ボアアップ車体について

当方で製作しております、ヤマハギア ボアアップ車体について
概ね皆様にご好評いただき、お仕事の現場でご活躍いただいておりますが
メンテ不足によるトラブル、過度な使用によるトラブルも散見しております
今一度、カスタム(チューニング・改造)についての考察をお伝え致します

カスタム(チューニング)は愚かな行為である

表題の通りで、それ以上でもそれ以下でもありません
メーカーがコストと時間を掛けて開発した商品を
そのバランスを崩す、或いは耐久性・耐摩耗性を無視して
手を入れてしまうことは愚かな行為なのです
メーカーが推定している耐久性や安全性を壊すことに他なりません
メリットもあればデメリットもあります
カスタム(ボアアップ)は魔法ではありません

メンテナンスコスト・耐久性

メンテナンスコストは確実に上がり、耐久性は確実に下がります
素晴らしく良い状態のウィンドウは狭く
過負荷や稼働状況で確実に耐久性は落ちます

メリット・デメリットを理解すること

エンジン・駆動系・冷却系がしっかりとしている状態
それは納車時にお渡しした車体そのもので、その感覚を覚えておいて下さい
パワー増大による負荷は冷却系に、駆動系にもダメージを与えます
元々50ccでの燃焼を想定しての冷却系の構成ですから、たった10ccではなく
20%も排気量が増大しているという認識は持って欲しいです
増大したパワーはダイレクトに駆動系にも伝わります
それはそういう構造で動いている以上、避けることは出来ません

何を求めて、何がしたいのか

ボアアップギアについて、過度な期待をお持ちの方が少なくありません
コンセプトは「日常的な加速、ストレスなく街中を走れる加速性能」
最高速とかそんなことではないのです
配達業務に特化した使い方を考えて、そのようにセッティングしています
勿論前項のようなメリット・デメリットを理解していただいた上でのことです

それでも愚かな行為をしますか?
自制心がなければたちまち破綻してしまう危ういモノです
しかしコストで解決できるかもしれません
毎週オイル交換して、毎月ベルト交換出来ますか?
ボアアップ車体というのは、そういう類のものでもあります

無い物ねだりは結局無いのです

屋根があって、速くて、快適で、耐久性があって
安く買えて、メンテコストも安くて、ランニングコストも安い

そんなもん無いです

メリット、デメリットと色々とご紹介しましたが
あとはご自身で判断して下さい
私はボアアップ車体について、最大限の警鐘をお伝えしていますが
トラブル事例は絶えません
しっかりとご理解いただいた上でボアアップ車体を
【お仕事に】使って下さい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?