見出し画像

ウルトラマンは公務員……と寄付業界のヒーロー像の在り方のお話し。

寄付業界を活性化させるには…。


前回は「寄付業界を活性化させるには?」をテーマに
YOSHIKIさんを取り上げた記事を書きました。

なぜボクがYOSHIKIさんに期待しているかを前回記事で書いていますが
「貢献している人はカッコイイ」
「憧れの存在」
となって業界に興味を持たせるキッカケになって欲しいと言うものでした。

前回記事 「寄付業界活性化させるには…。」


そして実はもうひとつYOSHIKIさんには期待していることがあるので
今回はそれに触れてみたいと思います。

何に期待しているのかと言えば
「日本のヒーロー像」を変革して欲しいという願望があります。
そして
それを成し遂げられる適任者がYOSHIKIさんだと思っているのです。

画像7



これには前提があって
日本人の持つヒーロー像とアメリカ人の持つヒーロー像の
大きな違いを理解するところから始まります。


なぜ木村拓哉は、公務員ばかり演じるのか


この辺は以前にたかまつななさんと中田敦彦さんの対談が分かりやすいので
一部抜粋しておきます。

なぜ、中田敦彦さんは政治を語り始めたのか

なぜ木村拓哉は、公務員ばかり演じるのか
中田:経済界でも同じです。
日本経済が成長するのに必要なことは、
日本の社長の中からイーロン・マスクやスティーブ・ジョブズ、マーク・ザッカーバーグが出てくることなんですよ。
アメリカにはアイアンマンとかバットマンといった社長を主人公とした映画があるけど日本にはない。
日本でヒーローというと警察官なんですよ。SMAPの木村拓哉さんが演じてきたのは実は全て公務員なんですよ。
日本のドラマで数字取るのも公務員ということです。刑事、医者。業界の活性化という一点にフォーカスするのであれば、そのアイドル性があるかないかが全てだと僕は思っています。


はい。


まさにその通りですね。

日本のヒーローと言えば
遠山の金さん、大岡越前、水戸黄門、のように昔から中央集権型のヒーローが多く、人気のドラマも刑事モノがめちゃくちゃ多いです。
Gメン75、太陽にほえろ、踊る大捜査線、相棒など大ヒット作を挙げればキリがない。
ヒーローと言えばあの国民的ヒーローウルトラマンも公務員ですし
日本人は後ろ盾があるような国家権力に守られているヒーローがめちゃめちゃ好き。

画像1

かたやアメリカは
スーパーマン、バットマン、スパイダーマン、など個人主体のヒーローが多く、どちらかと言えば反社会性、社会が頼りないなら「オレが行くぜ!」的な感じを受けます。

参考 投資家が「お金」よりも大切にしていること  藤野 英人 講談社



ヒーローもお仕事の一環なのです。


これにはボクも小さい頃から説明できない違和感を感じていました。

スーパーマン?、バットマン?

「お前、誰やねん?」
「あんたら一人遊びしてんの?」
「誰がピタピタタイツの胡散臭いおっさん信じんの?」

スクリーンショット-2018-12-07-10.30.26


感じたことないですか?

「アメリカ人って安くね?」
「大人のヒーローごっこですやん」
…って。

でも
大人になった今だからこそ理解できます。
それが文化や社会性、
そもそものヒーロー像の在り方が違うんだってことなんですね。


そして
アメリカ式の場合は普段は一般人なので正体を隠すために
マスクをしたり顔を覆っている場合が多いのに対し

日本は公務員なので堂々と悪を取り締まります。

というか仕事ですから。

お勤めなのです。

画像3

冷静に考えると
ボクらが憧れたヒーローたちは「仕事やったんかい!」

…ってツッコミを入れたくなる感じもしますが
これはどっちが正しいとか
正義はこうあるべきって事ではなく
それぞれの国民が
どのようなスタイルのヒーロー像を支持するかってことなのです。

ここから見える文化的な違いを考察すると

悪に対して「国が裁くのか」「個人が裁くのか」の違いがあることがわかります。

日本は「悪党はお国が許さん!」って感じで
国民性から言って悪党はお国が裁いてくれるという認識の方が強いです。

アメリカは
まさに個人主義の特徴が表れて「自分の身は自分で守る」感が強いと言えます。

寄付業界にヒーローは誕生するか?

