飼っている羊の毛を刈るところから、毛を洗って紡いで、原始機でマフラーに織る、という会をしています。

今年度は、１月にみんなのマフラーが完成して、その時に感じたこと、言葉にしたくて、その気持ちが、noteを始めようと思ったひとつの理由でもありました。

あれこれ思いがつまりすぎてて、さらっとはかけなくて、まずは

大地とつながってたところからつくり始めること

糸を紡いで、自分のうちがわ、奥の方にそっとあるものに出会いに行くということ

について、書いてみました。

これは私がひとりでしているときにも言えること。

そして、ここからはこの会で思うことです。

真ん中の光が現れてくる

手を使って、はじめからつくるって、どこまでも自由だな、ってよく思います。
この会では、スピンドルで紡ぎましょうとか、原始機で織りましょうとか、マフラーにしましょうとか、決まってたりはするのですけど、それでもやっぱり自由です。自分で感じて、自分で決めていくから。正解はなくて、心地よくすればいい。
どうしたい？って思い描く。どうなりたい？って素材に聴く。たぶん、それに正直になれたら、心地がいい。
そうしたら、いやもしかしたら、どうやっても、なのかもしれないけど、みんなすごくその人らしい糸を紡ぐし、その人らしいマフラーができあがる。

糸紡ぎは瞑想だし、瞑想は自分の魂と親しく会話をする時間。

それなら、その中から生まれてくるものはその人の魂の、その人の中心にある光の現れだ、そうに決まってる！って今、思っています。

それは、今年度、参加してくれたみんなの、すてきなマフラーが並んだ時に、確信したこと。

そう確信できる機会をくれた参加してくれたみんなに、心からありがとう、って思っています。

思いを聴き合う

今年度は、ビーズの輪といって、心の中にあること、そのままお話する、そのまま聴くという時間を少しだけ持ちました。

固定メンバーで月イチくらいのペースで集って、手を動かす。その前に、心の中にあるものを、こんなものがあります、ってそっと取り出して、分かち合う、あるんだねぇって聴く、それはとても力強いことで、なんていうか、とても力づけられる感じがしました。
なにが力づけられたんだろう。

あるものはあるということ、もしかしたら普段、認めるのが難しいことがあるからでしょうか。
自分がほんとは何を望んでいるのかをつかまえて、そのままに動くことはやっぱりちょっと恐くて、あるものを押さえ込むこと、習慣になってる部分もあるからでしょうか。
感じてること、ここにある！って味わって、大事にしよう！って思えたら、生きるのが楽しくなるのかもしれません。

でもやっぱりよくはわからない。
わからないんだけど、とても幸せで元気になったし、手を動かす時間が豊かになった気がするから、今年も感じたいし、感じに来てーって言いたいです。

願い

そして、最後の回にビーズの輪をした時に、自分の足元の土台がしっかりした気がするって話してくれた人がいました。
わーすごい！めちゃくちゃ嬉しい！だって、大地と自分自身とつながったら、きっとそうなるよね！って願っていたことだから。
私もそうありたくて、している部分もあるから。

できたマフラー見ると、これ紡いでたころ、こんなことあったなーとか、あれこれあったこと思い出す、そういういろいろが織り込まれてる感じがするって、話してくれた人もいました。

(ちょっと表現ちがってるかもしれないけど)

なにかをつくるって、どこかで<今>にいないといけない気がするけれど、そういう折り重なった<今>をずっと愛でられるマフラー、すてき！！って思いました。
その方は、夏ころ、紡ぐ日に子どもさんが疲れすぎて幼稚園行かない！って言って、幼稚園をお休みした日があって。あれこれ条件が重なって、今日なら大丈夫かもって思って子どもさんも一緒に来てもらうことにした。
たまたまその日は森の中で、ドラムカーダーを一緒に回したりしてくれて、あーこんな時間、忘れないだろうな！ってその方が言うてはったこと、私が忘れられなくて。その方も子どもさんも、忘れてしまってたとしても、確かにそういう風につくられたもので、そんな時間があったこと、幸せだなぁって思うのです。
どんなことがそれぞれのマフラーにつまってるのか、私にはたぶん少ししかわからないんだけど、でもその片鱗を見せてもらえると、すごくぐっときます。

そして、最終回、できたマフラーを巻いて、羊と一緒に写真を撮ってはる様子はとてもすてきで、めっちゃみんなかわいくて、あーこの子たちからもらった毛から、ここまできたねって、言ってくれてるのを聞きながら、とても嬉しい気持ちになりました。

あれこれ、書きたいことまだある気がするんだけど、言葉は便利で大切で、でも一部しか表せなくて、少しずれて。

だから、一緒に感じようよ、って誘いたいし、読んでくれてる遠くの方は、一緒の場所でしてなくても、手の中にあるものがなんであれ、この感じ、分かち合えたらいいな、って思っています。

読んでくれて、ありがとうございます。