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2泊3日無人島でキャンプしてみた!

無人島にいくまで

夢がない私は、大学に行ければ夢が見つかるだろうというモチベと良い大学に行かなくてはという強迫観念で大学受験をし、一応合格。
晴れて大学生だという直後に新型コロナウイルスの流行。大学1年生の思い出はやる気の上がらないオンライン授業を消費し、外に出られる唯一のバイトをとりあえずやる日々。
まじでつまんなかったー…。

大学1年の3月にこのままこの生活を続けていたら腐る!外に出て何かしたい!と思って調べだした。

そこで見つけたのが「村おこしボランティアECOFF」
参加しようと思った理由はなんか楽しそう。ワクワクする。それだけ。けど春の受付は終わっていて次の夏までおあずけに…。

やっと夏になり、とりあえず申し込んだものの、申込者多数で抽選に。祈るような気持ちで当選を待っていたけど結果は落選…。
この時初めてアイドルやアーティストのライブに落選した人の絶望感が分かったなぁ笑。

結局コロナの影響で申し込んだボランティアが開催中止となったので落選して無人島プロジェクトに切り替えられたのが良かったんだけど!

それでも何かすることを諦められなかったときにInstagramストーリーの広告で見つけたのが「無人島プロジェクト」
無人島プロジェクトは全国から社会人や大学生が30~40人ほど集まって2泊3日キャンプを行うというもの。

え楽しそう!学生にはお高めな参加費だったけど大学1年生でバイトしかしていなかったのでこれこそ使い時だ!というノリで申し込もうという気に。親に相談したら猛反対された。まだコロナが収まらない夏だったので反対は当たり前。でも私がこんなに行きたいと思ったことはない、行かなかったら後悔する!と伝えて半ば無理やり参加することに笑。

無人島に行くなんて今考えればめちゃくちゃおもろいのにこの時はほとんど周りに言えず…。無人島行くなんて言ったら周りからなんでそんなことと批判されるかもしれないということが怖かった。

いざ

集合が9時だったので朝早く起きていく予定だったけど…
無人島に行く前日の昼間に台風が直撃。一時は開催がどうなるかもわからなくなったけど結局台風の影響で集合時間が遅くなっただけで済んだ。当日の朝は新幹線が止まっていけなくなる可能性もあったので、急遽夜の新幹線で出発し前泊することに。

初めて一人で新しいことに参加するだけでも不安なのに、新幹線乗るのもチケットの変更も一人、ホテルの予約も宿泊も一人…。台風をめちゃくちゃ恨んだ記憶がある。

今では信じてもらえないことの方が多いけど、もともと小さいころから新しい環境ではお姉ちゃんやお母さんの後ろにくっついて何も話さない人見知り&内弁慶人間なので、一人で行動するなんてなかったので何に関しても不安・不安・不安だった。

無人島にて

※無人島プロジェクトのネタバレもあるので見たくない人は次の目次まで飛んだ方がいいかも!

いざお昼に集合場所に行くと思っていたよりたくさんの大人が!この回は学生が少なかったのでさらに不安…。過去に参加した人たちコミュニティや友人同士で参加した人もいて一人参加の自分やっていけるのかなーと不安…。申し込んだときのワクワクはどこに行ったのか…。

参加者が集まったら、さっそく船で島へ移動。港からみんなで船に乗ってワイワイするの楽しかったー。島に行く到着したらテレビ番組で見るような無人島!島と言ったらなだらかなビーチを想像していたので思ったよりも山が占める面積が多いことに衝撃。
他の参加者とワイワイしたり、島見てワクワクしすぎてこの時には不安はどこかにぶっ飛んでたなー


到着して各々テントを立てて、自己紹介タイム!マジで人との名前覚えられなかった…。でもここで思ったのが社会人って私の思っているほど大人ではなかったということ(良い意味笑)。

