フロー型/ストック型情報を使い分け、目的情報にアクセスしやすくする

※2021年12月20日 大幅リライト、一部有料化

昨今の情報発信において、抑えておきたいのが「フロー/ストック」2つの型の分類と活用法についてです。

元々、この「フロー/ストック」の違いはビジネス分野においては決算書において用いられています。

▼参考リンク

ストックは、直訳すると「物を蓄えること」です。
そしてフローを直訳すると「流れ」や「工程」を意味します。

情報発信の分野でざっくりまとめると、

ストック~蓄積される情報(ブログメディア、YouTubeアーカイブなど)
フロー~流れる情報(Twitter,配信アプリ、Discordなど)

という分類になります。


現在、若年層の情報取得が文字媒体から動画/配信アプリへ移行していたり、メタバース登場によるVRSNSでの交流・情報交換の活性化など、言わばストック型情報からフロー型情報への変遷が見られる時代になりつつあります。

私が思うに「フロー型情報を追ったり生産するあまり、ストック情報を構築していない」ことが、情報発信者として伸びていない、また有用な情報を発信しているにも関わらず注目されない一因になっていると感じる機会は増えています。

そのため、自身が発信する情報がフロー/ストックどちらに分類されるか、あるいは自身が活用しているプラットフォームがフロー/ストックどちらに適しているかを把握し、効果的に活用していくことが大事になってきます。

そこで本記事では「情報のフロー/ストック型」という観点から、より効果の得られる情報発信の仕方について考えていきます。

【現在の状況】動画/配信/音声SNSの普及でフロー型情報の露出度が高くなりつつある

近年、これまで文字情報主体であったインターネットコンテンツが音声/配信/動画コンテンツに変化してきている流れがあると考えられます。

LINEに次いで国内で利用者数の多いTwitterでは、2021年に「フリート」「スペース」など、明らかにInstagramやclubhouseを意識したフロー型の情報発信スタイルをユーザーに促す機能を実装してきました。

▼フリートについて(現在終了)

▼スペースについて

▼DAU参考元

また、元々はアーカイブ動画主流だった動画プラットフォーム「YouTube」でも「ショート動画」という機能が登場し、その背景には若年層向けのTikTokなどのライブ配信動画プラットフォームへの対抗意識があると思われます。

▼アーカイブ主流だったYouTubeにも「ショート動画」が登場


これらの大手プラットフォーマーの動向から見えてくることは、どのプラットフォーマーもフロー型情報の露出を優先する方向性に転換しており、ストック型のアーカイブ情報の扱いは軽視される方向性になっていっているということです。

仮に「自分はストック型情報を好む」というユーザーがいたとしても、プラットフォーマー側がUIやアルゴリズムをフロー型優位に変更することで、否が応でもフロー型情報が目に付く機会が増えていきます。また、情報発信者はフロー型情報へ対応していく必要も出てきます。

【考察】フロー型情報のメリット・デメリット

フロー型情報のメリット・デメリットについて紹介していきます。

▼フロー型情報のメリット
・短時間コンテンツが多いため手軽に投稿しやすい
・露出度が高いため瞬間風速的なバズに期待できる
・投稿数を増やしやすい(制作コストが軽ければ)

フロー型情報のメリットとしての核となるものは「手軽さ」の一言に尽きるでしょう。短時間で視聴/投稿できるコンテンツが主流なため、コンテンツ提供者・ユーザー共に、どちらも手軽に楽しめるという特徴があります。

また、長時間コンテンツになりやすい「配信アプリ」にしても、ライバー(配信者)側はスマホ一台で開始できる手軽なプラットフォームが乱立しており、視聴者側もラジオ感覚で視聴できるなど「手軽」であることに変わりはありません。

一方で、フロー型情報には以下のデメリットも存在します。

▼フロー型情報のデメリット
・ファーストインプレッション重視になりやすい
・ユーザーに飽きられやすいため大量生産できる体制づくりが必要
・情報の蓄積性や検索性に関して難あり

フロー型情報はその性質上、ファーストインプレッション(第一印象)重視になりやすいです。そのため、クリック率の見込める目立つサムネや話題性の高いタイトルによる煽りが効果的になるわけです。

フロー型情報はユーザーに飽きられやすいというデメリットもあります。常に面白いネタや話題を提供できる者ならともかく、そうでない人は「消費>生産・供給」となり、ユーザーのニーズに自身のコンテンツ提供スピードが間に合わず疲弊する原因となります。

フロー型情報主体のプラットフォームでは、情報を蓄積・保存し検索して見直すという作業が行いにくいことが多い点も注意です。そもそも、情報がアーカイブ(保存)されない配信アプリはともかくとして、最近ではTwitterですら自身の過去のツイートが検索し切れない等の仕様変更が見られ「情報を蓄積・編集する」というストック型での使い方が不便になってきています。


以下、有料情報

「フロー/ストック型情報」の使い分け方や活用方法について紹介していきます。なお、「購入者からの返金申請を受け付ける」設定にしておりますので、もし有料情報が参考にならないと感じた場合はnote規約に基づいて返金申請をお願いします。

参考リンク:返金の設定方法 - noteヘルプセンター

※返金処理に関してはnoteの管轄になりますので、私個人での対応は一切行っていませんので、あらかじめご了承ください。


ここから先は

3,668字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?