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【日記】迎えたばかりのリクガメとの生活の話

8月末、一人暮らしの生活にリクガメをお迎えした。

リクガメをお迎えした経緯は上の記事を読んでいただければと思うが、1ヶ月近く一緒に生活をして起こったこと、感じたことなどをnoteにも日記として記しておきたい。

リクガメとの生活の模様はエックス(旧Twitter)に一番多く載せていて、動画も投稿しているので興味がある方は僕のエックスを御覧ください。
(「僕のエックス」って隠語にしか聞こえないから嫌だな)

また、個人的にもリクガメとの生活は日記に記したいと思って「5年日記」を購入した。5年分の日記を一冊にまとめられる本で、この子の成長の記録として毎日記入している。どんなに大変なことがあっても、リクガメが寝静まったあとにこの日記を書いている時間はとても愛おしい気持ちになる。

5年後にはどれくらいの大きさになるかな?

さて、いま「大変」という言葉を使ったが、リクガメと過ごすこの1ヶ月で特に感じたことはとにかく「生き物を飼うって大変」ということだ。

自分はリクガメ飼育について、飼うと決めてから長い間かなり勉強してきた自負があって、セッティングも完璧に整えたしここまで事前知識と初期設備がしっかりしていればそこまで問題は起こらないだろう、とやや楽観視していた。

しかし、現実は全然そんなことはなかった。ま~~~~~~~大変。
とにかく予想外のことの連続、勉強してもわからなかったことの連続、毎日が違うことの連続……。
「生き物を飼うってこういうことなんだな」と打ちのめされた気分だった。

お迎えして1ヶ月弱が経ち、慣れてきた部分も多いけれど、今でも特に自分を悩ませている三大要素をご紹介できればと思う。

悩みその1:偏食

お迎えする前に心配していたことに「拒食」があって、お迎えしたばかりのリクガメは警戒してご飯を全く食べないことがある、と聞いていた。
しかし、今回自分がお迎えしたヒガシヘルマンリクガメの「ポアロ」は拒食は問題なく、お迎え翌日からムシャムシャと野菜を食べてくれた。これは一安心。

しかし、リクガメの餌に適している野菜・野草ならなんでも食べてくれるというわけではなかった……。ポアロさんは、グルメだったのだ。

ポアロさんのご飯タイム

ポアロさんは「レタス」が大好物で、レタスに関してはバクバクと食べてくれるのだけれど、「ヤブガラシ」というリクガメにとって理想的な栄養価の野草には全く手を付けない。しかもレタスの味を覚えてしまってからは小松菜やチンゲンサイの食いつきも次第に悪くなり、お迎えしてたった数日で「レタス」か「人工フード」くらいしか食べないというレベルの偏食を起こしてしまった。

レタスは栄養価は全く高くなくて、リクガメにとっては水分補給程度の野菜だし、人工フードは食べ過ぎると良くないので、他の野菜や野草を食べてほしいのに……と早速頭を悩ませた。

人工フードをペッパーミルで砕いて野菜にかけたりいろんな対策をしたがダメで、最終的には「レタスに他の野菜や野草を細かくして混ぜる」という方法でなんとか食べてもらった。
現金なもので、一度味を覚えるとヤブガラシも爆食するようになったのだが、それでもレタスと一緒に出さないと食べないことがある。
「前菜はレタスから」という独特のマナーがあるようで、とりあえず解決はしたものの、未だにレタスばかり食べてしまうことがあって頭を悩ませている……。

悩みその2:寄生虫

あるときポアロさんが何やら見たことのないものを食べようとしていたので、床材を誤飲しているのではないかと思い「それ食べちゃダメ!」と取り上げたら、もやしのようなピロピロしたものだった。

なにかの野菜の欠片かな…?と思いつつも全く心当たりがないので、「まさか…?」と思って検索してみたところ、このピロピロと全くおなじ画像が出てきた。「回虫」である。

長さは10cmくらいの巨大な寄生虫だ。こんなものがポアロさんの小さな体の中に…!?!?と思ったら気が動転してしまい、仕事を早退してまですぐに病院に連れて行った。

しかし、後から知ったがお迎えしたばかりの爬虫類にはどうしても寄生虫はつきもので、駆虫は爬虫類飼育者なら誰もが通る道らしい。
寄生虫が体にいるからといってものすごく体に悪いということでもなく、何なら駆虫薬を与えるより寄生虫と共存したほうがよいという人すらいるくらいなのだけれど、お医者さんからも「回虫は呼吸器の病気を引き起こす事もありえるので駆虫はしておいたほうがよいですね」と言われ、駆虫をすることに。

