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チェキとライカで夕焼けを撮りに行った

3月のとある休日。窓の外を見た長女が「きょうの夕焼け、すごいキレイ!」と言った。

すかさず「写真でも撮りに行く?」と持ちかけると素直に乗ってきたので、それぞれのカメラを持って家を出た。

川面には黄金色の夕日が反射する。写真には最高のタイミングです。

ぼくはライカM3にフォクトレンダーのCOLOR SKOPAR 35mm F2.5を付けました。ライカでカラーを撮るならこのレンズです。これだけの逆光でもしっかり写るんだから。

60年も前のカメラを今でもこうして使えるのは、Mマウントレンズを新品で作ってくれるコシナのおかげですね。

滑り込みで新レンズ。フォクトレンダー COLOR SKOPAR 35mm F2.5 P II

長女はチェキで夕焼けを狙う。何度も自分の位置を変えていて、6歳なりの意図があるんだろうと関心しました。

6歳になる長女の誕生日にチェキをプレゼントした話

この時間帯の撮影は難しい部分もあります。空のグラデーションを出そうとすると、手前がアンダーになりすぎる。

逆に子供が写るように撮ると空はオーバーで真っ白。カメラが1台しかないときはカットごとに割り切らないといけない。

お、いい写真が撮れたのかい。

しばらくすると、太陽はマンションの影に隠れて見えなくなった。空のオレンジが深まっていく。

お互いフィルムを1本ずつ撮り、この日の写真タイムはおしまい。たった30分ほどだけど、とても充実した時間だった。

Leica M3
COLOR SKOPAR 35mm F2.5 P II
FUJIFILM C200

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子供とワイワイ出来るのは、父親としてこの上ない幸せです。でもこの日は、もっと嬉しい気づきもあって。

いつのまにか、子供たちに空や光を美しいと感じる心が育っていたことです。人にはそれぞれ価値観があり、もちろんみんながみんな空や自然を愛でる必要なんてない。これは自分にしてもそうで、写真を始めるまでは光を意識することさえありませんでした。

ふとしたきっかけでカメラを好きになり、こうして一緒に写真を撮ったり夕焼けを眺めたりしているうちに、いつしかそういう捉え方が出来るようになっていたんですね。

子供の好みや将来についてあまりいろいろ言う気はないんだけど「夕日がキレイ!」と言ったその感覚だけは、ずっと持ち続けてくれたらいいな。

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家に帰ってから、子供が撮った写真も見せてもらいました。

やはりチェキの写りも侮れない。

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同じ場所、同じような時間をEOS-1VとSIGMA Art 24-105 F4で撮った写真もあったのでご参考までに。

ファーストインプレッション | EOS-1V

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