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かっこつけるのをやめてみた

今日は珍しく早起きをした。いつもは9時まで寝ているくせに、なんと5時に目覚めてしまったのだ。

いつもならスマホを見てしまうところだが、私の寝ぼけた理性がそれを押しとどめた。折角ならば勉強しようではないか。

わたしは4月にとある試験を受けるつもりでいる。難易度は50%ほどの試験だ。
記述と筆記で試験は構成されており、実技が曲者である。
過去問をしっかりこなさないとこの試験は受からないとわたしは踏んだ。
というか落ちた。一度落ちている。
こういう試験で落ちるとかあるんだ。わたしの得意分野だと思っていた試験なだけに結構落ち込んだ。
でも、ほぼ勉強していなくて実技なんてぶっつけ本番である。
これはだめだ。
この試験に対して不誠実な向き合い方だと反省したのだ。

というわけで落ちたその日から、わたしはちまちまと実技の筆記試験の勉強を行っている。

6時から始めて、7時には4問の回答が出来上がった。

自分の回答を眺め、わたしは達成感に満ち溢れていた。
以前と比べると基礎も身についてきているようだし、時間配分も良い調子である。まあ難産の問題もあったが。
何より朝にこれをこなしたことによる自己肯定感の上がり方がすさまじい。

朝にやることをこなしたわたしは無敵だった。

そしてわたしは顔を洗った。
これはわたしだけでないと信じているのだが、出かける予定がない時は顔すら洗いたくない。パジャマのままでいたい。
その結果、脳が目覚めず二度寝にいそしむことになるのである。


しかし今日のわたしは違う。

顔を洗った。アライグマのように。

その結果、今日は眠くならなかったのである!


これはわたしにとって革命的だった。

それどころか、もう起きてしまったんだからと、図書館に取り寄せている本を取りに行こうと服を着替えることも出来たのである。
あまつさえ、コンタクトを入れて化粧もこなしてしまった。

薄化粧をすると、やはりすっぴんとは違う顔が鏡の中からわたしを見返している。
これは良い。

わたしは気づいた。小綺麗な格好をして、化粧をして髪をセットするだけでこんなにも自分を好きになれるのだと。

休日なんとな~く感じていた「自分だめだな…」という気持ちは、顔を洗って服を着替えるだけで解消出来るのかもしれない。

そう、言い忘れていたが、わたしの休日の95%はパジャマで構成されている。外出する時は張り切って綺麗な格好をするが、家ではず~っとパジャマでいる。

そう、ずっとパジャマなのだ。

もし仮に外に出かけたとしても、「やれやれ…」と服を脱いでパジャマに着替え、昼寝をするまでがセットである。

親には「服とかジュエリー色々買ってるけどさ、私が一番見てるあんたの服はパジャマだよ」と言われた。

「あんたパジャマに課金したほうがいいんじゃない?一番使ってるでしょ」と言われ、松村北斗と田中樹のコラボのパジャマを見せられた。

残念ながら北斗はお呼びではない。

パジャマは無印のものと決めている。
ああ、折角なら無印良品週間でパジャマ買っとくんだった。

おぱんちゅうさぎのパジャマ買おうかな。

わたしは誰にも言ったことはないが、おぱんちゅうさぎにシンパシーを感じている。頑張っているのに報われない不憫な感じが他人事とは思えない。
ひそかにヘアピンだけおぱんちゅうさぎを忍ばせている。

さて、えらすぎるわたしは、その足で図書館に出かけた。自転車を漕いで。

aikoの「ストロー」を聞いた。
いい曲だな。
「君にいいことがあるように、今日は赤いストローさしたげる」
紛れもなく、これは愛の曲だ。

取り寄せた本を引き取り、CDを3枚、本を上限冊数10冊まで借りる。

桑田佳祐の歌は勿論名曲なのだが、結構頻繁に下ネタの曲が挟まっている。

よろしくない。ドライブで流せない。トラックリストにこんな曲名が表示されたら、さすがに気まずい。
「波乗りジョニー」がわたしのなかで思い出の歌だ。



そんなことをつらつらと考えながら、わたしは図書館を後にした。
本を入れたバッグがぎっちぎちである。重いねえ。

本が読めなければわたしは死ぬだろう。
活字中毒なのかもしれない。

何も読むものがないとスマホを永遠と見てしまう。
スマホをずっと触っていると、エネルギーを吸い取られてしまうように感じるのは私だけだろうか。

最近スマホのタイマー機能を使い始めた。Xを30分にしている。
Xをやっていても疲れる話題ばかりだ。
憧れの方がいるから続けているようなものだ。

こんなに気を付けているのに昨日は「潤羽るしあ」と検索してしまった。
何やってるんだ。
おまけにyoutubeも見てしまった。

急に怒鳴りだした。怖い。ビクッと身が震えた。
あんな声、人から出るんだ。
きれいな声なのにもったいない。

閑話休題。

ああ、やはり本だ。それも紙の本だ。

本を選ぶ時ってなんであんなに楽しいのだろうか。
何といってもタダで本が読めるのだ。

お世話になっているし、今度図書館に本を寄贈してみようと思う。
CDや本も図書館で予約できることをご存じだろうか。
人気図書や聞きたかったアーティストのCDがしれっと存在していることも多いので、お近くの図書館HPをチェックしてみてほしい。

さて、ルンルンでわたしは帰宅した。

帰りに桜を見れた。うれしいな。
カシャっと音を立ててカメラに桜を収める。

偉業を成し遂げた気分でいっぱいだった。

そして、わたしは気づいた。

やるべきことを午前中にこなしてしまうと、「もっとやっておこう」と思える自分になれるのだ。
何より、朝早くから活動していると使える時間がとても増える。
そして自分を好きになれるのだ。
もう10時過ぎまで寝ているのはやめよう。


とりあえず、わたしは試験の勉強を出来るだけ毎日こなすことをこの読者に誓いたいと思う。
そして、毎日顔を洗おうと思う。
さらに、服を着替えようと思う。


昼から何をしようかな。



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