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【スピーカーボックス】”浜松のピアノ塗装技術”を活かした逸品を製造メーカーが振り返る。

今回は、スピーカーボックス(音響箱)の製造事例を、それぞれの加工・組み立て技術の特徴とともにご紹介したいと思います。


SS-AR1 


フロントパネルは北海道産楓を立ち木から伐採し、1年の年月をかけ合板にしたものを木工加工。

硬度が高い材料なので加工は容易ではないですが、求められた音質を奏でるのに適した材質です。サイドパネルなどは、フィンランドバーチ合板で構成しており、こちらも硬度が高い材質です。

サイドパネルのR曲面は特徴的な形状で、こちらはピアノ部品の製作技術をいかした技法です。また、木工加工では、木工技術を多く盛りこみ機械加工と職人による生産をおこない高精度の木工組立を実現しました。この技術がこだわりの音質をつくりだします。

 表面には、天然木から切りだしシルバーハート突板を、真空貼り曲面貼り込みをし、浜松のピアノ塗装技術(多層塗装)を施します。最終工程では機械研磨・手研磨によって高光沢な仕上がりになります。塗装の品位、黒色のなかに表現される天然木の美しさは必見です。

SS-AR2 


製品の特長は、SS-AR1 と同じです。

SS-NA2ES


SS-ARシリーズに比べ、よりお手頃なキャビネット。

 材料にフィンランドバーチ合板をつかうことで、表面には、SS-ARとおなじシルバーハート突板を貼っています。木工加工では、SS-ARに施した加工技術はそのまま、塗装工程を見直し、コストを抑えるためのVEを施しました。高光沢の外観はそのまま、お客様がお求めやすく、満足いただける仕様です。

SS-NA5ES


製品の特長については、SS-NA2ES と同じです。

DS-4NB70 


重厚なキャビネットは、低音から高音まで対応。

特徴あるフロントパネルには「ダイヤカット」を施し、継ぎ目のない高精度な木工組立で仕上げました。ポリエステル塗装のち、黒色高光沢に研磨しており、浜松のピアノ塗装技術をいかしたこだわりの逸品です。

DIASOUL.I 


ポリエステル塗装のち黒色高光沢に研磨した、浜松のピアノ塗装技術をいかしたこだわりの逸品。

特徴的なキャビネット上部は 球状のツィーターで、得意の木型製作の手法によってつくられました。また、繋ぎ目のないキャビネットは、高度な加工技術と組立によって生みだしました。

FC4500 


MDFをベースに、サイドパネルは天然木を特別色で塗装し、2ピース構造に。

天然木と合板・繊維版という両方の加工に、技術力で応えることができました。

制作部署について知りたい方はこちらをご覧ください。


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