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人生の先輩

その人は俳優をしている。
最近は、演出家もしているらしい。

最近、その人からLINEが来た。
「元気か〜?最近何してる?暇なら舞台見に来なさいよ」

入院していることを教えていなかったので、なんて返すかちょっと悩んで…素直に病気をして入院している旨を伝えた。

すると、すぐに返信が。

あー、心配させてしまった。

でも、嘘ついて「元気ですよ」と返すのもおかしいし、舞台は見たかったけど期間的に見れなそうだし。

「申し訳ない、また誘ってください」
「おうおう、退院したらいつでも。また飯でも行こうな」
「はい、行きましょう、なんならお酒でもいいですよ笑」
「いい店連れてくぜ」

なんてたわいも無いやり取りをして、僕が今どこを目指しているかの話もちょっとして。

「みんなさ、同じ道を歩いてるわけでも無いし、同じスピードで進んでる訳でもないからな。やりたい事やる為にも焦らずにちゃんと治しなさいね」

と励まされた。
この言葉に僕は、すごく感動してしまって。

やっぱり、大人だな。(大人ってか物凄い年上だけど)僕が焦ってるのを解っているんだろうな。
同じ道でも無ければ、同じスピードでもないから周りと比べて焦るなって事だよね。
今、どこを目指して勉強しようとしているかを伝えたから尚更だったのかも。

僕は、多分もう、演劇をする側にはならないけど、それでも僕を気にかけて、良くしてくれる人生の先輩に感謝。

これからは、もう少し、素直にいろんな話をしてみようかと思った。

人間は、みんな、誰かに支えられ、誰かを支えてる。
僕もまた、色んな人が僕を支えてくれている。

ありがたい事だな、と心底思った。

僕も、誰かを支えられるような人間になりたい。

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