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【持ち歩きに向かない完成度】キーチェーン オプティマスプライム

・トランスフォーマー実写映画あるある


 映画館の売店に並ぶ小物グッズ作られがち。

 一方で、公開期間中に同時展開される変形玩具シリーズが盛んであるためこの手の商品の注目度はあまり高くない。直近の『ビースト覚醒』を含め、近年はアクリルキーホルダー等が主流だが、過去作品の時代ではやけに凝ったミニグッズが見られることもあった。


・「トランスフォーマーキーチェーン オプティマスプライム」

パッケージのデザインは当時の玩具シリーズと統一。
なぜか写真の顔はバンブルビーだ。
すごく漠然としたストーリー説明が記載されている裏面。
ラインナップは全4種類。
誰か足りない気もするが、中々いいチョイスである。

 キーチェーンフィギュアとして発売されたジェットパワーオプティマスプライム。主に海外のハズブロ製品をそのまま国内導入する役割を担っていた株式会社トミーダイレクトから発売されている。コンパクトな大きさで、玩具コレクターでなくとも手に取りやすいボリュームである。

 映画公開日が2009年5月30日であるのに対してこちらは6月発売なので、実際に劇場のショップに並んだかどうかは不明。記事の趣旨がブレブレである。当時を憶えている方はぜひコメントください。

・これがキーチェーンだ!

 造形めちゃくちゃ良いな。

 2009年当時もジェットパワーオプティマスプライムを再現したアイテムは複数存在していたが、その中でも最高クラスの劇中デザイン再現度である。おそらく本編CGではなくコンセプトアートに基づくものだが、雰囲気を上手く捉えている。

一瞬背骨に見えるかもしれない鎖。

 背面にはキーチェーンが刺さっている。フックで引っ掛けて使う形式で「こいつを持ち歩こう!」というわけだ。実際、フィギュアの素材は全身PVC(※後述のヒンジ部のみPOM)ということもあり、破損しにくい作りとなっている。

 いや、ちょっと持ち歩くには引っ掛かりそうな箇所多すぎかな…

 デフォルメされていない造形なので尖り方に容赦がない。いくら軟質素材といえどこれを普段使いするのは無茶である。気が気でない。
 ということでキーチェーンの金具を外してふつうのフィギュアとして見てみよう。


改めて素晴らしい造形である。

 「ジェットパワー・オプティマスプライム」は本編ラストでジェットファイヤーの力を借りて完成した最強形態。病み上がりのオプティマスを復活させたのみならず、その圧倒的火力と飛行能力によって最終決戦を爆速で終わらせた
 塗装箇所は絞られているが、十分な彩色と言えるだろう。ガンメタ成型色に銀・赤・青の3色塗装のみで、ファイアーパターンも簡易的ながら再現されている。

パーツ数は決して多くないが、複雑にパーツが絡み合った形に見える。溝のディテールもすごい。

・意外と動く

 ジェットエンジン部は硬質素材のヒンジ可動でここまで平行移動する。最上部まで上げるとロックがかかる。

素材の都合上、エンジンの付け根は意外とやわらかい。
無理はできないが、多少グニグニ動かしても大丈夫。

 肩・腰・股関節が可動!両腕の武器やジェットエンジンの動きも合わせて、簡易的ながらも本編のアクションを再現して遊べる

・絶妙なサイズ

 EZコレクションと比較すると少し大きめ。本編でも合体後はこれくらいの体格差だったためイメージ通りのサイズである。一応EZコレクションのオプティマスとジェットファイヤーも変形合体できるが、あちらは身長が伸びないためキーチェーン版の方が優れているとも言える。
 ただし、造形の解像度が違いすぎるのでそこは適当に許容しながら楽しもう。

合体したプライムは無敵だ!
「私の手で!地に堕ちろ!」
「時には臆病者が生き残る…」

 エジプト最終決戦をお手頃サイズで楽しめるのがこの商品の最大の魅力。また、主役のクオリティが高いと周囲の造形が多少緩めでも総合的な印象がアップする効果があるような気もする。"目に見える以上の力"とはこのことなのかもしれない…。

おふどボ&モーコンスポーンと比較。
「さあ出動だ!」

 …ということでトランスフォーマーキーチェーンのオプティマスプライムのレビューでした。ネタアイテムのつもりで買ったら意外なほどクオリティが高くてびっくり。2023年現在でもこれくらいの手頃なジェットパワーオプの立体物は貴重なので、お安く見かけたら手に取ってみるのをオススメします。キーチェーンとして使うのはおすすめしませんが…。

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