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JAPAN JAM 2022/5/5

3年ぶりに行ってきました、ロックフェス。
2016〜2019年のロッキン、18/19と19/20のCDJは行っていたんだけど、ゴールデンウィークのフェスはなんだかんだ初めてだった。

天気よかった

日程も会場もこのフェス自体も出演アーティストも自分にとってはかなり新鮮だったので、3年ぶりにいつもの感じのフェスが戻ってきた!というよりも、うおお〜すべてが新しい!ライブ楽しい!という感想の方が大きかったかな。

まず会場の場所について。
蘇我は家からも会場最寄駅から近くて本当に助かる。フェス=どうあがいても帰りは疲れてるし電車混んでて時間がかかるので地獄、という負のイメージが拭えたのはよかった。というか、こんな便利なところでフェスやってくれちゃうともうひたちなか行けなくなる。

それから時期。
寒くも暑くもない季節の野外フェスはこんなに快適なんだと驚いた。どうしても灼熱のひたちなかと比較してしまうんだけど、ゴールデンウィークの蘇我の快適さは半端ない。5/5はこの時期にしては暑い日だったけれど、それでも体を動かすと汗かくかな〜くらいだったのでちょうどいい。

やあ、また会えたね いちごけずり

最後に会場の動線について。
とにかくシンプルで最高。2つのステージが背中合わせに設置されているので、シンプルにステージ間の移動は一直線。今回は全部の出演アーティストを見ることができるタイムテーブルだったので、移動混むかな〜なんて思っていたけれど、ステージの横幅分ブワーッと広がって移動できるので、全く密は感じなかった。

食事スペースは3箇所に分かれていたけれど、どこに行くにもたいして遠くないからフラフラ見比べて選べるのがよかった。というか総じて、春のフェスってフラフラ歩いているだけで暑さで体力を酷く消耗することがないのでサイコー!

ライブ自体の感想は後で書くけれど、出演アーティスト的に体力的に楽じゃなければ楽しみきれない面々だったので本当にいろいろと環境が整っていたのが助かる。

ここから、やっとライブそのものの感想↓

•FOMARE

高崎出身のスリーピースバンドとのこと。
行きの電車の中でさらっと聞いた程度だったのでほとんどライブで初聴き!って感じだった。

胡散臭いほど真っ直ぐなギターが耳に残ったなあ。
初めて聴いたのに懐かしい感じのギターリフがいいですね。「愛する人」聴いたら、曲を知ってる人も知らない人もみんなリズム刻んじゃうんじゃないかな。

•打首獄門同好会

日本の米とか布団の中から出たくない曲を歌ってる面白い人、あとメンバーに還暦の美魔女がいる、程度の認識で、ライブは初見。

面白スリーピースバンドだということは知っていたけれど、こんなに熱くカッコよくお客さんをニタニタさせてしまうバンドだとは知らなかったよ!

1番良かったのは「地味な生活」かな。まーーーじでわたしの仕事地味〜な感じ(好きだしやりがいは感じているけどね)なので、かなりジワジワきた。いつか派手にやりたいね。

•サンボマスター

数年前にロッキンの帰りに背中越しに聞いていた(電車の時間に間に合わなそうで途中で断念)ロックンロールイズノットデッドがずっと忘れられなくて、いつかまた観たいと思っていた。

やっぱり観てる人を全力で無理やり巻き込んでくるバンドのライブを見終わった後の爽快感?無敵感?って、いいなと思った。

曲の合間にずっと「サボるんじゃねえぞ!」「みんなでやんだよ!」「お願いしますよ!」「泣いてんじゃねえぞ笑え!」と喋りかけてくる山口さんに、序盤は「うお、めっちゃ曲中に喋るじゃん」って思いながらニタニタしてたけど、途中からそんな他人事な態度じゃいられなくなってしまった。

「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」あたりから、ただライブで生音を聴いている!楽しい!という感じではなく、言葉がグサグサささってきてしまったな……

「悲しい言葉では 何も変わらないんだぜ」
「奴らが何をしたっていうんだ」
という歌詞、初めてこの曲を聴いた時(ある音ゲー)からずっと頭に残っていたんだけど、今の世の中とか去年大変な思いをしたこのフェスとかそれはもういろいろな出来事を重ねてじーんときた。

ラストの「花束」もめちゃくちゃよかったな。
「あなたが花束」ってしつこいくらいに繰り返されると、そうなのかなって思っちゃうわね。
こんなに踊れるポップな曲調でくよくよするなよ、大丈夫なんだから、って言われたら泣いちゃうよな。根拠はないけど自分に自信をつけてくれる、無敵になれるバンド最高だなって思った。

