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【謎解き攻略レビュー】鉄道探偵2024年「鉄道探偵と氷点下2℃の幻影」

京王線・井の頭線と都営地下鉄を舞台にした推理要素を取り入れた謎解き。第9弾となる今回は、参加冊子が無料とは思えないクオリティの高さはそのままに、よりドラマチックになった鮮烈なストーリーも印象に残りました。

プレイ情報
特徴》
・京王・井の頭線、都営地下鉄を巡る。謎解き&推理のハイブリットな内容
・京王編、都営編、エクストラ編の大ボリューム、参加冊子が無料とは思えない高いクオリティ

プレイスタイル》
探索・周遊タイプ(電車・鉄道系)
※プレイ人数1人~

謎解き難易度》
★★★★★★★☆☆☆(10段階評価)

所要時間の目安》
・京王編:3.5~4.5時間
・都営編:3.5~4.5時間
・エクストラ編:30分前後
(公式の想定時間 公表なし)

《参加冊子の料金》
無料(筆記具持参。別途、交通費)
※一日乗車券の販売あり
《冊子の配布場所》
・京王線・井の頭線の各駅
・都営地下鉄の各駅(押上・目黒・白金台・白金高輪を除く)
・日暮里・舎人ライナー「日暮里駅」および「西日暮里駅」

《プレイ可能期間》
・2023年12月15日(金)~2024年3月17日(日)

公式サイト》
鉄道探偵と氷点下2°Cの幻影 - HUNTERS VILLAGE

※難易度や所要時間は筆者の主観によります。参考程度にご覧ください。間違い無いよう記載しておりますが、変更の可能性あるため必ず公式情報もご確認ください

鉄道探偵と氷点下2℃の幻影
無料の参加冊子は京王・井の頭線や都営地下鉄の各駅で配布。
筆記具の付属ないため要持参
イベント期間中、クリア賞品になっている「オリジナルヘッドマーク」を付けた車両が走っています。注意して探してみるのもいいですね

鉄道沿線で巻き起こる事件を解決するうちに「鉄道探偵」と呼ばれるようになった男「K」と、その助手「J」の活躍を描く人気の謎解きシリーズ。

今回は「病気で亡くなった写真家」が残したものを巡るドラマチックなストーリーと共に、過去シリーズと同様、「京王編」「都営編」、2つのコースをクリアした人が挑戦できる「エクストラ編」をプレイする構成でした。

京王編:鉄道探偵Kの視点、京王・井の頭線沿線が舞台
都営編:助手Jの視点、都営地下鉄沿線が舞台
エクストラ編:上記2編が結びつくストーリー、現地探索なし

京王線では今回、想像以上に長い距離を西に向かうことになりました
探索では屋根のある半屋外のような所も多く、雨の日もプレイしやすい内容

京王編、都営編とも謎を解くと向かうべき駅名がわかり、訪れた駅周辺の探索で得た情報(イベント用掲示物)から次の問題を解く電車・鉄道系謎解きのオーソドックスな展開。各駅の探索スポットは、駅構内や、改札から徒歩数分の範囲内で、街歩きをする機会はありませんでした。移動を含めプレイ中はほぼ屋内、又は屋根のある状況で、雨の日もプレイしやすい内容です。

2編はどちらから始めても支障ありませんが、問題傾向に若干違いがあり、「論理的に考える思考力や洞察力」が必要になる京王編と、「直感やひらめき寄りの問題が多め」の「都営編」と変化に富んだ内容になっていました。

エクストラ編は、京王編、都営編のストーリーが結びつく、最終問題的な位置づけ。プレイ時間は30分前後と短めで、現地探索の必要無く、問題冊子を折ったり重ねたりしながら仕掛けられたギミック(トリック)を解き明かす作業系の内容でした。

地下迷宮のように入組む都営地下鉄。乗換えルートを考えるのも楽しさの一つ
地下鉄の風景は一見簡素に思えますが、ホームや構内の壁にアートやデザインが施されている駅もあり、目を向けてみるのも面白いです
(写真は、古本に縁のある駅の本棚をイメージしたデザイン)

謎解きは、推理要素を含んでいますが、完全な推理問題ではないのが鉄道探偵の特徴。あくまでベースは謎解きであるため、冊子に仕掛けられたギミックに驚いたり、ひらめき問題を解き明かす楽しさもあるハイブリットな内容でした。

また、今回、特に印象に残ったのはドラマチックなストーリーでした。病気で亡くなった写真家が「残した物」を巡るミステリアス展開や、足を使って調査する泥臭さが感じられる鉄道探偵の描写は、硬派な探偵モノ小説の世界に入り込んだ気分に。

特にエクストラ編は、写真をモチーフにした今回の物語らしい、情景が目に浮かぶ鮮烈な印象のあるストーリーに仕立てられていました。京王編と都営編の2つの物語を結びつけ、さらにその先の未来を垣間見ることが出来る構成で、高い余韻が残りました。今回の「氷点下2℃の幻影」というサブタイトルの意味がエクストラ編をプレイすることでわかる仕掛けです。

各一日乗車券の利用で交通費もお得に
(京王・井の頭線と、都営地下鉄で別に購入の必要あり)
各編のクリア状況に応じて、賞品の抽選に応募できるのも魅力の一つ
(クリック拡大)

問題冊子が無料にも関わらず、今回も期待を裏切らないクオリティの高さでした。鉄道ファンに限らず、謎解き好き、探偵ものが好きな人にもオススメできる内容でした。

それでは、最後まで記事をご覧頂き、ありがとうございました!

※一日乗車券を利用した交通費の考察や、各編の見所など、より詳しくは、次のリンク先のレビュー記事もご活用ください


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