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家での勉強について⑫

今回の方法は中学生も高校生にも共通しているのではないかと感じています。
言われてみれば「そりゃそうでしょ!」ということでもあるのですが・・・。

テスト1週間前になれば部活が休みになって勉強時間が確保できると思いがちなのですが、テスト1週間前の時間を有効に使うには「普段の理解度」が大きく関わってくると考えています。

普段の理解度の目安として、
「基礎を身につけて、教科書の例題や簡単な問題を解けるようになっておけるかどうか」ということを挙げさせていただきたいと思います。

普段の理解がある程度進んでいるとテスト前のスパートも決まりやすい傾向にあると認識しています。

「テスト期間に入るまでに基礎を身につけて、例題を解けるようになっておくこと」これが後々、結構効いてきます。
できれば演習問題にも取り組める状態にしておくと尚良いと思います。
一度やっておくとテスト期間に入ってから思い出すまでにかかる時間が大分短縮されるんですよね。
試験範囲のワーク(基礎の部分)を終わらせておくことも有効かと思います。

テスト期間に入ってから始めても基礎を定着させて例題を解けるようになることはもちろん可能なのですが、全体的に時間が足りずにまだ伸びしろがある状態でテストを迎えてしまうケースが多いです。
これは結構辛くて、一生懸命やっているのになかなか結果が出なくて心が折れて勉強から遠ざかっていってしまう可能性もあります。

0から1にはやっぱり時間もエネルギーもかかりますし、既に1になっているものを広げていく方が時間もエネルギーも比較的少なく済むと感じています。
これは走り出しが一番ガソリンを消費することと同じです。

ここで無理やりですが例え話をざっくりと。

テスト1週間前にできる勉強が41時間だとします。(平日5時間、休日8時間)
テストで70点取るのに必要な勉強時間がトータル6時間だとします。

【Aさん】(普段の理解はあまり進んでいない)
テスト1週間前の6時間ってとっても大きいですよね。
この6時間をテスト1週間前の期間にたとえば理科に使ったとすると他の教科に充てる時間は残り35時間。70点を獲得するための準備に費やすと70点に持っていけるのはあと5教科ほど。しかもうまくいけばです。もっと力を入れたい教科も出てくればこのバランスは崩れます。
体調を崩すことも考えられますし、気分が乗らず集中できなくなることも考えられます。

【Bさん】(普段勉強する時間を確保していて、基礎を身につけ例題は解ける状態でテスト1週間前を迎えた)
普段から基礎は理解して例題も解けるようになっているため、70点を取るために残り3時間分勉強すれば良いとします。(つまり3時間分普段頑張っている状況)
Aさんと同じく41時間確保できるとして残り時間は38時間。
普段の頑張りのおかげで他の教科も3時間勉強すれば70点取れるとしたら多くの教科で70点が取れそうです。
残った時間はさらに高得点を獲得していくための準備に使ったりもできそうです。
この場合ももちろん体調を崩すことも考えられますし、気分が乗らず集中できなくなることも考えられます。

極端かつツッコミどころのあるざっくりな例ですが、普段コツコツ準備をしている分、余裕のある状態、リードした状態でテスト1週間前に入れると心持ちと結果が大きく変わってくるんですよね。
追記:Aさん、Bさんの優劣の話ではなく、自分にあった勉強のやり方を進めていくと伸びるのでは?ということがお伝えしたいことです。

いい例えが見つからなくて悔しいですが、「うさぎとカメ」のカメはコツコツ進み続けました。瞬発力がなくてもスピードがなくてもコツコツ積み重ねることは大きな武器、アドバンテージになります。
うさぎとカメも極端な一例ですが、自分にあったやり方ってあるんですよね。
自分のタイプを知ることは立派な戦略の一つだと考えます。

天才じゃなくても戦い方次第で結果は出せる可能性があるんですよね。
天才じゃなくても戦えるとか結果が出せるって自分は勇気が出ます。

多くの生徒さんが自分の実力を発揮して、納得のいく結果が得られますように。

最後まで読んでいただきありがとうございました。





サポートしていただけたら、実験用具を買うか、実験用の薬品を買うかまだ決めていませんが、生徒さんたちと授業のために使いたいと考えています。