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もしも「感謝」の価値が 「お金」の価値より高くなったら…

近年AIに仕事を奪われて
どんどん人間の仕事がなくなると言われています。
レジの無人化や
単純作業の業務はもはや人間がするべき仕事ではなくなってくる。

これには悲観的な声も聞こえているけど
それはそれで
今度は逆にAIにできないことが注目されてくるでしょう。

AIにできないこと。
そのひとつが「感謝」じゃないかなと思うんです。


だからAIが進むと「感謝」不足になって
「感謝」の価値がめちゃくちゃ高くなる。

「感謝」の価値が
「お金」の価値より高くなったら…


そんな世の中になったらどうなるのかな?

そんな世の中をちょっと考えてみたいと思います。


「感謝」をめちゃくちゃする人と
めちゃくちゃされる人が最も価値を持つ世界。


まず「お金」はいくら持っていても
価値の優先順位が下がってしまっているの世の中なので
あまり必要としなくなります。

そうすると今まで「お金」をたんまりと貯めこんでいた人達が
自分の資産を守るために
お金を手放し別の価値あるものへの移行が始まります。


「お金」の良いところは「価値の保存ができる」という点で
貯めることができるからみんな一生懸命「お金」を貯めこみました。
一生懸命働いて
「お金」を貯めていつか使う時のために
人生を豊かに暮らすために「お金」を保存して置くわけです。

でも…もし「お金」を貯めることができなかったとしたらどうでしょう?

1日に○○円までしか使えないとか
お金の有効期限があったりとか
1日の最大の稼ぎはこれくらいとか

「価値の保存」ができなかったとしたらお金って欲しいですか?


欲しくないですよね。
お金の素晴らしさって価値交換の役割もそうですが「保存」の役割も
大きなウエイトを占めています。
なので「お金」に保存機能が無くなればきっと
別の「価値保存」ができるものを求めると思います
お金じゃなくてもええやんって。


ということで
単純に「お金」よりも「感謝」の方が価値が高くなったとしても
保存機能がなければ価値が担保できなということで
いくら声高らかに「感謝最高~!」って謳ったとしても
価値の民族大移動みたいな現象は起きないでしょう。


だからこの世界では「感謝」に保存機能を実装することにします。


どうすんのかはわかりませんけど
テクノロジーで「感謝」の度合いを可視化できるようにして
「感謝」のプラスマイナスの判別をできるようにする。
「感謝」の度合いを「感謝ポイント」みたいな形で数値化できるとします。

「感謝ポイント」は腕時計型の読み取り機がAIで判断します。
脈拍から読み取った内在的な心理状態から
「ありがとう」って感情を指数として割り出してそれに応じたポイントが入る仕組み。(テクノロジーでなんとかなるでしょ)

これで完成。


これでどんな世の中になるのか?



まずお店は売り上げを上げるための販売ではなく
めっちゃ感謝されるための販売をするようになります。

本当にお客さんに喜んでもらえるような商品を
開発、販売をすることに力を注ぐようになります。

とにかく如何にお客さんに喜んでもらい「感謝」される事が利益になるので
「感謝」されるようなサービスがどんどん出てくるはずです。

加えてお客さんがリピートしてくれた場合、
お店側には「感謝」ポイントが5%付与されるシステムを導入します。
(国主導で)

お客さんの「感謝」の気持ちがそのままポイントとして配布されるような
今のポイントカードの逆バージョン。企業がポイントを貯める仕組み。
そうするとどんどん感謝されるお店が増えていくと思います。


逆に変なものを売りつけたりすると「感謝ポイント」が下がります。

折角貯めた「感謝ポイント」も悪いことをすると
減っていくので誰もインチキしなくなるのではないでしょうか。
そうなると商売も真っ当な商売をせざるを得なくなります。


悪いやつがいない世界の経済効果



詐欺とか、ウソ,大袈裟、紛らわしいといった
JAROが出てくるような商売をしていると「感謝ポイント」がドーンってめちゃくちゃ下がります。
そもそも詐欺のようなことをしても
何のメリットも得られないので格段にそういうアホウは減るでしょう。

詐欺とか騙されたとか
「怖いっ」っていう理由で財布のヒモを締めつけている心理は相当なもんだと思いますし、すべての消費者が安心して買い物ができる世の中になるだけで相当な経済効果は生まれると予想します。

お金とは奪われるから争いが起きるわけで
奪われないものに価値が移行すれば争い自体も減っていきます。

そもそも悪意ってものが無くなるだけで世の中の生産性は格段にアップするはずですし、消費活動も驚くほど活発になると思います。
何より精神的なストレス無駄な時間圧倒的に改善されるので
生活がとんでもなく有意義なものになると思います。

ここら辺は下の記事でも書いていますのでよろしければどうぞ。


そして
「感謝ポイント」は企業だけでなくもちろん個人にも該当します。

売買行為に限らず日常生活においても「感謝」されれば「感謝ポイント」が貯まります。
ゴミ拾いでもいい
ボランティアでもいい
寄付でも何でもいいので
「感謝」されれば「感謝ポイント」が加算されていきます。
これは今まで見返りがなかった行為に見返りがつくことになるので
世の中の大きな分岐点になり得る気がします。

見返りを期待していなくても人はどこかで見返りを求めてしまうものです。

物質的な見返りでなくても「ありがとう」という言葉を貰っただけで
人は誰でも嬉しいものです。

それらが数値化され積み上がっていく社会になったら明らかに
「感謝」への捉え方が変わりますよね。
今まで見返りがないからと行動できなかった人も
見返りがあるという理由で、人から「感謝」される行動ができるなら
それは社会にとってもとても喜ばしいことだと思います。


人から「感謝」されて嬉しいし、ポイントも加算されて嬉しいし
そのポイントが資産になって人生も豊かになる。
いつもの生活やお買い物が社会貢献にも繋がれば全部が良い循環になりますよね。


これによって
今までは見返りがなかったためにビジネスになり得なかったものも
見返りが発生することで立派な産業になるかも知れません。


人に感謝される行動がそのままビジネスになっちゃう世界。



会社に勤めなくても人に感謝されることをしていれば生活できる世の中。
新時代のフリーランスな生き方です。

「お仕事なにやってるんですか?」

「人に感謝されるように生きています」

「へぇ~それで生活できるなんて、人からすごい感謝されているんですね」

な~んてことが起こり得るかも知れません。


「感謝のされ方入門」「感謝されて生きていく」「感謝2.0」
のような本がベストセラーになっているかもです…。


働いて稼ぐなんて概念も変わってくるはずです。
仕事が遊びの延長になるという話を最近は良く耳にする機会が増えましたが
この世界では感謝の延長が仕事になる感じ。

そもそも「お金」の役割を辿ると
物々交換してた頃は交換してくれて「ありがとう」のカタチでした。
お金の最初は「感謝」の代わりに渡していたものです。


それがいつしか「ありがとう」のためじゃなく
「お金」
のために人の行動原理が変化していきました。

元々、人間は人の役に立つことを考えて行動していました。
そこに「感謝」が生まれました。
だからその世界を創造したとしても
決してそれは難しいことではありません。

みんなが「感謝」という価値基準に足並みが揃えば
このような妄想した社会になることも非現実ではないはずです。

そもそも
誰からも「ありがとう」と言われない人生なんて幸せじゃないですよね。


ありがとうございます!お気持ちは寄付させていただきます。