ホーム最終戦

ホーム最終戦

鈴鹿1-2大阪

FC大阪がJ3でどれくらいの成績になるのかは分かりませんが、いわきがいきなりJ3優勝してJ2決めてるくらいなので、実はJ3と(特に下位と)JFLの間には実力差というのは無いのかもしれないと思ってます。で、その大阪はJFLを卒業する=上位4位かつライセンス持ちの中で上2つ確定のリーグ上位のクラブ。対戦成績も分が悪い。
さてどうなるものかと思いながらメインから観戦。

三交鈴鹿は雲一つない快晴、暑いくらいの陽気。
『鈴鹿が征くのは何にも染まらない
青い空に照らされたこの緑の道』
うん、やっぱこのチャント大好き。

鈴鹿はカズが先発。川森との2トップ。
キープできる有真とカズさんとの相性は良いと思う。
鈴鹿の布陣で気になるのは松木君の右WB。
本来ここには広大がいたけど、ハムを痛めてからは松木君が主戦場としている。馬力とスタミナがあるからもちろんソツなくこなしてるけども、松木君はもう1列前で見たい。そう思ってる鈴鹿サポは僕だけじゃ無いはず。
試合開始早々、試合が動く。
それもあまり受け入れたくない形で。
バックパスの処理を狙われてほぼエンプティ。
僕が鈴鹿をスカウティングする立場でも「それ」を狙うと思うなぁ。鈴鹿は低い位置からボールを保って組み立てるけど、まだまだそれがシステマティックには出来ていない。約束事のある組み立てじゃないから、ボールが来たらルックアップ、スペースと受け手を探す。そのコンマ何秒を狙われる。トラップが浮けば当然ボールを失うリスクが増える。来季以降もGKやDFでボールを回していくなら、足元の強化(あるいはそれができる人の強化)は必要不可欠なんだろうなと思います。
で、パスも近い選手がターゲットだとパスは通るけど局面が変わらない。相手は続けてプレスに来る。ウチの長男はよく『ボールを持ったら遠くを見る』って言われてたけど、今日の試合でそれを特に見せてくれたのはザトさん。ザトさんのサイドチェンジで一気に右の松木くんが走り出す、そこからファウルもらったり(PKはもらえなかったけど)してチャンスが生まれる。
そのファウルから得たCK、那生がずらしたボールをカズさんが決める。
枚方で見たカズダンス、もう一度鈴鹿で見られるとは。(カズさん…これだけ出場時間確保できるチームはそうそうありませんよ…来季も鈴鹿でプレーするのです…)
結果的に、この同点弾のあとの時間帯で逆転まで持っていけなかったのがもったいなかった。ザトさんのロングパスはサイドの守備のギャップとスペースを突いていたし、篤紀がいろんなとこに顔出してリズムと時間を作り出せていた。ボールを失った時も達海が身体張って相手からボールと時間を奪ってくれた。そうそう、松木君がWBなのはもったいないって言いましたけど良い事もあって、達海と近い場所でプレーする事が増えたのでこの2人の息は守備でも攻撃でもずいぶんと合ってきたように思います。ホントに同点に追いついてから前半終わりかけまでは流れも良かったんだけど…
那生が誘われるようにPK献上。これもスカウティングかな、那生のところは試合通じて相手に狙われてたように思います。PKシーンは那生というより審判の定まらないレフェリングを狙われたようにも見えましたが…これを決められて再び1点のビハインドで折り返し。
ただ、中盤の展開力、カズゴールによるホームの劇場感。次の1点がこっちに来れば逆転の目まであり得ると思ってたんですが。
後半は大阪の時間潰しに付き合わされる結果に。
公式記録見てもシュート数はお互い3本。
中盤の差し合い、潰し合い。
海斗も健人も出てきたけど、こういう肉弾戦みたいな潰し合いのゲームで2人の持ち味が100%発揮できるかと言われると…うーん。
その分今日光ったのはヴィニのフィジカル。
スピードとフィジカルはちょっと抜けてました。
カズいつどこで起用する問題は別として、海斗ワントップよりは海斗とヴィニを並べるのが良いと僕は思ってるんですが。(ただし周囲との連携深めるのと単純なロストボールを減らす必要はあるよね)
あと特に後半はメイン側でプレー見られたからなのかも知れないけど、駿斗の攻め上がりは見ていて気持ちいい。芦田成利を思い出させるようなストライドの大きなスプリントからサイドを何度もエグってクロスを上げてました。個人的には鈴鹿のギャレス・ベイルになれると思ってます。ベイルだってトッテナムで出始めた頃はサイドバックだったし。駿斗にはもうちょっと攻撃寄りのタスクを任せたいし、そういうプレーを見たい。
そのあと彦太と進藤も出てきたけど、試合の流れを劇的に変えるまでには至らず、大阪の守備をこじ開けるにも至らず。そのまま1-2でゲームを締められてしまいました。
観客数は2,937人。カズダンスも見れたし楽しんでもらえたんじゃないかなと思います。負けたけど、また見に来よう、そう思ってもらえるサッカーだったとは思います。
個人的MOMは駿斗か達海。
理由は単純、今日はこの2人がプレーしてるのを見てる時が1番面白かった。
ただし結果は1-2、1点差の競り負け。
J3に行くには、こういう試合でこういう守備をこじ開けられないと行けないんだろうなぁ。
失点を減らし、1点差負けの試合をなんとか引き分けに。引き分けのゲームで勝ち切る。それができるクラブがリーグじゃ上にいるし、そのもっと上に行くんでしょう。
とは言え個人的にはフィジカルゴリゴリの荒いサッカーは嫌いなので、三浦監督におかれましては是非ともスキルフルでスピード感のあるサッカーを目指していただきたい。来季も3バックと5バック採用するのかは分かりませんが、CBはもはやゲームメイク能力とまではいかなくてもある程度の足元や速い縦パス入れるところまで意識してもらいたい。(個人的には和馬CBはひょっとして今季有数の収穫かもって思ってますが)
ホーム最終戦。もうこのチームを鈴鹿では見られないのかと思うと、日が暮れて一気に秋らしくなった天気同様少しだけココロにすきま風が吹いてきますね。

松江に行くかどうかはまだ分かりません。
偽装出張…行けるかなぁ…


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