田村直美(Vo)、野村義男(Gt)、石川俊介(Ba)、土橋安騎夫(Kb)、長谷川浩二(Dr)

1st、2ndからばんばんばんと演奏してボルテージが一気にあがる。
冒頭のMC
S「そもそもTenpackの由来をご存じない方もいると思うので。もともとよちをさんがSHO-TA with ホニャララララララララって長いバンド名にしたいって話があって。近所に川とかないの？って聞かれて。私は愛知県の名古屋市の出身なんだけど、そういえば近所に天白川って川があったなと」
野「すごい綺麗な名前！って思ったの。これがうちの近所だったら神田川だからね。Kanda riversideになっちゃう…カンダ…いや、キャンダ、キャンダーだな（ぶつぶつ言ってる）」
S「ようやく検索でも上のほうにひっかかるようになって…。それまではtenpackって入れるとどうしてもsix packがひっかかってたのに（笑）」

長谷川さんのドラムソロ、終盤でよちをさんがドラムのひな壇の上に立って、チョーキング、からのジャカジャン！で全てを持っていくという事態に長谷川さんが憤慨。「ギターソロでドラムかぶせてやる！」という復讐の誓いを。

「カフェインジャンキー」で石川さんのスラップが決まる度にひゅーひゅー言っててたいへん盛り上がった。シモ手楽しい！大好きな曲なので聴けて嬉しかったな。

新譜4thアルバムはカヴァーアルバムということで
野「とはいえTenpackの音にしかならなかったよねっていう」
S「まだ買ってない人もいるもんね。いつになっても新譜のあのビニールをはがすときのドキドキ感あるよね」
野「まだ買ってない人、今、目をそらしただろ。あと二階席全般（笑）」
S「一階のお客さんは素直だからね。すぐハイって言っちゃう（笑）」
野「じゃあシミュレーションしましょうか。まずはTSUTAYAでいいですかね？ダウンロードの人もいるか。まあいいや。まずTSUTAYAでCDを買ってきて、ビニールはがして、トレイに置いて、PLAYボタンを…」
S「最近は押さなくても再生するけどね」
野「押します！そうすると聴こえてくるのは──」
おもむろに流れる土橋さんの鍵盤はオリジナルさながらの「Get Wild」のイントロ……。世代ど真ん中でテンションがブチあがりましたが、その後のギターのリフで爆笑。出オチ感がすごい。

レベッカ「ラズベリー・ドリーム」も泣いたし、聖飢魔IIの「蝋人形の館」はちゃんと前フリから。
S「少女の悲鳴にも似た叫び声が…」
石「にゃー…」
S「少女の！悲鳴にも似た叫び声が…！」
石「にゃー…！」
S「ほ、本人だからいいのか…」
めちゃめちゃ和みました。このギターリフもかっこいい！土橋さんの鍵盤ソロも熱かった！からの、筋肉少女帯「踊る！ダメ人間」。「ダメダメー！パパパヤー！」と「ダーメダーメダメダメ人間！」は長谷川さんが熱唱！かっこいい！ちゃんと🙅ジャンプをしている人もちらほらいらして往年のナゴムギャルとしては目頭が熱くなった。本当にありがとうございました。

The Good-Bye「摩訶WHO SEE議」もアンコールでのシナロケ「レモンティー」も全部良かったなあ。「レモンティー」は大元はサンハウスの曲なのではなかったかな。20数年前に復活ライブを渋谷で観てほっそいネクタイをしゃらっと締めた鮎川誠に撃ち抜かれたことなどを思い出して懐かしくなる。

土橋さんを拝んだのも実にレベッカの再集結ライブ以来。横浜アリーナではあんなに遠かったのに今日は近くで演奏を拝見できて良かったな。SHO-TAさんに「かっこいい」「そうやってちょっと困ってるところもかっこいい」と追い打ちをかけられるかっこいい土橋さん……。大学教授みたいな雰囲気ありますよね。

よちをさんの背後にはギターショップさながらに愛機が並んでいて壮観。
野「今日はステージが広いので、車に積めるだけ積んできました！」
S「値段つけとけばよかったのに（笑）後ろから『僕を弾いてよ！』って声が聴こえるんじゃない？」
野「ギターは女子ですよ！」
S「え、棹モノは女子なの？　そうなんですか？　石川さん」
石「楽器は女性って言いますねえ。フォルムが女性的というか。ヴァイオリンもそうですね」
はあ〜なるほど〜っという感じになる会場。

野「ギターなんて新しい楽器ですからね。とくにエレキなんてたかだか40年くらいの…」
石「ベースなんてもっと新しいですよ」
野「ピアノなんかはもっと古くからあって、一番原始的なのはドラムですね。最も古い楽器。もとは狼煙の代わりだったとか。だからカウント出す当番になっちゃうんですけど」
S「当番って、なんかかわいそう（笑）」

アンコールでは、全員黄色のTシャツで登場。
野「24時間なんとか…ではないですよ」
TBSながらに（笑）

にこにこのSHO-TAさん
S「なんかさあ、このバンドはいろんな顔があるのがいいんだよねえ。ねえ？」
野「いろんな顔！？」
S「あっ、こういうときはなんとかしてくれる石川さんのところに行こう」
石「僕はもうひとつの顔がありますから（会場笑」
S「なんかハリウッド映画みたいって言ったら言い過ぎですかね」
野「せめて幕の内弁当くらいじゃないの（笑）」

一番最後のアオリでSHO-TAさんが「キミも！キミも！！」って客席を指さしているときによちをさんが「蝋人形にしてやろうか！」って言ったのめちゃくちゃ笑ってしまった。

12月に下北沢のGARDENでのライブが決定したとの告知。今回のツアーは台風にあたってしまった大阪のために、今回は12月に大阪でもやる予定とのこと。今回とっても楽しみにしていた「WINNER!」「ゆずれない願い」が聴けなかったので、12月には聴けたら嬉しいな。

曲数もたっぷり、オリジナルもカヴァーも聴けて大満足のライブだった。