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【レポ④】21世紀における罹患率と死亡率【ノーベルプライズダイアログ東京2019】

4部構成のノーベル・プライズ・ダイアログ。
第1部「長寿化と社会」のレポ4つめです(第1部はこれでラスト)

前回までのレポはこちら
人口高齢化を重視すべき理由
長寿社会における生き方
人に寄り添う革新的サイバニクス技術

21世紀における罹患率と死亡率

夫婦ともに経済学の研究をされているお二人による、対話型のご講演。
演者は、2015年アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞を受賞されたアンガス・ディートンさん。そして、プリンストン大学の経済・公共問題学名誉教授のアン・ケースさん。

内容をまとめると、

・先進国における死亡率の上昇
→多くの先進国では死亡率は減少している。一方でアメリカでは1990年代以降から中年(45〜54歳)の死亡率が上昇している。

・自殺率の増加
→その原因として、麻薬・アルコール・自殺の3つが主なものであるということが調査により判明。驚くべきことに、死亡原因の半分は自殺によるものだった。

・自殺に至る理由は「学歴格差」
→大学の学位を持たない人々において、顕著な自殺率の増加が見られた。考えられる要因として、以下の4つが挙げられる。
 
①収入の問題:学位を持たないため、賃金の高い仕事に就けない。
②家庭環境:収入が低いことにより、結婚を諦めてしまう。
③宗教の弱まり:生活の柱になっていた宗教観が弱まり、生活が荒む。
④職の変化:AI化やグローバル化により、昇進の機会や職そのものが失われる

・資本主義の不具合
→資本主義の恩恵は学歴に関わらず受けられるもの、学歴によらずそれぞれ活躍の場があるものだとされていた。しかし現状では、学歴による格差が開いている。労働組合がなくなっていることや、保険制度への理解が低いことも資本主義への不信感に繋がっていると考えられる。 


今回はアメリカの中年層における現状だったが、若年層やヨーロッパでもそのような兆候が見え始めているそう。今後については、様々な予測がなされているところだ とのことでした。

アメリカで起きていることって、数年後には日本でも反映されたり取り入れられたりされてるよね。食文化やトレンド、IT技術、そして社会情勢までも。

今現在、ヨーロッパでも大学学位を持たない中年層の自殺率上昇が兆候としてみられているのなら、日本でもその流れが起きるってことを免れようがないんじゃないかと思う。

日本における大学進学率は年々上昇しているとは言うが、2018年のデータによると進学者は60%近く。つまり、約40%の人は大学に進学しないという現状があるってことか。「じゃあどうにかして教育水準高めて進学率あげよう」って話にもっていこうとする人もいるかもね。

私はそうじゃないと思うんだ。大学の学位取ってても、必ずしも仕事で認められたり、給料良かったり、結婚できたりするわけじゃない。(まぁ、経済学の研究では自殺率の上昇をなんらかのデータと結びつけなきゃいけないのも分かるが。)

だって、私自身、大学だけじゃなくて大学院も出てる。しかも有名国立大学(そこは自慢させてくれ)。…そんだけ学位あっても、お金とか人間関係とかで生きづらいなって感じること多々あるよ。メンタル病むとまじしにたいって思うこともあるもん。

もっと根本的な、資本主義とかそういうのを変えないと、流れに飲まれちゃうんじゃないかなと思う。何をどう変えるとかは…今の頭では的確に説けないので、経済学の勉強中なうである_φ(・_・

 

 

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元研究者。旧帝国大学の大学院卒。大学から就職先の食品メーカーに至るまでに、脳の左右差、脳腸相関、腸内細菌、抗老化など幅広い分野での研究を行ってきた。現在は不登校やいじめに悩む子どもたちへの学習支援を行っている。
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