さよならレンズキャップ

複数のカメラを手にした結果、使う機種に偏りが出てきている。

よく使うのはEOS KissやGR IIIで、逆に目立たなくなってきたのがLeica M3やHasselblad 500C/Mといった機械式カメラ。

この原因はハッキリしていて、やっぱり自動露出やオートフォーカスといった便利機能に勝てないから。部屋で使うとき、外に持ち出すとき。どちらにしても気軽に手が伸びるのは最近のカメラです。

とはいえライカやハッセルにも愛着はある。なによりこのクラスのカメラを家で眠らせるなんてもったいなさすぎる話です。

そんなわけで最近は「機械式カメラの使用ハードル下げ施策」を検討しているところです。

まず1つめがこれ。常にフィルムを入れてスタンバイしておく作戦。

思い起こせば家で子供たちが楽しそうにする姿を見つけたとき、カメラにフィルムが入ってなくて撮影を諦めたことが何度かありました。

撮影にまでにかかる作業はカメラによって違いますが、例えばライカの場合はこうです。

1.撮りたい瞬間を発見
2.フィルムを手に取る
3.ボトムカバーをあける
4.スプールにフィルムを差し込む
5.パーフォレーションが噛んでいるか確認して巻き上げ
6.数枚シャッターを切る
7.露出とピントを合わせる(家の中ならだいたいわかりますが...)

ざっくり分けても撮影までに7つものステップが必要になります。

一方で、AFフィルム一眼のEOS Kissはカメラさえ手に取ればあとは全てが自動です。それに普段からよく使うからフィルムが入りっぱなしになっていることも多く、結果カメラの使用頻度に大きな差がついてしまうというわけでした。


そもそもカメラに限らず、人間が面倒くささを感じる原因に時間だけなく手数も影響している。だから何事も思い立ったときに即行動に起こせる準備がなにより大事。そういった経緯から、上記のフィルムスタンバイを始めました。

これをツイッターに投稿したところ、フィルムユーザーのイケダさん(@ikedasatorukunn)からさらなるアドバイスをいただきました。

レンズキャップを...捨てる...


これは完全に盲点でした。というのも、僕はどちらかというカメラ過保護主義者で、保護フィルターやレンズキャップは出来る限り付けておきたいタイプ。移動中はもちろん、撮影中でもシャッターを切るごとにレンズキャップを付ける。とんでもない気にしぃなんです。

先ほどの話で言えばこれは確実に手順が増えることですし、細かく見れば外したレンズキャップも机に置くのかポケットにしまうのかの判断が迫られます。

考えるべきはレンズキャップをしないことによるキズのリスクと機会ロスのリスク。自分はどっちを取るのかという話です。

この2つを天秤にかけ、今回僕が選んだのは機会ロスの方でした。

というわけで、さよならレンズキャップ。

さすがにイケダさんのように「捨てる」とまではいかず(カバンに入れたりするし...)、とりあえず外しておくだけですがこれだけでもずいぶん心持ちが違います。あれだけ重そうに見えたハッセルも、フィルムを入れキャップを外すとすぐにでも持ち出したくなってきました。始めたのは昨日ですが、早速ライカでも写真を撮りました。

生活に根ざした写真が撮れるときって、やっぱりカメラをいじってるときが多いんです。「あっ」と思ってからカメラを用意するんじゃ遅い。

今回はさらにライカレンズにはフードを付け、逆にCanonのレンズからはフードを外しました。現行品はフードなしでもそこまで性能は劣化しないと言いますし、そもそも自分の写真はそんなのを気にするレベルにない。家族写真は残すか残さないの二択ですから、僕はなるべくシャッターを切って残す方向を強めていきます。

機械式カメラがまた楽しくなりそうです!

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ワタナベ

映像ディレクター。1985年生まれ、東京都出身。民放にて映像制作のキャリアをスタートし、現在はweb向けの配信企画・演出を手がけています。noteでは我が家の子供たちをフィルムカメラで撮る「ワタナベ家の写真日記」を更新中。いろんなフィルムカメラで撮ってます

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コメント2件

はじめまして。
当方もM3ユーザーなので、楽しみに記事を拝見しております。
私も長年ライカを使う時には、レンズキャップを使わず、いつでも撮影できるようにしていたのですが、この状態で強い太陽光が入ると、シャッターの布幕が焦げることがある?そうで、今みたいに暑い夏の盛りには、気をつけてマメにレンズキャップをつけるようにしました。長年レンズキャップなしの状態で使っても、焦げたことはないので、もしかしたら「噂」だけかも知れませんが、ただ運が良かっただけなのかも知れません。一応、ご参考まで。
初めまして。僕も焦げは聞いたことがあって、実際に穴を開けてしまったという人も1人だけ知りました。

とはいえなかなか珍しい症状だと思うので、あまり気にしすぎずにやっています。ありがとうございます!
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