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会社では機能、ネットではキャラクター

ネットが普及して、みんながネット上にアカウントを持って存在するような時代になった。SNS上に自分のことを投稿したり、コメントをやりとりしたしたりする場があってそこにバーチャルな自分が存在している。そして一種のコミュニティを形成している。そこに書いた記事や写真は残り続け、後に誰かがそれを目にしたりしている。

こんな世界が出来上がったのはスマホの普及があったからだと思う。僕らはいつもこの世界を持ち歩いている。

ネット上には人、人のキャラクターが溢れんばかりに存在している。どれもその人らしいわけで、今現在、それぞれのその人らしさが一番表れている場所かも知れない。

一方会社、業種によって差はあると思うが、一昔に比べ話し声が減っているはずだ。会社にみんなが集まっていたのは情報を共有する意味が大きい。手段が話す事しかなかった時代は、とにかく話した。
しかし今、メール、チャット、そういった機能がコミュニケーションツールとして加わると、話すという行為は減る。
テキストベースのやり取りは説明や機能のやりとりがメイン、そこにキャラクターは出にくい。会話をするからこそ出てくるその人のキャラクターが会社という場から出にくくなっているのではないかと思う。

そういった状況の裏返しで、ネットの世界で自分を分かって欲しい、自分のキャラクターを知って欲しいという人たちが溢れだしてきているのかもしれない。
今ネットで、面白いブログを書く人、面白い動画投稿するひとなどは、一昔前なら会社で面白いことを言ったり、飲み会の席で一芸をやったりしていたかもしれない。昔の会社はそんな雰囲気もあった。

今、会社では圧倒的に機能を求められ、そこに入ればシステムの一部として動かざるを得ない。機能としての私たち。

それでは満足できず、私のキャラクターを分かって欲しい、私で繋がりたいという思いがネット上での繋がりを加速させているのかもしれない。

今後、会社内の機能が人からテクノロジーに変わっていったとき、会社には何が残るのだろうか?