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黒沢さんの憂鬱

自分の立ち位置が変わっていくことが自覚できない。変わらない自分がいるのは自分として間違いないのだけれど、環境や立場、そして年齢が外的な立ち位置を変えさせようとやってくる。これは意識的に変えようとしないと変わらない。一方で、変えたくない自分、なんで変えないかんねんと叫んでいる自分がいる。もっと言えば、変えられないんじゃ、ともがいている自分が漏れだしてくる。さらに困ったことに、そもそもの立ち位置が分かっていないと、どう変わっていくのかが、まったく見えてこない。実は、自分の立ち位置なんて、自分じゃ、分かっていないことがほとんど。どうやって立っているかすら、あやふやだったりする。こうありたい自分と、そんなふうにはなっていない自分のギャップは埋められないのだけれど、そのなかで、少しでもこうありたい自分に近い立ち位置を模索して、同じところでぐるぐると足掻き続ける。立ち位置を手探りしながら臨んだ出来事で、また同じような回答が示される。不本意ながら、そうだろうなという一時回答。とりあえず、「続く」の二文字が脳裏に浮かんでは消えていく。

森三中の黒沢さんが、はざま世代の自分の立ち位置に悩んでいたのを、ふと思い出したりする。


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