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図書館の使い方教えちゃいます

ボクは良く図書館に行きます。

本屋で本も良く買うけど
図書館にも2週間に一回は行きます。
2週間というのは、返却期限が2週間なので
返すついでにまた借りるというローテーションです。

借りるときは一度に10冊ほど借りるのですが
それを知人に話しているときに「それ借りすぎ!」と言われました。

「え? そうなん???」

ボクが借りすぎなのか、皆さんが借りなさすぎなのか気になったので調べてみると驚きの結果が出ました。

なんと
国民の1人辺りの年間貸し出し数って5.6冊なんですって。


これマジすか!

借りない人にしてみたら
5.6冊でも以外な結果なのでしょうけど
これってすごい勿体ないことです。

この衝撃データがちょっと気になったので図書館の利用について調べました。

すると
図書館を利用しない人の特徴は大きく3つあることが判明…。

「本屋に行くから行かない」
「電子書籍があるから行かない」
「無料で本を借りられる場所だから」

と上記理由が大半だそうです。


いやいや…めちゃくちゃ損してます。

まず言いたいのは、
図書館というところは単なる「本を借りる場所」ではないということです。

図書館とは
「知識をギンギンに刺激して教養を深め想像力を高める」ところなのです。

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本屋で買うのをためらってしまう本も
図書館なら借りればいい

目次の1行だけ気になった本があって
後はそうでもないんだけどなぁ…
という本があったとしても借りちゃえばいい

自分の感性に委ねて無限に借りちゃえる場所なのです

こんな素晴らしいことあります?
本屋で無駄に迷う思考を大幅カットでき財布にも優しい。


そもそも本なんて全部読む必要なんてないのですから
自分の知りたいところ
著者の伝えたいところだけ読めばそれでいいのです。
1冊の本を擦り切れるまで読むより
沢山の本に触れ合う方が知識は刺激されるものです。

気に入った本が見つかれば
それを手元に置いてバイブルのように死ぬまで読めばいい。

なにが自分にとって良い本なのか分からない内から
どうしよっかなぁ…と買うのを迷ったりとかするなんて時間のムダ。
「最後まで読まないと損しちゃう」なんて考えること自体ムダ

迷ってるのは読みたい証拠。
そんなときこそ借りちゃえばいい。


気になったらどんどん手にとって見ればいいのです。
ハズレなんて読んでみないと分からないし迷うこと自体が愚問です。

むしろ1個でもタメになる記事があったらラッキーと思うくらいで
借りまくっちゃったらいいんです。


なんだこれ…? 

程度でどんどん借りまくりましょう。

そもそも1冊からすべてを学び取ろうなんて横着です。
むしろ本当の知識や教養は、全く違うジャンルやテーマが偶然重なってリンクしていき繋がったときに「喜び」に変わるものです。

だから出会いを増やす意味でも異なる本をどんどん読んでいく方が視野は大きく広がるでしょう。
それを繰り返して本当に自分に合う本を見つけることが、本との正しい向き合い方であり図書館の正しい使い方だと思います。


あとは、、、
図書館を「無料で本を借りられる場所」と思っている人。
この方々は非常に勘違いされています。

確かにそれはそれで正解なのですが
「無料のレンタルビデオ屋」的なものとは明らかに違う事を理解して欲しいです。

図書館とはエンタメ的商業的なコンセプトではなく
知識を共有する公共サービスだと言う事が最大の違いです。

学ぶということに特化した場所だということです。

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そのため図書館は
売れる本を中心に展開している本屋と異なり、売れない本であっても貴重な文献やマニアックなものまで揃えているので根本的な在り方が違うのです。


「売れている本」と言えば聞こえはいいですが、決して中身が比例して良いものであるとは限りません。

「売れている」という謳い文句は本の中身とは全く関係ない話であり
「良い本」とは全く別次元の話です。

特に最近の「売れている本」は中身が薄いペラペラのものが多くなった気がします。出版社もビジネスであり売り上げを上げないといけないのは分かるのですが、あらゆる手段を使って消費者の購買意欲を刺激している様を見ていると中身の向上より広告の向上にベクトルが向いている気がします。

如何にも「良い本でっせ~」と猛烈アピールしていますけど本質は「面白い本」を作ることなんですけどね。


このように本屋や出版社は本が売れないと成立しませんが
図書館は本が売れなくても関係ありません。

とはいえ「売れている」という指針はひとつの参考にはなるので「売れている」ことに注目するのであれば長く売れているものから選ぶと良いです。

「ベストセラー」というやつです。
いつの時代も褪せることなく沢山の人に読み継がれてきている本は自分には合わない本でも世相や大衆心理を掴んでいる事が多いので自分の持っていない側面からも物事を見ることができ自身の知識を客観的に見る参考にはなります。

そして古い本ほど長く紡がれてきた歴史があり人間の根源的なものに触れることができるのでそれはやっぱり本屋さんにはない魅力といえます。

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実はあまり知られていませんが図書館によっては、見たい本をリクエストすれば仕入れてくれる図書館もありますので是非活用してみてください。そのサービスを利用すればお目当ての本も、話題の新書だって図書館で借りられるようになります。


あと
「電子書籍があるから行かない」という人
こちらもある側面からすれば非常に合理的で本屋や図書館が必要ないという気持ちもわからなくもありません。

しかし図書館や本屋の魅力は
ネットで検索しない情報が入ってくるところなのです。

現在の検索技術はピンポイントで欲しい情報を得られたり関連商材も一緒に検索してくれる反面、「ありえない情報は入ってこない」というデメリットもあります。

図書館や本屋のようなリアル世界の魅力のひとつに
自分のあり得ない世界観を開かせてくれるという側面があります。
まったく意図しない景色が飛び込んできて
それが人生を変えうる出会いになるかもしれない。
そういう出会いは仮想空間では体験しづらいといえます。

目的もなく図書館や本屋に足を運ぶ人は感覚的にそういう感性を持っている人だと思います。
なんか雰囲気や空気感を味わうみたいな…
本を買う、読むというよりその雰囲気が好き、新刊はなんだろうとか今のトレンドはなんだろうとか、見た事ない景色を楽しむことが好きなのだと思います。

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現に本屋や図書館に10分でもいいから
突っ立っているだけで知性や知識の感覚器をビンビン刺激されませんか?

そんな風に感じるのはきっとボクだけじゃないと思います…


ぜひ「電子書籍」があるからと思っている人も
図書館に足を運んで色んな刺激を感じ取ってみて欲しいと思います。
きっと色んな想像力が掻き立てられますよ。


ということで
冒頭に触れた図書館を利用しない3つ理由

「本屋に行くから行かない」
「電子書籍があるから行かない」
「無料で本を借りられる場所」

これらは図書館を利用しない理由として非常に不完全だと思うということを書いてみました。

図書館をもっともっとみなさんが利用して
自らの知的財産をもっと育んで
人生を豊かにする人が増えて欲しいと思っています。


ありがとうございます!お気持ちは寄付させていただきます。