「花束」は今ならJフェスアプリで観られるので、是非観てほしい。本当に。

•04 Limited Sazabys

何気にアルバムやらシングルが出ると聴いてはいるけど、ライブはフェスでしか観たことないフォーリミ。最近monolith(アルバムの方)聴きなおしてたら、やっぱりこのバンドの曲かなり好きだなと思ったのでずっと生で見たくてワクワクしていた。

わたし自身メロコア大好き!って感じではないので、フォーリミの曲はダントツでポップでかわいい系の曲が推し。

その中で特に好きな「Kitchen」「nem…」が続けてきたときは普通にひゃーって声出しちゃった。もちろん小さい声だけど…

「Kitchen」は斎藤さんとのラジオ聴いてたからついつい「イ」の発音ばっかり聞いちゃった。たしかに特徴的な響き方してる。実は「nem…」の「この場所にいる理由」の「いる理由」もめちゃくちゃ気持ちいいので聴いてみてほしい。

そしてライブでフォーリミ見るたびに思うんだけど本当にドラムがうまい。ポップでキャッチーな曲の音の粒立ち?が半端ない。めちゃくちゃ上手い。そんなに詳しくないけど明らかに分かる。

なんだかフォーリミの曲ってずっと音の重心?が高いところにいる感じがいて、カラッと響くから外で聴くのに気持ちいいんだよな〜と思いながら全曲踊ってました。楽しかった。疲れた〜

•東京スカパラダイスオーケストラ

ちょっとしか観られなかったけど、念願の「どこが一番盛り上がってんだ〜〜〜!?!」が観られたので満足しました。あのタオル何?かわいい…

•UNISON SQUARE GARDEN

わたしも友人も1番のお目当てのバンドはこちら。
夕暮れの時間の野外ステージが3年前の舞浜みたいで本当に美しくて、始まる前からグッときていた。

これは始まる前

前方エリアはあえて応募出さず、早めに行って見やすい場所探そうという戦略だっんだけど、正解だったな。席固定されるよりも楽かも。

珍しく友人とユニゾンのライブを観るという経験をしたのだけれど、ライブ前に曲予想したりするの楽しかった。カレイド以外外れたけどね!

ライブの感想はTwitterでかなり騒いでしまったけれど、「ライドオンタイム」→「オリオンをなぞる」→「桜のあと」でウワッと盛り上げたあと、客席に冷や水をぶっかけるような「摂食ビジランテ」のイントロでひっ…と声出た。

「桜のあと」ではかなりクラップも起きていたし(田淵さん客席めちゃ見てたね、ニヤついてるようにわたしは見えた)ずっとお客さんの腕上がりっぱなし!みんなで楽しむTHEフェス!って感じだったんだけど、あのイントロが鳴った途端、雰囲気がぶっ壊された。

自分たちで三曲かけて丁寧に作った雰囲気ぶっ壊しにかかってるの面白いんだよなあ。

しかも今日のびっくり曲枠はビジランテだったか〜と思ったあとに続いたのが「エアリアルエイリアン」だったので腰抜かした。フェスでやる選曲か?って驚きがあったのはもちろんなんだけど、シンプルに演奏がずば抜けてかっこよくてビビった。

このめちゃくちゃかっこいい音楽に乗りたいのに変拍子でどうしたらいいかわからず頭がぐちゃぐちゃになっている観客と、流れるようにクールに演奏する3人のコントラストがカオスでとても良かった。「粛々とナイフを尖らせてたいね」をやってきた彼らの演奏すご…

この怪しい流れで「世界はファンシー」になだれ込むのも最高だった。いい感じに日が落ちてきて空がオレンジから赤に変わっていくなかでのセトリ後半のファンシー超カッコいい!

「担当者が不在ならばその間に口実作って以上終了だ!」の言い捨て方とギターのかき鳴らし方良すぎた。この落ちサビへの流れ、ガチャガチャしてるのにめちゃ精密で意味分からなくてユニゾンの曲の中で一番好きかもしれない!

