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檸檬泥棒

はじめての書き物、それをインターネットに公開するので少し緊張する、お手柔らかに。

クソ暑い夏が終わった、季節が変わって秋になる。

ずっと夏が嫌いで愛せなかったけれど、今年は楽しかったし越せれてよかった。

季節が変わったからなのか、猛烈にわけのわからない虚無に喰われている、ベランダに出てたばこを吸いながら少し涙が出た。

でもうまく泣けなかったし今日の話でも書こうかな、

今日は前に好きだった人が家に来た。数日前に振られて、別れたばかりで寂しさを埋めるために会いに来たのだろう。あまり喋るわけでもなく抱き合って寝そべったり、一緒にたばこを吸い 少しだけキスをした。なんだったんだ

「生き返ったわ」とかわけわからんことを言って帰っていった。なんだったんだ、本当に

自分はと言うと吸い取られた気がして、果汁を搾った後の檸檬みたいにしわしわになってくたびれていた。大事に育てた瑞々しさを素手で雑に搾り取られてしまった。返してくれ、果汁、この檸檬泥棒!

やっぱり”一方的“であることは性に合わない。抱きしめたら抱きしめられたいし、愛したら愛されたい。抱き返してくれても、それが自分の寂しさを埋めるためだけであればただの道具だ、抱き枕と一緒。抱きつき枕か。愛は無いと思う。やるなら殴り合いがいいのだ。優しい殴り合い。

愛なんてわからないし、形も人それぞれらしい、から、余計わからない。あのパズルゲームみたいに、愛の形が違っても落ちてきた瞬間にすっぽり嵌って気持ちよくなれたならいいのかな、なんて思いながらクロッキー帳にぐるぐる落書きをした。

なんだかずっと胸が痛いな、ぐだぐだくだらないことばかり書いてしまったし、こんな夜はもう目を瞑って終わりにしよう、おやすみなさい。(24:44)