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自己紹介

はじめまして。「数学屋ノート」です。

私は学生時代は数学専攻で京都大学大学院を修了後、システムエンジニア職として一般企業に就職しました。いろいろ頑張って7年ほど勤めましたが数学世界を探求したい気持ちと、またいくつかの諸事情により脱サラを決行。現在は自営業のカフェ経営と、地域の小・中・高生、高専生、一般の社会人の方まで広く数学個別指導塾をしています。一時的に再びエンジニアとしてしばらく仕事していることもあります。

数学探求を行いながら得た数学諸概念ネタをうまく発信できたらと思います。専門的な記事にするつもりはなく、あくまで「概念に触れる」というのがテーマです。そのような考え方・捉え方があるんだということを何となくでも認識してもらえたら十分であると思います。

「そもそも数学は何かの役に立つのか?」とよく訊かれます。食塩水の濃度を求める公式が何になるのか。因数分解する知識がどうなるのか。食塩水の濃度を求めることや、因数分解をすることも、それ自体社会に出てまず使わないではないか。それはそうでしょう。それは「役に立つとは、その処理の仕方が将来のどこかの現場で実際に使われているときにいう」と考えるからではないでしょうか。そしてその人の生きて来た中で実際に使っている状況はなかった。だから因数分解などは意味はないと。

しかしそこに視点を置かず、処理ができるようになったあとに視点を移してみよう。食塩水の濃度算出や因数分解の実行は、それを応用する(適用する)場面が出てきて、そこでようやく意味を感じることになる。あるいは、そもそも食塩水の濃度を考える、因数分解を考えるというのはどういうことかという、概念自体に目を向け、概念を定義し直したり、いくつかの性質を抜き出して新しい洞察を得ることもあるでしょう。そういう風に応用力という側面や、概念の考察という側面もあって、そこに至らないと意味は見出せない訳です。

この意味でとらえるならば、このnoteでは概念側に目を向けたいと思っています。応用側はそれこそ理工学の分野ですし、実践として使うのはその道の方々になってしまう。それに対して概念側は多くの人に広く通じる根底に流れているようなものだと考えています。これをくみ取っていきたいのです。

こうして数学概念は次に新しいものを生み出すときや、新しい事に挑戦するときの力になってくれるようなエネルギーとしてあなたを支えてくれます。

目には見えないし測定も難しいシロモノだけど、数学は心に働きかけるものということを具体的な数学概念を通して感じて頂けたら嬉しく思います。


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