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近所でも、写真は写真だ | RICOH GR III(GR3)

写真の世界は果てしない。SNSには毎日毎時毎秒、素晴らしい写真がこれでもかと流れてくる。それは日本の絶景だったり、海外の名所だったり。

そんな写真を見て思う。

「めちゃめちゃうらやましい」と。

海外旅行で出会った現地の子供の笑顔とか、欧米の街並みの中でカップルがキスをする瞬間とか。そんな写真が撮れたら本当にいいけど、普通に家族と暮らしていたらシャッターチャンスはおろかトラベルチャンスさえ滅多にない。

だけど、そんな自分の状況を必要以上に悲観することはない。

僕たちには、近所と言う名のフォトスポットがある。

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近所はいい。まずなんと言っても移動時間が短くて済む。この写真は玄関から徒歩30秒。GRの電源を入れて構え、シャッターを切るまでを含めても60秒以内。これでお気に入りの写真が手に入るんだから恐ろしい。

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これも家から徒歩30秒。朝、子供を学校に送るときに撮った。

僕たち写真好きにとって近所がまたありがたいのは、その近さゆえに撮り直しが利くという点だ。通勤通学の途中でハッとする景色を見たら翌日にカメラを持って行けばいい。天気待ちもいくらでも出来る。雨でも晴れでも、思うままの写真が撮れる。

だって毎日通るんだから。

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これは近所の川にかかる橋からの景色。通りかかる度に写真を撮ってる。

何度も撮っていれば飽きそうなものだけど、それが案外そうでもない。写真好きにとっては「シャッターを切る」という行為そのものが精神安定剤のようにもなっていて、被写体が近所であろうとその効果になんら変わりはない。

撮ってさえいれば楽しい。Shooting is kingである。

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多くの人にとって、家の近所はなんでもない場所だと思う。そこはカメラを持った人も集まらなければ、インスタ映えもしない。

だけどそんな場所にも、1つくらいは輝く何かがきっとある。光の当たり方がキレイだとか、建物のバランスが絶妙だとか。

それをあえて探すのは結構大変だと思う。その魅力がなかなか発見されないからただの近所で収まっているわけで、誰が見ても映えているならそこはもうフォトスポットと呼ばれている。

だから毎日通りがかる中で少しだけ気にして見て、少しでも心が動けばとりあえずカメラを構える。1回目がダメでも、時間帯やレンズを変えて何度か試す。

写真好きたちの直感はだいたい正しいから、あれこれやっていればいつか好みの写真が撮れる。

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結局のところどこで撮ろうが自分が満足さえできればいいし、他人と比べる必要もない。

近所でも、写真は写真だ。

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