今はなきリバーサル。Kodak ELITE CHROMEで撮る

どうも、フィルムカメラのワタナベ(@sutougen)です。

フィルム界隈ではここ最近、コダックが熱いですね。T-MAX P3200やエクタクロームといった過去のフィルムを次々と復活させているからです。

復活といっても、ぼくのようにここ数年でフィルムカメラを始めた人間にとっては新商品みたいな感覚で、新しい選択肢が増えたことを素直に喜んでいます。

さて。

そんなわけで、きょうの主役はコダックのオールドフィルム。

しかも、復活していないほうの。

もう新品では手に入らないのでレビューもなにもないのですが『こんなフィルムがあったことだけでも記憶に残ったらいいなー』という想いで書いていきます。

Kodak ELITE CHOROME

エリートクロームはコダックの一般向けリバーサルフィルム。公式ページによると2012年3月に販売が終了しているようです。(それにしてもフィルム関連は販売終了品の多いこと...)

当たり前ですが、現在手に入るものはほとんどが期限切れです。

ぼくが使ったのも2014年に期限が切れたフィルムです。

早速写真へ...といきたいところですがちょっと待って。エリートクローム、パトローネがめちゃくちゃかっこよくないですか?

ほら。

フィルムのデザインならフジよりコダック派のぼくですが、このエリートクロームは好みのど真ん中。現像に出すのが惜しくなるくらいかっこいい。なんとなくですが、東欧っぽさを感じませんか?

わざわざフィルムを撮ったりもしました。

ERITE CHROMEの写り

それでは写真です。このERITE CHROMEはコダックのリバーサルのなかでも一般向けという位置付けで、忠実に色を再現するフィルムとのこと。

一般向けですから取り扱いもそこまで神経を使う必要はなく、リバーサルだけど常温保管・期限切れでも結構写ってしまうフィルムだそうです。

実際、現像してみると期限切れとは思えない仕上がりに驚きました。

リバーサルらしい、新鮮な光が凝縮されたような描写。一目見て『イイ...』ってなりましたね。

カメラはライカM3、レンズはCarl Zeiss Planar T* 2/50 ZM。露出計のないM3でしたが、スマホアプリでそこそこの命中率でした。

ちなみに場所は個人的な定番試写スポット・深大寺。参道と境内をスナップしました。

忠実な色再現、とのことですが赤はちょっと強めかな。リバーサルに限らず海外のカラーフィルムはこんな傾向がある気がします。

瑞々しさと重厚感のどちらも感じる描写。迫力のある写りだなぁ。

このカットなんかはシャープネスがすごいし、ヌルリとした水面のゆらめきも伝わってきます。

空の青は深い。

そば屋の水車に当たる光。深大寺といえばそばです。

こうして水車があって、そば打ちの様子が見えるタイプのそば屋はもうその時点で『うまい』ってなります。

この日は駐輪スペースで手作り市も開催されていて、地元のクリエイターによる革小物や雑貨などの販売が行われていました。

写真はオカリナを売っていたおじいさん。井上陽水の少年時代を吹いています。ハマりすぎです。

一応自分も撮っておきます。

花が撮れない...

さぁ、当たりカットはこれくらいにして。最近のぼくの悩みを聞いてください。

花が上手に撮れないんです。

寄れない、そしてピント精度に限界があると言われるレンジファインダーですが、ぼくの悩みはそのだいぶ手前。被写体が花になるとなぜかピントを合わせられない。

動かないのになんでだろう。ほとんどのカットでピントがどこかにいっている。一眼レフだとマニュアルフォーカスでも平気なのに。

理由は『ライカM3本体は距離計が1mまでしか連動しないのにレンズは70cmを最短としているから』なんですが、これをうまくやる術が自分には今のところありません。


苦手、といえばこういう明暗差の激しい場所もリバーサルだとうまく撮れません。ネガと違って明るいところはすぐ飛んでしまうので。

こういう場面をどう撮るかがフォトグラファーの腕の見せどころだったりしたんでしょうか。リバーサルは難しい。

コダックのリバーサルは現像に時間がかかります

想像以上の仕上がりになったELITE CHROMEの写り。これだけ撮れれば大満足です。

1点気にした方がいいのは、現像について。コダックのリバーサルフィルムは店頭で現像できるお店が少なく、ほとんどが外部のラボ送り。

ぼくは今回都内のビックカメラに頼んだのですが、そこで受付をし、現像は外注とのことで受け取りまでに1週間ほどかかりました。

店舗によって集荷の頻度や回数も違うようなので急いでいる方は要注意です。集荷日は決まっているはずなので、気になる人は事前の問い合わせがおすすめ。フジのリバーサルは中1日で出来たので、そのあたりの環境はフジとコダックでずいぶんと違うようです。

そもそも、いまどきコダックのリバーサルを使っていて急ぐ人がいるの?という話は置いておいて。

ちなみに、フジのリバーサルはこんな感じでした

リバーサルフィルム PROVIA 100F(プロビア)で撮ってみる
リバーサルフィルム PROVIA 100Fで高尾山の紅葉を撮ってきた

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

みなさまからのサポートはフィルム代や現像代に使わせていただいております。

撮ってて快適な機材は1kg以下、まぁまぁ快適は1.5kgまで
14

ワタナベ

映像ディレクター。1985年生まれ、東京都出身。民放にて映像制作のキャリアをスタートし、現在はweb向けの配信企画・演出を手がけています。noteでは我が家の子供たちをフィルムカメラで撮る「ワタナベ家の写真日記」を更新中。いろんなフィルムカメラで撮ってます
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。