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私の夢は、何がいいかしら

「私もアコーディオンをやってみたいのですが
どこで購入したらいいかわかりません。」

「楽器屋さんに行ってみたのですが
高くて手を出せませんでした」

そんなようなことを言われ続けながらも
活動をし続け早十数年。

事務所に入って活動しているときは
そんな人を自分から
助けてあげようという気持ちが
なかったわけではなかったんだけども
自分のことで色々と一杯だったこともあって、
なんとなく話を受け流していたように思う。

アコーディオンは本当に魅力的で可愛くって
音色が最高で楽しい楽器である。
7歳の時から弾いているやつが言ってるんだから
間違いない。
とても、とても魅力的な楽器なんだ。
そんな楽器を
演奏しているユニットを聴いている人が
興味が出ないわけがない。
そりゃあ弾きたくなるだろうよ、そりゃあよ。

4年前、思い立って中国のアコーディオン工場へ
自分の足で向かった。
工場を見学させてもらい、そして手頃な値段の
アコーディオンを何台も試奏した。
これが欲しい人が、自分の周りには
沢山いるかも知れない。
これをみんなが弾けるようになったら
嬉しくなるんじゃなかろうか。
でも、その時は大きい事務所に所属していた。
そうそう簡単に進む話ではなかった。

ちょいちょい「売りたい」という話をしていた。
事務所の人たちは「そうだね、売れたらいいね」
という、なんというかおそらく
「そうだね、スーパーマンになれたらいいね」
くらいの、なんというか特に具体的なことも
進まないような、ただの、返事だった。

チャラン・ポ・ランタンの歌は
時々自分への問いかけになっている歌詞が
ところどころ散りばめられていて
その言葉たちが自分を苦しめた。

夢を追わない人生なんて、
言わない人生なんて。

そう、
今日も何か一つ
大人になってしまっているのは自分なのだ。

ライブで声に出して発する度
言葉が刺さってるお客さんの顔が見える。
小春の言葉でハッとしている。
誰かを動かしてしまっている。
自分は、なんなんだろうか。

何か作品を世に出して
その言葉たちは自分にとっては過去のものに
なってゆくのに
音楽は不思議なもので
ライブでやると昔の曲も今の話になる。
いや。時間が戻っているのかもしれない。
とにかく今の言葉として蘇る。
昔に作っていようと、新曲だろうと
今の時間に、蘇ってくる。
昔、発していた自分の気持ちから
何かしらを経て大人になっていたとしても
今の私に、問いかけてくるのだ。

私の夢は、何がいいかしら
どんな未来が、待ってるかしら

事務所を辞めて、独立した。


YouTubeというのは
コロナが始まって本当に暇で
本当に仕方なしに始めたようなものだった。
暇が苦しかった。
自分にできることは
アコーディオンの話をすることくらいで
その話をダラダラと、
ただ話すだけの動画を作った。
それだけだったのに

色々な人から質問が来るようになり
色々な人から
アコーディオンが買いたい という
問い合わせが来るようになった。
今なのかもしれないと思った。

「アコーディオンを531台売った女」より

アコーディオン販売をすることを決めた。

正直、様々な方面から
心配という名の反対の声をいただいた。
言ってしまったからには
引き下がりたくなかった。
持っているありったけのお金を
会社設立と
アコーディオンのサンプル購入に使った。

「アコーディオンを531台売った女」より

準備はしたつもりだったけど
想像以上にアコーディオンが売れて
下準備なんて全く意味がなかった。
とんでもない時間がかかり
とんでもない人数のお客さんを
待たせてしまった。
だけどみんな、待っててくれた。
自分は今までの活動の中で
こんなにも
優しい人に恵まれていたのかというのを
身にしみて感じた。

「アコーディオンを531台売った女」より

1台1台配送するまでの間に
初めての輸入業、税関手続き
楽器の検品、試奏、梱包、配送手配
全てが初めてのことだった。
こんなに、初めてのことを
一気にやる日が来るとは思ってもみなかった。
1台1台進めてゆくたびに
この1台を待っている500人以上の
お客さんの顔が夢に出てきて
寝れなかった。いや、寝たけど。

アコーディオン配送の為に免許を取った妹(左

正直あっという間に2年が経ってしまった。

本当に、お待たせした皆様、
待ってくれてありがとう。
そして
弾きたいと思ってくれてありがとう。
小春が楽しいと思ってることが
こうしてみんなに伝わったのかと思うと
泣くほど嬉しい。

2023年9月18日に、Bébé Medusa100台と聖者の行進を演奏した図

また売ってください!
という問い合わせが絶えないので

また売りたいと思っています。
そろそろ日程を決めなきゃな、と
思っているのだけど
今年のクリスマス近辺には
次のアコーディオンの受注が
出来るようになったらいいなと思っています。
次はさすがに
500台は受け付けられないと思うので
上限が決まっちゃうかと思うのだけど
また告知いたします。待っててね。

さて

いつの間にか私も1つ歳をとりました。
そんな日に、
この数年間のお話をまとめた動画を
公開できて嬉しいです。

私の夢は、何がいいかしら
どんな未来が、待ってるかしら

夢を追いかけるのって
結構大変なんだけど そのおかげで
楽しい人生を
過ごさせてもらってるっていう
そういう女の話です。
ぜひリアルタイムで観てよね。

「アコーディオンを531台売った女」
11月21日 21:00プレミア公開


これからも、よろしくどうぞ。



ちなみに

ギネスに載りますよこれ!!!!て
何人もの人からメッセージが来たのだけど
そう、もちろん、申請したに
決まってるじゃないですか。





ええ、落ちました。


ありとあらゆる理由がつけられ
とりあえず落ちました。
とりあえず、まだ、
世界一にはなれないみたいなのだけど
そんなもんはもはやどうでもいい。
みんなの、思い出に残したくって
記念日登録、いたしました。

普通に泣けた

9月18日は、
アコーディオン Bébé Medusaの日だよ。

また蛇腹談義、出すようにするね。
みんな練習しろよな。

小春


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