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【紙1枚】『紙1枚!独学法 ~すべての知識を「20字」でまとめる~』【要約・感想】

タイトル:『紙1枚!独学法 ~すべての知識を「20字」でまとめる~』

著者紹介:
浅田 すぐる(あさだ すぐる)
「1枚」ワークス株式会社 代表取締役。トヨタ自動車(株)入社後、海外営業部門→米国勤務→グローバル企業ウェブサイト管理業務を担当→、(株)グロービスへの転職→独立。現在はビジネスコミュニケーションをテーマにした企業研修・講演・コンサルティングをしている。受講者数は2018年10月時点で8500名以上。自社独自の教育プログラム“「伝わる」思考×「1枚」の型 1sheet Frame Works”という1年間のスクールプログラムは、日本全国の受講者がいて人気講座になっている。著書『トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術』(サンマーク出版)はデビュー作にも関わらず、2015年年間ランク4位、世界5カ国翻訳のベストセラー・ロングセラーに!!


さて、読書してもセミナーに行ってもすぐに忘れてしまう。これでは勿体ないですよね。お金も時間も浪費したくないです。私もそう思ってこの本を読みました。この本、そんな悩みを根っこから吹き飛ばしてくれます。

結論から言いますと、学びを覚えるコツは

・「目的の明確化」
・「思考の整理」
・「端的な要約」


なんです。はい、もうわかりましたね。え?わからない?しょうがない、ではご説明しましょう。

ちなみに本書にはこの3つを使ったフレームワークで最終的に学びを全て20字にまとめられるようになっています。是非購入して練習してみてください。

この本のすごい所は、大事な所が20字でまとまっていること、です。そのおかげで、内容がするすると頭に入ってきますよ!この「大事な所が20字でまとまっていること」で18字ですからね。20字ってかなりハードモードですよ。覚悟はいいですか?

現代は情報が溢れかえって「要約下手」では生きていけません。是非この20字にまとめる力を自分のものにしましょう!!

大事なポイントは3つ


①「目的の明確化」「思考整理」「端的な要約」で覚えられる!!

②「『20字』インプット学習法」が最強。使うのは緑・青・赤3色のカラーペン。情報を紙1枚にまとめる。そして「20字まとめ」をつくる。

③仕事のための学習はすべて、他者貢献がゴールである。「『1枚』コントリビューション学習法」で他者の悩みを解決しよう。



なぜ忘れてしまうのか?


授業とか、読書とかしていて、「あー感動した!」っていう瞬間がありますよね。でも、その細かい内容が覚えられない。そんなことないですか??この「忘れちゃう」理由は以下の3つです。

①学習が「消費」になっている。
現代はコンテンツが無数にありますよね。つまり、あんまり学ぼう!ってしなくても学べてしまえるんです。じゃあどうすればいいのか!それは「消費型」の学習を「投資型」にシフトすればいいのです!そのためには学習の「目的の明確化」が必須なのです。

②情報を鵜呑みにしている。
情報を受け取っても、そのままの状態では覚えられません。なぜなら自分の言葉になっていないからです。そのためには、「思考整理」をしなくてはいけないのです!

③「要約」していない。
これは簡単!長ければ長いほど覚えにくいのです!

さあ、では「20字」インプット学習法の具体的なやり方を見ていきましょう。


20字で、全ては一言で言える。


覚えておきたいなら全てを短く要約しましょう。俳句も「五、七、五。と(、と。込みで)20字だし、原稿用紙の1行も20字。20字あれば、ものごとを伝えるには十分なのです!

このまとめる力はトヨタ式なのです。トヨタには、どんな書類も紙1枚にまとめるという文化があります。それぞれの資料はフォーマットが決まっていて枠から出てはNGです。厳しい制約ですよね。そりゃあ要約力が身につくってもんです。

この制約こそが、思考の整理の大いなる手助けとなるわけです。

「20字」インプット学習法のフレームワーク


では20字でどのようにまとめるのか。これを使って鍛えれば思考の整理、要約力がめきめきアップしますよ!ではやっていきましょう。

用意するもの:
・紙1枚(B5以上)
・緑・青・赤3色のカラーペン

以上!!!!!なんとこれだけです。どのご家庭にもあるでしょう(そうか?

あとはここに枠(フレームワーク)を書いて、テーマに沿って埋めていきます。これが「『20字』インプット学習法」なのです!!

具体的な手順

①緑ペンで20マスの枠を書きます
②左上に日付・テーマを書くフレームをつくる。(テーマは本のタイトルでも可)
③②の脇に赤ペンで「P?」と書いて本を読む「目的」を書きます。(Purpose)

はい、できましたか?そうしたらその紙を横に置いて本を読んでいきましょう!!ここでポイント!P?を忘れないように途中で見返してくださいね。

読み終えたら、青ペンの出番です。P?に役立つキーワードを書いていってください。最大で16個、最低でも8個出しましょう。ただし!10分以内に書きだしてください!ストップウォッチの準備を!

