Suzuken0331

投資銀行や事業会社(事業開発&事業推進)をへて現在はモビリティな会社で事業&a…

Suzuken0331

投資銀行や事業会社(事業開発&事業推進)をへて現在はモビリティな会社で事業&サービス開発を担当しています。好奇心が服を着てるようなもんで、興味関心は幅広くてAI/BlockchainといったTech系に限らず外交政策/国内政策/旅行/甘味と気にかかったものをまとめていきます。

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中国の自動運転業界の現状を調査/サマってみた

 中国の自動運転は2023年後半に[政府による要件/規則の公表]や実験運転許可の複数発出などを通じて、EVに次ぐ政府施策として盛り上がってますが、昨今の業界状況はどうなのか少し調べてみました。  完全自動運転に対する見方は業界内でも分かれますが、当面はADAS販売や他国展開で糊口をしのぎつつ進めて業界を作っていく動きが起こっています。一方で米国での最近のCruiseを取り巻く環境変化に対しては各社注視しています。いずれにしても自動運転業界も米中のつばぜり合いが激しくなってきそ

    • Teslaが独自にPrivate-5Gインフラ構築へ

      Teslaが自社EV及び製造拠点でのOptimusロボ向けでPrivate-5GのNW構築に乗り出すようです。5Gの特徴である低遅延/多接続/同時性などを最大限活用すべく動いています。 車両からのデータ取得/OTA機能改善へのインフラ、ソニホンはKDDIと組むことを決めましたが、Teslaは自社構築に舵を取りました。 1;TeslaによるPrivate-5G導入 Teslaが独自のPrivate-5Gのインフラ構築に動いていることがLinkedINの投稿で明らかに。  Te

      • Cruise幹部による安全性への所信表明レター

        Cruiseが幹部連名で今後の事業展開についてのレターを発表しました。 内容は23/10事故以降の対応間違いを認めつつ、安全性を重視した事業体への変革に向けた努力をこれまでしてきたと述べたものとなります。 ただ、具体的な施策や事業再開日程の詳細は無く、所信表明にとどまる印象が強いです。 1;Cruiseによる書簡発表 3/25にCruiseは主要幹部連名での書簡をリリース、23/10事故以降の対応や経営立て直しを記載。内容を要約すると下記の通りだが、決意表明の感は否めず事業

        • インド政府がEV輸入関税の引き下げ施策を公表、Teslaも参入へ

          インド政府は個国での製造拠点開設/投資とのバーターで、EV輸入関税を引き下げる政策発表を行いました。 Teslaがここ数年躍起になって行ってきた政府との関税交渉ですが、ついに実現したことでTeslaのインド攻略戦略が一歩先に進みそうです。 https://www.business-standard.com/industry/auto/govt-approves-new-ev-policy-bolstering-tesla-s-market-entry-plans-12403

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        中国の自動運転業界の現状を調査/サマってみた

          Mercedsが製造現場に汎用人型ロボ導入へ

          Mercedsが汎用人型ロボを製造ラインに導入して人手不足課題の解消に動いています。 今回、重量物の運搬や部品の確認にロボを活用することで製造現場の効率化や従業員の満足度向上を目指すとのことです。 人型ロボに対する注目が集まる中、十分な効用/高いROIを証明することが今後の成長の礎になると思われます。 1;Mercedsが製造現場でロボ活用の高度実証 Mercedsは協業協定を結ぶApptronik社のロボ/SWを製造現場に用いる計画であることをリリース  Apptroni

          Mercedsが製造現場に汎用人型ロボ導入へ

          車載カメラxBlockchainで打倒Googleを目指すHiveMapper

          一時期前に一世風靡したBlockchainは詐欺まがいの暗号通貨の影響で地に落ちた感がありましたが、実業連携したものは生き残っています。 データ利活用したトークンエコノミーは最たる例ですが、HiveMapper社は車載カメラxトークンでのマッピングを通じてGoogle-Mapの代替を目指しています。 車載機器を活用したコミュニティ構築/リワード提供は楽しさを追求するには良き手段と思われます。 1;Googleマップへの対抗馬を目指すHivemapper マッピングデータを源

          車載カメラxBlockchainで打倒Googleを目指すHiveMapper

          DoorDashがWingと組んでドローン配達開始へ

          食品/調理品のデリバリーサービスを展開するDoorDash社がAlphabet傘下のWingと組んでドローン輸送実証を行うと発表。 まずは1都市だけでですが今年後半には複数都市での展開も行うとのことです。 米国でのドローン活用は中東などと同様に他地域に先んじている印象です。 1;DoorDashによるドローン輸送 3/21にDoorDashはAlphabet傘下のWingと提携拡大し、食品/調理品のドローン配達実験を開始すると発表。  米国実証は2019年からクリスチャンズ

          DoorDashがWingと組んでドローン配達開始へ

          RivianもNACSアダプタの配布計画を表明

          先月のFordに続いてRivianもNACS適合アダプタの配布をリリースしました。 既存保有者に対して4月から発送を配布するとのことで、保有者は15,000ヶ所に上るSC-NWにアクセス可能となります。 1;Rivianによるアダプタ配布 3/18にRivianは既存保有者向けにNACS対応アダプタの無料配布/発送を発表、最終的に有料になるかは不明。発送は4月から開始され、保有台数1台に対して1つのアダプタが割り振られる  現所有者は車両ディスプレイにQRコード付きの通知が

