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静かなようで騒々しく-ヌル庵:騒即是寂∽寂即是騒 落合陽一

目まぐるしい日常、頭の中が混雑しているとき。自分をどこか遠くまで連れて行ってくれるような新しいものに触れるのがいい。初めて聴く曲、知らない風景、新しい出会い。

落合さんの個展はいつもそんな新しい体験を提供してくれる栄養素である。

個展「ヌル庵:騒即是寂∽寂即是騒」にお茶会含めて観覧しました。
個展としては清春芸術村ぶり。
今回もとても豊かな時間だったので感想をつらつらと。(文脈を掴む教養が足りず申し訳ない…)

フレネルレンズで作られた茶室を真ん中に。

NFTのコレクションライン
曲面浮揚のシリーズ、の映像を 輝度のあるLEDがヌルヌルと描写され、中心の茶室のフレネルレンズに入射し、会場全体の照明をヌルヌルと変容させる。

黒電話とオブジェクト指向菩薩様
オブジェクト指向菩薩様に、テーマ、人生相談と何から何まで落合さんの声で教えてくれました。個展の理解も深まりますね。冒頭に醍醐寺声明が入っていたかどうか忘れました。
黒電話は祖母の家にあったもののろくに使ったことありませんでした。日常になじむデバイス感がよいですね。

モルフォ蝶の裏。

これの一つのよう。懐かしい。


計算機自然観,海と空の点描:鯖
質量への憧憬、山紫水明∽事々無碍計算機自然など、過去個展からの引用が所々あって嬉しいです。

所有品の展示
・紫竹さんな物理ブロックチェーンでウェブース・リー!
・ニキシー管を見ると、デジタルだけどアナログさ(色合い)を感じるこの絶妙さにときめきます。
・小瓶はなんだろうか。
・イルカ

遠山の足長、手長
計算機自然の中から様々なツールを引っ張ってきて、出来ることを増やす手長足長。

茶室体験
・受付 心得を受け取る。掟、地図、押印、達筆。
・裏待合
 白湯
・庭
 消毒、煙草箱、水音。一時(のようでここがスイッチ?)の静寂。
・茶室
 木毛セメント板の触感、
 視覚的には騒々しいようで、中に入ってみると波に揺られ、光の差し込む水中のような不思議な静寂さ。自分も鯖なのかもしれない。フレネルレンズ向こうに人がいるようで、しかし風景に変換されてその存在も只波で。
 八卦盆、菓子皿は須恵器(1500年前とか)、茶菓子は失念
 恐る恐る作法を事前に調べていたものの、畏まった形式はなく。銀口魚、轟轟とした変形ミラー、ぶんぶく茶釜。

茶室体験後
会場併設のバー(水屋)でチケットを提示すると落合さんのキープボトルウイスキーをいただけました。
音源のすぐ近くで、ヌルヌル揺らめく照明を見ながらいただく豊かな一杯。日下部のバータイム、質量への憧憬のコーヒー。滞在してゆったり咀嚼する。
カウンターにもお茶関連の書籍、謎の液体(?)、インターネットの海で発掘されたと思われる茶碗。
落ち着いてじっくり振り返る、眺める体験。
謎の液体の話を店員さんに尋ねてみる

・The ambient machine
・Trump Buddha

・teenage enginnering
・煤竹
・「構造・神話・労働」
・Steve reich
・ハクジラの歯
・イルカ断面図

水屋(バー上部棚)
・木製ライカ
・モンスターボール
・ミャクミャク様
・木工CNCで削られ途中の銀口魚
・雪入道
・柳宗悦全集
・Teenage engineering PO-80 record factory
・柄尺
・観古図説の仏訳がどこかに
・タンザニアのお面があるとか

茶室側
・構造主義
・光画


・ディジュリドゥに気が付かなかった!

バーカウンター
北見宗幸先生の書籍があったのだと思われ

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