19年07月05日-1942九份01

九份と十份。ふたつの老街を訪ねて。

「老街」。
台湾では主に日本統治時代に作られた古い街並みをそう呼ぶ。台北など大きな都市から少しだけ郊外に足を伸ばすと、いたる所に「◯◯老街」と名前がついた街があり、しばし日常を離れてノスタルジックな気分に浸ることができる。今回の旅では、九份、十份と、ふたつの老街を訪ねることにした。

九份老街は、台湾に興味がある方にはお馴染みの街。「千と千尋の神隠し」のモデルになった場所?として有名。多くの人が一度は訪れたい台湾の街。

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この街を初めて訪れたのは、かれこれ20年近く前。今のようにネットで拾える情報も少なく、内幸町の台湾観光協会に行ってはプランを練り、自強号とバスを乗り継いで、半日作業でたどり着いたものだ。当時は「非情城市」という台湾映画のロケ地として有名ではあったものの観光客は比較的少なく、雨の中のんびりと散歩し、茶藝館でゆったりと時間を過ごしたことを思い出す。

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夜の灯りに照らされた幻想的な坂道はそのままだが、原宿の竹下通りのような人の流れをみると昔日の感あり。
久しぶりに訪ねてみると、つくづく思う。街は変化し、生きている。

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一方、十份老街は平渓線十份駅にある老街。

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最近ではランタン体験で毎日賑わっている。もともとは三駅先の平渓で、旧正月が明けてから最初に迎える満月の夜「元宵節」に行われている平渓天燈節(ランタン祭り)が、十份老街で観光化したもののようだ。ついつい火事にならないものかとハラハラしてしまうが、地元の人たちはおかまいなし。なんでもランタンの残骸を集めて回収するとちょっとしたおこずかい稼ぎにもなるらしい。

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ランタンの四面に願い事を書いて、熱気球のしくみで空に放つ。となりの家族は「平平安安」「減肥成功」「荷包満満」。なるほど世界中、人間みな同じ。ぼくたちも少ない想像力で書いたのは「みんな仲良く」だったり「ダイエット」だったり。
世界征服だとか、まして憲法改正だとか、そんな願い事を描く人なんかはいやしない。

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みなさん、今のところ台湾も平和のようです。
よかった、よかった。

では、また。


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