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          BYDが新型EV-PFで更なる低価格EVを市場投下へ

          BYDは現行でも低価格EVを次々に打ち出していますが、本年にEV-PFをアップデートして更なるコストダウンを実現する予定とのこと。 中国での報道によるとBYDはTeslaでなくICE車全体を競合/殲滅対象と捉えて全技術優位をEVにそそぐ(解放闘争!!)とのことです。 EV需要の低迷が鮮明になりつつあるEV市場、BYDの低価格EVで再び需要が喚起されるかは要注目であります。 1;BYDによる低コストEVの発売 BYDは自社もICE車を発売するが、ICEを犠牲にして価格競争を煽

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          Fiskerの財務危機が当局資料で明確に

          EV専業のFiskerが当局に現状説明を行う書類を提出、苦境にあることが鮮明になりました。 具体的には2024年に入って以降のキャッシュ流出や製造/販売双方の苦戦などで、いよいよ法的整理も視野に入ってきました。 https://www.sec.gov/ix?doc=/Archives/edgar/data/1720990/000119312524069658/d784326d8k.htm 1;FiskerによるForm-8Kの提出 3/18の当局むけ提出書類(Form-8

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          Fiskerが事業再生に向けてアドバイザー起用へ、株価は半分に

          直販/製造委託モデルに特徴を持つEV専業;Fiskerが事業再生アドバイザーを起用したと報じられ、株価はほぼ半分にまで低下しました。 同社はコメントでアドバイザー起用は戦略選択の多様化への準備としますが、代理店モデルへのシフトや日産との提携交渉などを進めており戦略の一貫性はほぼなくなっており迷走状態に入りつつあります。 https://www.wsj.com/business/autos/electric-vehicle-startup-fisker-prepares-fo

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          遠隔運転;Phantom-Autoが事業閉鎖へ

          自動運転時代を目指して、屋内の産業機器/運搬機器の遠隔運転PFを展開するPhantom-Autoが事業閉鎖を宣言しました。 直前まで行っていた資金調達に失敗し、外部資金へのアクセスが完全にカットされてしまったことで事業継続が不可能に。 自動運転関連への世間の風潮が厳しくなる中、技術力/顧客吸引力のある企業も厳しい環境になってきました。 1;Phantom社の調達失敗 2017年設立の遠隔運転新興のPhantom-Autoは資金調達ラウンドで失敗したことが明らかになり、事業閉

          遠隔運転;Phantom-Autoが事業閉鎖へ

          Waymoがオースティンで年内の商用ロボタク事業開始を表明

          先週に開催されていたSXSWでWaymoのCEOが年内のオースティンでのロボタク事業開始を宣言しました。 先だって週内にサンフランシスコでの事業実施も宣言しており、Waymoは他社に先駆けて自動運転の知見を積んでいくことになります。 Waymoは現在米国3都市で事業実施していますが、海外展開も見据え始めているようです。 1;SXSWでの事業拡大宣言 Waymoの共同CEO; Tekedra Mawakana氏は一般利用者向けのロボタクサービス開始について[3/15までにLA

          Waymoがオースティンで年内の商用ロボタク事業開始を表明

          P2PカーシェアのTuroの成長鈍化とIPO見通し

          P2Pのカーシェアリングサービスを展開する米国のTuroが最新のIPO準備書類(S-1)を提出しました。 成長率は一時期より鈍化したものの利益を確り計上して事業安定性は抜群の同社、最近のIPO動向や同業他社のSPAC上場後の悲惨さを鑑みてIPOをためらっている感はあります。 1;IPOの向けたS-1申請書と見方 Turoが当局に提出した最新のS-1報告書(IPO申請資料)によると事業収益は引き続き堅調だが成長率は鈍化しつつあることが明らかに。  IPO必要性/Tech系企業

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          eVTOL先頭部隊のVolocopterが量産に着手へ

          ドイツのeVTOL新興企業;Volocopter(Volo)がドイツ政府から量産施設の認定を延長され、今後の型式認証/商用利用への道筋がついたとリリースを出しています。 欧州のeVTOLで一つ抜きんでた存在であるVolo社はサウジでの飛行実証や大阪万博での試験飛行を控えています。 飛行躯体だけでなく発着場/管制システム併せて導入を進めてエコシステムを形成する辺りは非常に学ぶ部分が大きいです。 1;Volo社の生産施設 Voloはドイツ政府から生産組織承認(POA)延長を取得

          eVTOL先頭部隊のVolocopterが量産に着手へ

          自動運転の研究PFを開発するApplied Intuitionが2.5億ドル調達へ

          自動運転車のシミュレーション及び研究開発PFを提供するAppliedIntuition社が2.5億ドルの調達を実施しました。 同社のサービスは自動車メーカーグローバルトップの20社のうち18社が採用しており、自動運転車開発には不可欠な機能になっています。 今回の調達はPorscheのCVCがリードした点も鑑みると、業界内での優勝劣敗/生死区分が段々とついてきたようです。 1;Applied Intuitionの資金調達 自動運転ソフトウェアの開発を行うApplied Int

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