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めんつゆの濃縮②

※今回の記事は前回のものを少し詳しく書いたものになります。
めんつゆの濃縮倍率を変換するものに関しては想像以上に長くなってしまったので、次回の記事に分割したいと思います。

めんつゆの希釈って学校で習ったような習っていないような・・・
習っていたとしてもあんまり覚えていない・・・
そんなことってありますよね。覚えていなくて死なないので全く問題ありません。

ただ意外と薄めて使うもの(希釈するもの)は多く身の回りに存在しているんですよね。めんつゆを筆頭に洗剤だったり、消毒液、農薬、カルピスなどなど・・・。
カレーがパッケージの裏に書いてあるレシピ通りに作ると美味しいように、めんつゆも適正に薄めると美味しくなったり、各企業の味の濃さのスタンダードがわかったりします。
「A社はスタンダードがちょっと濃いめなのね」とか
「B社はスタンダードが薄めなのね。なるほど本社が西日本だからかな」とか
判断する基準の一つになる可能性もあると思います。

以前テレビの番組で料理をするコーナーがあったのですが、「4倍濃縮のめんつゆを4倍に薄めます」と説明していたことがありました。やり方は100mlのめんつゆに対して400mlの水で薄めていました。確かにめんつゆの4倍の水の量で薄めているけど、これは5倍希釈だなと感じたことがあります。(多分薄いです。)

そんな経験もあり、中学生理科で比を使う時の導入としてめんつゆを使ってみることにし、地元のスーパーでめんつゆを買ってまいりました。
いろいろな種類があって選んでいる時に心が踊ってしまいました。



話を戻します。

左から
ストレート(そのまま使える、丁度良い濃さ)
2倍濃縮(2倍希釈して丁度良い濃さ)
3倍濃縮(3倍希釈して丁度良い濃さ)
4倍濃縮(4倍希釈して丁度良い濃さ)

人によって美味しいと感じる濃度は異なると思いますが、
この記事では丁度良い濃さ=1倍とさせていただきます。

キッコーマンさん、ミツカンさん、にんべんさんに御登壇いただきました。
他にもいろいろ種類があるのですが、今回は味よりも「何倍濃縮か」が
重要になってくるのでそれぞれの濃縮倍率を見ていただければと思います。
(授業で使用したため減っております。)

濃縮は体積が減って成分が濃くなっていくことで、お味噌汁の水分が飛んでいくと味が濃くなっていくことを想像していただければと思います。

どの濃縮倍率でも100mlのめんつゆをプラカップの中に入れ、それを希釈していきます。

どんなに濃縮されている原液でもちゃんと薄めればストレートで使える濃さに調整できます。以下のやり方は、「ストレート」に薄めていく方法です。

2倍濃縮

※どちらのコップにも100mlずつ
液体が入っています。

2倍濃縮のめんつゆは、その名の通り2倍濃くなっています。
100mlの水(透明なカップ)に対して100mlのめんつゆ(2倍濃縮)を混ぜると合計で200mlの調整されたつゆ(めんつゆ100ml + 水100ml)ができます。
この場合、200mlの調整されたつゆのうち、100mlがめんつゆです。

約分していきます。

約分すると1/2となります。
別の角度で言うと2つのコップのうち、1つのコップがめんつゆなので
めんつゆ半分の濃さに薄められています。よって濃さは元々の濃さの1/2となります。
元々2倍濃かったものを1/2に薄めてあげると1倍となって丁度良い濃さになります。


3倍濃縮

※どのコップにも100ml液体が
入っています。

3倍濃縮のめんつゆは、その名の通り3倍濃くなっています。
200mlの水(透明なもの)に対して100mlのめんつゆ(3倍濃縮)を混ぜると合計で300mlの調整されたつゆ(めんつゆ100ml + 水200ml)ができます。
この場合、300mlの調整されたつゆのうち、100mlがめんつゆです。

約分していきます。

約分すると1/3となります。
別の角度で言うと3つのコップのうち、1つのコップがめんつゆなので
めんつゆも1/3の濃さに薄められています。
よってめんつゆの濃さは元々の濃さの1/3となります。
元々3倍濃かったものを1/3に薄めてあげると1倍となって丁度良い濃さになります。

4倍濃縮

※どのコップにも100ml液体が
入っています。

4倍濃縮のめんつゆは、その名の通り4倍濃くなっています。
300mlの水(透明なもの)に対して100mlのめんつゆ(4倍濃縮)を混ぜると合計で400mlの調整されたつゆ(めんつゆ100ml + 水300ml)ができます。
この場合、400mlの調整されたつゆのうち、100mlがめんつゆです。

約分していきます。

約分すると1/4となります。
別の角度で言うと4つのコップのうち、1つのコップがめんつゆなので
めんつゆは1/4の濃さに薄められています。
よって濃さは元々の濃さの1/4となります。
元々4倍濃かったものを1/4に薄めてあげると1倍となって丁度良い濃さになります。

ここまでが、めんつゆを表示されている情報に合わせて薄める方法です。

前回の記事とほぼ同じ内容なのですが、文章だけだとなかなかわかりづらいので改めて書かせていただきました。

理解してしまえばこっちのもんです。
わからなくても大丈夫です。美味しく食べられることが一番大事だと思います。

豆乳でめんつゆを割ったり水で割ったり、ジャスミン茶で割ったりいろんな方法があると思うのですが、少しでお役に立てれば幸いです。

ここからが今回の本題です。

レシピにはストレートを使うと書いてあるけど、
家にあるめんつゆが2倍、3倍、4倍の時ってありますよね。

めんつゆたっぷりあるし、わざわざ新しいものを買うのも・・・という感じがしますよね。お手元にあるめんつゆで調整できますのでご安心ください。

解説していきたいと思います。

と言いたいところなのですが既に長くなってしまったので分割して次回にお届けしたいと思います。すいません。

めんつゆって美味しくて便利だなと改めて感じました。ありがたいです。
自分でも作れるようなので贅沢に出汁をとって作業してみたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!

サポートしていただけたら、実験用具を買うか、実験用の薬品を買うかまだ決めていませんが、生徒さんたちと授業のために使いたいと考えています。