で、次は「マスターボリューム」。え!?フェスでやってくれるの!?
わたしの隣のカップルは結構早くから近めの位置で待機していたはずだけど「…けっこうわかんない曲多いからクリープ待ちする?」と去っていった。惜しい!あと一曲くらいでシングルのゾーンもっかい入るんだよ、多分。

「僕には関係ない」からよギターソロと「置いていかれた心象風景も 飛んでいけ時代の彼方」のドラムかっこよすぎてもう他のこと覚えてない。イントロやギターソロ不要論(?)はこの曲でタコ殴りにしてほしい。興味ないけど。

ここから雰囲気がガラッと変わって「10%roll, 10% romance」!Aメロで軽快に踊る田淵さんを久しぶりに観られて嬉しかった。
改めてこの曲聴くと「1 secでコンタクト…」からのフレーズが良すぎる。音とのはまり方気持ち良すぎるし「ねぇ」から入るの良〜〜〜って感動してた。大ヒットしたシュガーの次のシングルが、今でもこうやってセトリのいいとこで鳴ってるのいいよね。

そしてライブでは初聴きの「kaleid proud fiesta」に。キラキラな新曲の冒頭フレーズ「かくして またストーリーは始まる」で客席が湧き上がるのめちゃよかったな。このワードってライブの流れの中にあるとまた違う聴こえ方していいな。田淵さんズルいな〜

そのままの同期曲流れで「シュガーソングとビターステップ」に。このイントロ無敵なんだよな……絶対この場所でくるってたかおちゃんのヘッドホンからもセトリの流れからも予想できてもきゃー!って湧いちゃう。

「生きてく理由をここに映し出せ」という歌詞はフェスで聴くとかなりグッとくる。前半の出演アーティストがフェス開催への思いをMCで熱く語る方々だったから、その分ただただ曲だけをぶっ放していくユニゾンは、いつも聴いているフレーズが本人たちは意図してないメッセージに聴こえたりもして勝手にブッ刺さる。勝手にね。

そして最後はまさかの「フルカラープログラム」ですよ。「君の瞳に恋してない」か「mix juiceのいうとおり」あたりかな〜と思ったけど外れた。よく考えたら同期曲三曲連続はないか!

もうフルカラープログラムはいろいろと感情にきてしまうのでなかなかうまく文章にできないよね。
日が沈んだsunsetステージ(sunsetステージといいながらsunsetするのはユニゾンのときだけなので、トリが独り占めできるステージ名よね)のラストで聴くフルカラープログラム、眩しすぎる。

落ちサビの演奏がいつもと違うアレンジだった気がしてとてもよかった。「モノクロでは説明できない」でドラムの音をぐっと落として「完全無欠のロックンロールを」で斎藤さんが真っ正面を向きながらも右手でガンガンドラムを煽ってたように見えてめちゃくちゃ興奮した。

「ふざけろ!いつか終わる 悲しみは」っていう最強の歌詞をフェスの最後に持ってくるの本当にいいよな。3年ぶりのフェスゾンスクエアガーデン、めちゃくちゃ楽しかった!

終演後。まだじんわりと色がある空

•クリープハイプ

大トリは夜が似合うクリープハイプ。
今回のアルバムがとてもとてもお気に入りなのでアルバム曲多めにやってくれないかな〜と楽しみにしていた。

「今日はこどもの日なので似合う曲を」といって始めたのが「HE IS MINE」。違うだろー!と心の中のトヨマユが叫んだよね。この曲のみんなで歌うところ、恒例とは言え普通に嫌なのでここだけはコロナ対策ありがとうと思った。

やっぱり最新アルバム曲からセトリ入りした曲、特に「キケンナアソビ」「一生に一度愛してるよ」良すぎませんか?わたし尾崎さんの今のモードがかなりツボかもしれない。

「キケンナアソビ」のサビの間と楽器の絡み方最高すぎてお酒飲んでいないのに酔った気分になった。いい意味で音に酔うってこういうことか…

あとこれは特定の曲の感想ではないんですけど、生で観る尾崎さんの色気がちょっと凄すぎた。けっこう生々しい曲を書いてるからそう見えるのかな?と思ったけど、歌詞とか関係なく佇まいとか目線とか、そういうところがなんとなく色っぽいな…とずっと思いながら聴いていた。

この正体はなに?そもそも色気って何に由来するものなの?わたしの友人は「色気=知性だ」という持論があるみたいなんだけど、わたしは未だに分からない。こんな煩悩を抱えながらわたしの3年ぶりのフェスは閉幕したのでした。なんか変な締め方になってしまった。

•総括

とにかく楽しかった!
会場の環境もよかったので疲れすぎず、新しい発見もありつつ、大好きなバンドがいつもみたいにぶっ放すところも観られていい1日だった。

夏もよろしくお願いしますね、蘇我スポーツ公園。

おわり

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