さてさて前置きが長くなりましたが
このそれぞれのお国柄によるヒーロー像の在り方を
「寄付業界を活性化させるには?」を置き換えてみると…

日本では
公務員国家権力が主体にならないと業界のヒーローが出てこないのでは?
ってことになってしまいます。

これってもはや絶望的…。

画像8

国主体でそんなヒーローが出てくるなんて想像できません。
公務員からスーパースターが輩出されるって考えられますか?

考えられないですよね。


だから寄付業界からヒーローを誕生させるには
アメリカ式の一般人からの登場を期待しないといけない。


もしくは前回記事に書いたように
業界の文化レベルが高まればそこからヒーローは生まれやすくなるのでしょうけどそのレベルにまで達していない現状では
到底、寄付業界にヒーローの誕生なんて難しいのでは…。

…って思ってたんです。


しかし

しかしですよ。


現在の社会はこれまでの中央集権型の権力主体の体制が崩れつつあります。
個人の影響力がより大きくなり、権力が分散化され始めました。

これは今までは中央に権力を集めることで成立してきたものが
そうでなくとも経済圏を成立させることができるようになったことで
次々と新しい価値観や経済圏が台頭していることを指します。

ひと昔前の考え方とは180度違う価値観
大きく社会構造が変革されつつある現象が起きています。


これらの時代背景を踏まえると
アメリカ型のヒーローの誕生パターンも日本でも可能性を帯びてきたんじゃないの…って思えてきたんです。


ヒーロー像の在り方を見ても、ひと昔前とはちょっと変わって来つつある事例があります。
もはや国民的マンガとなった「ワンピース」
主人公と対立するのは海軍という国家権力。
海軍の背中には「正義」の文字がくっきり描かれているのですが
「正義」と主人公が対立しているって良く考えると不思議な構図です…。

画像5

海賊で荒くれもので、はみ出し者で
正義と対峙するヒーローって冷静にすごい事じゃないですか?

その設定を成立させているものとして
ワンピースの世界観で描かれている主人公たちの「正義」
「困っている人を助けてあげる人がヒーロー」と作中で語られています。


正義と言う肩書や権力ではなく
シンプルに「困っている人を助ける」という信念。

日本人の好きな公務員型のヒーロー像とは違う
ワンピース型のヒーロー像が広く世間に受け入れられているのも
日本人のヒーロー像への在り方に変化が起きてきているのではと感じます。


圧倒的な個性の出現によって業界をも変革する。


権力の後ろ盾のないワンピース型ヒーロー
そんなヒーロー像の誕生を期待せざるを得ないのですが
日本においては日本版イーロン・マスクやスティーブ・ジョブズ、マーク・ザッカーバーグといった社長たちの出現よりも
エンタメからの登場の方が国民的には受け入れやすいと思います。

そこで登場するのがYOSHIKIさんなのです。

画像6


やっと冒頭からここまでたどり着けましたが
YOSHIKIさんは
めちゃくちゃ影響力もあるし音楽以外の才能もハンパないし
グローバルに活躍されているし若者へのカリスマもハンパない。


日本国内に限らず、その活躍は世界的に認められ
アジア人として初めてアメリカのロックとクラシックの二大殿堂を制覇の快挙。シカゴで開催された世界最大級のロックフェスティバルでは世界各国のメディア40社以上から取材が殺到など音楽的活動も世界規模。
今や国境を超えて愛される芸術家と言っても過言ではない活躍です。


天皇陛下御即位十年をお祝いする国民祭典では奉祝曲を演奏し
チャールズ皇太子が支援する音楽関係のチャリティーイベントにゲストとして招待されチャールズ皇太子からは
「今後はバッキンガム宮殿での演奏も是非お願いしたい」
とのお言葉もあったほど。
首相や財界トップ等にもファンが多く権威性も申し分なし。

画像9


そんな日本が世界に誇る人物が寄付に力を入れているのは
寄付業界にとってとても喜ばしいことと同時に寄付業界の認知を上げるうえでは欠かせないピースとなっていると思います。


「社会貢献している人はカッコイイ」

これを体現しているYOSHIKIさんにはチビッコたちの憧れになって欲しいし
日本のヒーロー像をも破壊して欲しいと思っています。

画像10


ありがとうございます!お気持ちは寄付させていただきます。