大分体力もなくなってきたところでお次は赤ペンです!

ここからはまとめる作業です。
まず、先ほどのキーワードを「同じ意味なら線でつなぐ」「似てるならグルーピング」「共通のキーワードが浮かんだら追記」をしていきます。

それができたら、その下に23マスの「1P?」フレームをつくります。(1Phrase)

はい、1言を書いてください。20字で。

はみだしちゃうようなら、「短く言い換える」「順番を変える」「修飾語を変えるか除く」などしてみてください。

「3Q」アウトプット学習法でライバルに差をつける!


「What」「Why」「How」で整理する

この本では「アウトプット」の定義を「人に『説明』できること」、「学習」の定義は「説明可能なレベルで思考整理する営み」とされています。そして「わかる」とは、「What?」「Why?」「How?」に答えられる状態だというのです。

トヨタの資料の項目はすべて「What?」「Why?」「How?」で表せられます。企画概要や打ち合わせ結果、問題の明確化、現状把握はWhat、企画の背景や出張の目的、真因分析はWhy、予算、発注先、スケジュール、今後の対応、対策立案などはHowにあたります。

資料に対して生じうる疑問を作成段階で解消しておく、これがトヨタ式資料作成の極意なのです。

そして、これと同じやり方で思考を整理しましょう!というのが著者の提案なのです!

3つの疑問に答えられる=説明できる


ではどうやって3つの疑問に答えるのか?そのために開発されたのが「3Q」アウトプット学習法です。

まず、紙とペンを用意、左上に日付とテーマを書きましょう。ここまでは「『20字』インプット学習法」と同じです。

次に、その下に「What?」「Why?」「How?」と書きましょう。
そのそれぞれに3つずつ枠を用意します。大体察しましたか?

ではセミナーを受講するときにこの紙をもっていきます!
そして
「Why?」→「なぜ参加したのか?」
「What?」→「何を学んだのか?」
「How?」→「今後にどう活かすか?」

といった具合に問いを考えてみてください。そうしたら、青ペンを手に取ります。問いの答えを最大で3つずつ、下の枠に書いていきます。たったこれだけです。この答えはセミナー中でも後でも構いません。

さあ、赤ペンの出番です!!「1P?」欄に20字のまとめを書きましょう。このシートをすべて埋めれば、「一言で言うと?」「なぜそれを学んだ?」「何を学んだ?」「今後どうする?」に答えられる状態になってます。つまり!!わかりやすく説明できるようになっているんです!!!

「働く」とは?

ここ、抽象的ですが本書の最重要ポイントです。働くって、一体なんなんでしょうか。ずばり言うと、著者は働くとは「他者貢献」だと断言しているのです。つまり「仕事に活かせる学習法」の目的はどれだけ「他者貢献」ができるのか、その力を高めることにあるのです。もっと言えば、仕事の為に学ぶなら、そのゴールは全て「他者貢献」であるべきです。

「1枚」コントリビューション学習法


では他社貢献のための学びをゴリゴリやっていくぞ!というときに役立つのがこちら。その名も「1枚」コントリビューション学習法です。是非自分のものにしましょう!!

このフレームワークの構成要素は5つ。
①「Who?」=誰のために学習=思考整理をする?
②「P/W(Problem/Wish)」=どんな問題または願望を扱う?
③「PQ」=①②で明確にした目的を達成できる質問は?
④「1P?」=③で設定した質問に対する答えをヒトコトでいうと?
⑤「3Q?」=④の答えについて、3つの疑問詞で説明すると?

ちょっとボリューミーですね。少し難しく感じますか?それもそのはず!

これ、実は「『20字』インプット学習法」と「『3Q』アウトプット学習法」の合わせ技なんです。ちがうのは、「自分」ではなく「他者」がメインだ、ってとこなんです。

そんなの関係ねえ!!他者貢献するんじゃ!!うおー!!っていう勢いでさっき学んだ通りの方法で枠に言葉を入れていきます。全部埋まらなくてもOKです。例えば新人くんの「どうしたら目標達成できるかな?」が課題なら、「How?」だけ埋まればOK。

具体的には、著者の場合はその新人くんのために洋書『It Works』を読みました。そしてキーワードを書き出して、思考整理。
「紙に書いて明文化する」「何度も見て意識化する」「周囲に宣言はしない」といった具合に「How?」を埋めました。そして「1P?」に「この3ステップでOK」と書き、あとは空欄でした。

・感想

正直、こんなにも手軽な方法があったのだと驚きました!最初は練習が必要ですが日常に取り入れていきたいです。まとめたくてうずうずします!
今までは自分の考えとかまとまらないし、セミナーの内容もすぐに忘れてしまいがちでしたが、もう大丈夫です!!あなたも三色のペンを今すぐ常備するようにして、情報と思考整理にお役立てください!!

以上です!
最後までお読みいただきありがとうございます!!
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