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家での勉強について⑪実践のための練習をする、練習のための練習はしない編


「アウトプットを意識して、インプットをする」に通じるところがあるのですが、「本番のための練習を意識する。」「練習のための練習はしない。」

これを普段の勉強の時からできるかどうかで勉強の成果は大きく変わってきます。

よく言われる話ですが、「練習は本番のように、本番は練習のように」これがスポーツでも勉強でも、あらゆる場面で共通することかと思います。

実力を伸ばしていく上で、普段から「実践を意識した準備をどれだけできるか」が重要です。

「本番のように集中ができるか」


今回は「質量パーセント濃度」を求める問題を例にしたいと思います。

よくある食塩水のお話です。

質量パーセント濃度を求める問題が小学校の数学でよく出題されますが、

中学校の理科でも質量パーセント濃度を求める問題が出題されることがあります。

公式はこのようになっています。

理科公式①.003

溶液の部分は「溶媒の質量(g)」と「溶質の質量(g)」を足したものです。

溶媒+溶質=溶液 ということになります。

理科公式①.004

質量パーセント濃度の問題でよく出てくる文言は、

食塩水に水を◯g 加える。
食塩水に食塩を◯g 加える。
2つの食塩水を混ぜる。
食塩水を加熱して水を飛ばす

などがあります。「もぉー・・・食塩水加熱するなよ〜」と生徒がうなだれながら計算していたことが懐かしいです。

中には発展的な内容で

2つの食塩水が入った容器A、Bを用意して、AからBへ○g移す
2つの食塩水が入った容器A、Bのそれぞれから同じ重さの食塩水をとり出し、別の容器Cに入れる
食塩水が入った容器に一定の割合で水を加える。

などの操作もあります。

この計算が苦手な生徒からすると「水とか塩とかもう操作しないでよ!!」という心境になるそうです。自分も苦手だったのでよくわかります。「いじらなければいいのに・・・」と思っていたタイプです。


基本的な問題も発展的な問題も、その時食塩水の中に、どれくらい塩が入っているのかということがポイントになってきます。
食塩水の重量と、塩の重量を正確に把握できるかどうかが大切です。


一問一問、本番(入試や定期テストなど)を意識しながら真剣に臨んで、うまく回答できたり、間違ったりを繰り返すと上達していくと思います。間違った問題の分析は忘れずにしていってくださいね、せっかく取り組んだものがもったいないので。

本番のように問題に臨み続けて、最終的には先日の記事でお伝えしたように自分で問題をつくれるようになると良いかなと考えます。

先日、日能研の車内広告で目白研心中学校の過去問が掲載されていました。

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「食塩水300g」、「濃度8%」、「混ぜると5%」の言葉を全て使って算数の問題を一題作り、作った問題の答えと途中式を書きなさい。
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この問題を見た時に、「柔軟な思考力」、「問題を作れるぐらいこのテーマについて理解していること」、「与えられたレールを進むだけでなく、自分で道を切り拓いていくこと」を重視しているのかなと感じるとともに、「素敵な問題を作るな」と感心しました。

求める生徒像を問題を通して伝えるって高度ですよね。すごいです。

普段からどれだけ実践を意識して集中して臨めるか。そこが一つの大きなターニングポイントで、この壁を登り切るために必要なトレーニングも普段からどれだけの集中力でできているかが問われるのかなと思います。

せっかくやるからには真剣に。効果が最大になりますように。





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サポートしていただけたら、実験用具を買うか、実験用の薬品を買うかまだ決めていませんが、生徒さんたちと授業のために使いたいと考えています。