駆虫の方法は、シロップのお薬を餌に垂らしてあげるだけ。人工フードに垂らすと全く嫌がることもなくぺろりと食べるので、薬をあげる苦労はまったくなかった。

大変なのは「うんちをすぐに片付ける必要がある」ことだ。せっかく駆虫しているのにうんちのついた手で餌を食べてしまうとまた寄生虫が体の中に入ってきてしまう。そのため、うんちをしたら床材ごと取り替える必要があり、しばらく新聞紙で生活をすることになった。

新聞紙生活がスタート

うんちを片付けて新聞を取り替えることは苦ではないのだけれど、穴掘りが大好きなポアロさんにとっては少なからずストレスなのではないか、というのが心配。夜な夜な新聞を掘ろうとガリガリする音が聞こえてきて、ごめんね~という気持ちになる。

先日経過を診てもらったら、とても良くなっているがまだうんちに少し虫の卵があるのでもう少しだけ様子見になった。長い目で見て頑張っていきたい。

悩みその3:ケージ内で暴れる

これがいま最も自分を悩ませる要素である。
特にここ最近、日に日に酷くなってきているのが、「ケージから出たがって暴れまわる」ことだ。

インターネットの隅から隅まで調べまくったところ、ケージ内で暴れるのは普通のことで、元気が有り余っている証拠だという意見が多い。

元気な証拠というだけなら、うるさいのは人間が我慢すればよいだけなので全く構わないんだけれど、どうしても「めちゃくちゃケージの中を嫌がっていてストレスを溜め込んでいる」ようにしか見えないのが気になって仕方ない。
実際、暴れまわりながら軟らかめなうんちを漏らしてしまうことが多い。リクガメは病院に連れていくときなど移動のストレスで下痢することがあり(実際病院に行ったときは酷い下痢をしてかわいそうだった、あととんでもなく臭かった)、普段は割と固めのうんちを出しているので、やはりケージを暴れるのはストレスからなのでは?と心配している。

また、自分の外出中に暴れ回ってひっくり返ってしまうというリスクも怖い。
先日、自分が出社している最中に暴れ回った結果ケージの扉を開けて脱走してしまうという大事件も起きた。その時の詳細はエックスに投稿している。


対策として、ストレス解消に部屋を散歩させてあげたり、日光浴させるのが良い、という情報が出てくる。
そこでベランダに、プラ舟(ホームセンターとかにあるやつ)を置いて巨大な日光浴スペースを作った。これだけ大きな空間を屋外で歩き回れればポアロさんも満足するだろう、と思っていた。

巨大な日光浴スペース。

しかし、実際はここでも嫌がって壁をよじ登り、出たがっているように見られた。う~~~んどうすれば……。
部屋を散歩させてあげるのも最初は良かった(散歩後にすぐ寝てくれた)のだけれど、最近は全く効果がなく、ケージに戻るとまた暴れ出してしまう。

空腹で暴れている場合もあるので餌をあげて落ち着いてくれることもあるのだけれど、餌に見向きもせず暴れまわるときが大半だし、毎回時間帯やパターンも異なるので、「元気が出てきた証拠」と信じるしかないのだろうか?これは未だに解決の糸口がつかめず胃を痛めている。

ポアロに良きカメ生(かめせい)を

とにかく毎日が悩みの連続で大変で仕方がない、という状態なので悩みばかりを書いてしまったけれど、それでもポアロは自分にとってとても大切でかけがえのない、愛おしい存在だ。

リクガメは犬猫などのペットと違ってなついたり触れ合ったりは難しく、わかりやすく飼い主に愛情を返してくれることはないので、その点でも今は「癒やし」よりも「大変さ」のほうが勝っているというのが正直なところだ。ほんと、こんなに大変だったのか、と驚かされている。

しかし今はもうポアロがいない生活を思い出すことができないくらい、ポアロの存在は自分にとって大きい。これからとても長い時間をともに過ごすことになるはずなので、自分の人生のパートナーとして、ポアロにもよいカメ生(かめせい)を送ってもらえるようめげずに頑張っていきたい。

お腹いっぱいで丸くなって寝るポアロ。愛おしい存在。




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