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七夕祭り

今日は地元の七夕祭りに参加してきた。
何とこの祭り、約450年続いてる、歴史ある祭り。
応仁の乱が終わり、平和な世の中になったことを祝い、始まったとか。
子どもたちが竹に短冊、スイカ提灯を飾り町を練り歩く。大人達は山車を引く。この地方に伝わる七夕の囃子歌を歌う。僕らが子どもの頃から何も変わらない、祭りの形。

この日ばかりは老いも若きも、七夕祭り一色。沿道には行列を見物する人でごった返す。
あの頃と変わらない祭りの景色。時間が巻き戻されたかのような感覚。
この祭りがこの地域の人々を繋げているんだな。
2、3日で町は七夕一色に飾り付けられ、終わった翌日には綺麗に片付けられる。
夢だったのかなと思う程、一瞬の光を放つ歴史ある祭り。
そして強く記憶に刻まれる祭り。
年々この祭りに参加することの意味を深く感じるようになった。
古き良き日本の原風景。たくさんの笑顔に巡り合った。

この時ばかりは、この町に生まれて良かったと実感する。

ひとしきり、祭りを楽しみ、帰り道を歩いていると、神楽の上映がされていた。丁度クライマックス。演目はヤマタノオロチ。スサノオがヤマタノオロチを退治して、「天叢雲剣」を取り出す。そして「八雲立つ 出雲八重垣妻ごみに 八重垣作るその八重垣を」と和歌を詠む。これが和歌の起源とされている。この町は和歌発祥の地。
450年続くこの祭り。きっと祭りの余興としてこの神楽も演じ続けられてきたと思う。脈々と受けつがれてきた祭りの形。DNAに刻まれた日本人の魂。この地をずっと見守ってきたスサノオの存在も、この祭りの最後で感じることが出来た。

神々の國の夏祭りは奥深い。