スヴォーロフ は“wyrk” という単語をその例に挙げ

「よくわからない言葉や発音しにくい単語を伝令などで使う者はこれを罰する」と、スヴォーロフ は書いています。特に後者が重要であるのは、やはり多民族に共通の言葉での意思疎通ということなどが要因であったと推察できます。

と、書いているのは、つい先日に差し歯が2本抜け、この状態で喫茶店などに入り、ややこしい名前の飲み物を注文したら、数店で数度も聞き返されました。現代でもこれ、ましてや当時は歯が2本どころかスカスカだった人も多かったであろうな、とテーブルで考え、ふと、wやhのような音は口腔衛生にかなり影響を受けると感じたからです。

さて、スヴォーロフ は“wyrk” (=国家にとって有益かつ礼儀正しい人)という単語をその例に挙げていますが、確かに発音が難しく不明瞭になります。ずっと気になっていた、

「何故、スヴォーロフ はこの不思議な単語を例に挙げたか」

ということがおぼろげながらもわかっただけでも、不運が幸運に変わったような気になれました。

2022/10/08
有馬

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