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海外スタータップの資金調達と特許出願「Expanse」編

こんばんは、すずきです。

本日は珍しく夕方の更新です。
テレワークが当たり前になって夕方の時間を有意義に過ごせるようになってきました。

さて、本日はタイトルの通り「海外スタートアップの資金調達と特許出願」の第2回。今回は「Expanse」社を取り上げてみます。

第1回の記事をまだご覧になってない方は以下からどうぞ~


Expanse社とは

2012年5月創業のスタートアップで、デジタル資産を脆弱性やサイバー攻撃から監視するツールを提供しています。

インターネット上のアセットを把握、可視化できる「Edge Expander」とアセットのネットワーク通信を監視し不正な行動検知・阻止する「Edge Behavior」を提供
ユーザーは、Expenseのサービスを利用することで自社のネットワークをマップのように俯瞰して見ることができ、問題点を洗い出した分析レポートやセキュリティの強化に繋がる新たなインサイトを得ることができる
同社のセキュリティ対象範囲は広く、公共のインターネットを利用して繋がれたIoTデバイスやサードパーティーによって管理されているクラウドホスティングサービスから引き起こるハッキング被害まで幅広く監視を行う
https://techblitz.com/security5/

PayPalをはじめとする多数の大企業や、なんと国務省、国防総省、エネルギー省などはもちろん、米陸軍、米海軍、米空軍などを含む米国の連邦機関が同社のサービスを利用しているようですね。Techcrunchさんの記事がありましたので、これも載せておきます。


資金調達状況

crunchbaseだと$136Mとなっていますね。実はこの「Expanse」社、調べてから分かったのですが、2020年11月付けでPalo Alto Networksというこれまたサイバーセキュリティの会社に$800Mで買収されていました。

そんなExpanse社の資金調達状況は下記の通りです。

調達日   ラウンド   金額
2015/08/20  Seed Round   $6,000,000
2016/06/05  Series A    $20,000,000
2017/08/30  Series B    $40,000,000
2019/04/09  Series C    $70,000,000

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特許出願状況

少し大変でした。先日のAcorns社はあまり同じ名前の出願人いなかったのですが、今回のExpanse社は似たような出願人が多く、本来のExpanse社の出願になかなかたどり着けず・・・

最終的に発明者にExpanse社のCTOのMatt Kraning氏の名前を入れたりして検索してます。結果は下記の通りです。

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今回もファミリー単位で7件、という結果でした。2017年3月20日あたりに集中してますね。

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青が資金調達状況、赤が累計出願件数です。
今回はあまりパッとしたデータが出なかったですね。。。
あとはこれに権利化時期とかを考慮するとまた新しいことが分かるかもしれません。

あとは強いて言うとシリーズAの後から積極的に特許出願してるので、そこでVCから何かアドバイスがあったのかもしれません。

またM&Aが2020年なので、まだ公開されていない出願がシリーズCの資金調達からM&Aまでであったかもしれませんね。



編集後期

というところで、今回も海外スタートアップの資金調達と特許出願状況をざっくり見てみました。


今後も折を見て続けていこうと思いますが、最近のスタートアップ過ぎると公開されていない出願があったりするので、一度過去のスタートアップのデータも見てみようかと思います。

それでは、本日も御覧いただきありがとうございました!


すずき







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