諸々終わったらスタッフの人が「これから1から火おこしします!どこかのグループの火がつくまで料理できませんよ」と。
えまじかと思いながらグループメンバーで協力することに。使う道具は木の板と棒だけ。一番原始的な火おこしのやり方笑
結局3時間くらい奮闘したけどあとちょっとのところでつかず。他の火がついたところのおこぼれをもらった。
火はつけられなかったけど火おこしに奮闘した3時間は辛くなかったし、むしろお互いが知恵を出し合ったり協力したりして日が落ちたことにも気づかないくらいめちゃくちゃ楽しかった。

火ってコンロひねれば出るものでしかなかったから火おこしがこんなに大変だとは思わず。「火ってありがたいなー」と実感。

夜ごはんも美味しかった。誰かと手作りのご飯を食べるってこんなに幸せなんだって思った。

夜になるとみんな眠くなるまで人と語り合う。眠くなった人から寝るという感じ。もちろん自分のことを話すネタがないので大人の話をたくさん聞いた。夢のない大学生からしたら働いているというだけですごく思えたし、これがしたいと夢に向かおうとする大人たちがキラキラ見えた。

初日以外の時系列は忘れたけど、朝は目が覚めた人から釣りや漁をしたり、各々好きに過ごす感じに。朝早く活動する人もいたり全く起きない人もいたり、ずっとおしゃべりしてるひともいたな。

私は人生初の釣りにチャレンジしたけど全然釣れず、最後に手のひらサイズの魚が釣れただけで大興奮。
グループ対抗で漁の成果を競い合うのもあって、釣りや漁じゃ貢献できないから岩についた貝をひたすらゴリゴリとってた記憶が笑
凄いグループはたくさんの魚はもちろん、タコもとってた!

スタッフの人が先導で島1周を行う時間があったけどそれには行かず有志で森の中に入り探検もした。
最低限の食糧はあったから一からつくった手作りピザも、釣った魚のあら汁も、料理のプロみたいな人いたから豪華な魚料理もめちゃくちゃ美味しかったなぁ。
お風呂はないけど海水温めてドラム缶風呂に入ったもの最高だった。
帰る直前にローション相撲始まったの謎すぎて面白かった。
みんな気づけば海に入って遊んでた。
夜にキャンプファイヤーを囲んでキャンプの感想を言い合ったり。どの時間も誰といても楽しくてキラキラした時間だった!


2泊3日終えて


無人島には電気も水道もない、お風呂もトイレも寝心地のいいベッドもない。でも日常の肩書なんか関係ない。日々のしがらみから逃れられる場所だった。

何もないから眠くなるまで夜空の下で語り合う。お腹がすくから漁をしてみる。遊びたいから海に入る。何もないから自分達で好きに時間を使えるし、何もないから人とのつながりが濃くなっていく。自分の欲望に従えるって贅沢だ。

2泊3日しか一緒にいなかったのにほんとにそれしかいなかったの?って思うほど仲良くなっちゃうの。
住んでる場所もみんなそれぞれですぐ会えるわけじゃないからバイバイするのは少し寂しかった。



もちろんたくさん書いたように楽しかった思い出ばかりだけど、これを思い出すときに最初の方に出てくることは何もない自分に悲しくなったこと。

他の人になんでその大学学部に入ったの?と聞かれても親の指定した条件のもので受かれそうなとこだったからだし、学部は何となく好きな分野だし以外は答えられない。
大学で何してるの?と聞かれてもコロナでまともに授業受けてないし、サークル入ってないし、自分で学び深めてないし、趣味もないし…。

今までは気心知ったコミュニティの中にしかいなかったからこんなに自分って話すことないの!?ってプチショック!
仲いい友達の前では自分を思いっきり出せるのにはじめてのコミュニティでは人見知りを発症したり、特に人に言えるすごいこともしていないから自分を出せない。最後に周りから私のこともっと知りたかったなって言われたこともあり2泊3日の濃い時間でも自分を出し切れず終わったなーと思った。

私も人に「私はこれだ!」と言えるものが欲しくて、今後は外のコミュニティでの活動に参加しようと思った。




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