鈴木誠一郎

日産自動車株式会社で20 年以上勤務後、BMWジャパンにて全国BMW正規ディーラーの経…

鈴木誠一郎

日産自動車株式会社で20 年以上勤務後、BMWジャパンにて全国BMW正規ディーラーの経営コンサルタントに携わる。鈴木コンサルタンツ代表、オンリーワンコンサルタント養成アカデミー代表、経営コンサルタント。著書「普通のサラリーマンでもできる!週末コンサルの教科書」(PHP研究所)他。

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人生100年!「稼ぐ力」を身につけよう

人生100年時代が到来しました! 人生が長くなったことは素晴らしいことです。でも喜んでばかりはいられませんね。退職後も人生が長く続くことになるからです。 定年も今後70歳になることが議論されています。しかし役職定年制をどの企業も採用していくと思われます。すると当然ながら給与は以前より大幅にダウンしてしまうでしょう。また自分の部下だった者が今度は上司となります。 会社に長くとどまることを選択したとしても、いろいろとモチベーションダウンにつながる要因も出てきます。また、年

    • どうしたらいいのか? 判断できかねる状態に「耐える」ということ

       わたしたちは常日頃、さまざまな判断や決断にせまられているものです。すぐに判断がつくことならば良いのですが、なかにはじっくりと思案が必要なこともあるかと思います。  こんな時、さっさと決めてしまえば、気持ちもスッキリ!頭のモヤモヤ感もサッパリ!しますね。  ですから、誰しも、つい早く決めてしまおうと思うのではないでしょうか。私も同じです。  自分事や関わるのが自分だけのことであれば、たとえ間違えたとしても影響範囲は自分だけで済みます。  ところが、経営者となると話は違っ

      • 「異業種」「異経験」「異知見」者同士が化学反応を起こす!

        私は、先日(3/4)発表された「ソニーとホンダがEV(電気自動車)で提携」というニュースを知って非常に驚きました。ソニーがモビリティ市場に参入していくという報道があった中で、早速、具体的な自動車メーカーと手を組んだことに驚かされました。 そしてさらに驚いたのは、その提携の「発端」でした。とかく自社内での完結型開発を目指してきた日本企業において、ホンダが新しい動きを具体化させていたということにビックリしました。 ホンダの三部社長が「自動車を中心としたモビリティの事業が大きな

        • 経営者の「リーダーリップ力」ってなんだろう? その1

          あなたはリーダーシップ力と聞くと何を連想されますか? どんな言動やどんな能力がリーダーシップだと思われるでしょうか? あるいは、今までに思ったことがあるでしょうか? リーダーシップといっても実にさまざまな要素が複合的に融合混在されていると思います。一口では到底言えないものですね。 でも、今日のビジネス社会では個々人の集合体である組織でなりたっていますから、誰かがリーダーとなってリーダーシップを取らないと個々人のエネルギーが四方八方に分散してしまいます。 個々人のエネルギー

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        人生100年!「稼ぐ力」を身につけよう

          日本経済新聞の「私見卓見」寄稿掲載について「ブログ」に書きました

           先日(1/27付)、日本経済新聞の「私見卓見」に小生の寄稿が掲載されました。  投稿内容は、現在自動車産業において100年に一度という大きな変化、EV化の波が来ている中で、このまま行けば世界における自動車大国日本のポジションを失いかねないと思うところがあるからです。  現在、EC諸国を中心に官民一体となり国家戦略として自動車産業におけるリーダーシップを取ろうという動きが目立ってきています。  自動車産業は非常にすそ野が広いことから、自国が自動車大国となり生産輸出を増やす

          日本経済新聞の「私見卓見」寄稿掲載について「ブログ」に書きました

          「日経マネー(3月号)」に取材記事が掲載されました

           このほど「日経マネー」(2022年3月号)に弊「オンリーワンコンサルタント養成アカデミー」の取材記事が掲載されました。これまでにも「週刊東洋経済」様や「SPA!」様、「日本経済新聞」様にも取材をいただきましたが「お金」に関わる日経マネー様には今回が初めてでした。  今回の「日経マネー」様では、ビジネスパーソンの「副業」という観点からフォーカスした記事の内容になりました。おそらくほとんどの方は「副業」までは考えておられないと思います。  でも情報として最新の「副業最前線」は

          「日経マネー(3月号)」に取材記事が掲載されました

          マーケティングマインドってなんでしょう?

           普段、わたしたちが「マーケティング」と聞くと、取扱い商品に関する販売促進策やSNS広告、営業方法などを思い浮かべるものです。この場合、「どうやって自社の商品やサービスをターゲット顧客に認知させていくか?そして販売につなげるか?」という視点だと思います。  つい、わたしたちは自分たちの側、売る側の立場や視点で考えてしまいます。そして売上目標や収益目標が先に来てしまうものです。しかし、そもそもお客さまが主役なのです。  本来マーケティングというのは「お客さまが満足してくれる

          マーケティングマインドってなんでしょう?

          「自動車大国日本」は10年後もその地位を保てるのか?

           前回ブログの「自動車業界は100年に一度の変化をどのように乗り越えようとしているのか?(自動車OEM編)」にて述べました通り、今、自動車業界には大きな地殻変動が起きています。  自動車OEM、自動車ディーラー、部品会社、整備業界を一気に巻き込んでいこうとしています。  今、世界のEVシフトは加速しています。そのEVシフトの中で主導権を握りたいEUは2035年にガソリン車の新車販売を事実上禁止しました。ベンツも2030年までに新車販売は全てEVのみにすると宣言しています。

          「自動車大国日本」は10年後もその地位を保てるのか?

          自動車業界は「100年に一度の変化」をどのように乗り越えようとしているのか? (自動車整備分野編)

           これまで「クルマ編」及び「自動車ディーラー編」について私見を述べて参りましたが、今回は「自動車整備分野編」です。  今回の「100年に一度の変化」においては、自動車の整備業界においても極めて大きな変化とその対応を余儀なくされていくものと思います。  まず、自動車整備業界は現時点で、今後を見据えた場合、どんな「課題」を認識しているのでしょうか。ざっくりとキーワードを列挙すると次のようになるとと思います。 <キーワード> 人口減少、少子化、お客さま高齢化、保有台数減少、

          自動車業界は「100年に一度の変化」をどのように乗り越えようとしているのか? (自動車整備分野編)

          今、ミドルやシニアに求められている真剣な「学び直し」とは

           ビジネスパーソンが、仮に22歳で学校を出たとして、65歳の定年まで働くとすると約43年間も働くことになります。定年が70歳だとすれば約50年にもなります。もっとも生涯現役を目指すならば動けなくなるまでということになるでしょう。  一方で、企業の寿命説は約30年とも約24年とも言われるようになった今日、自らの職業人生を最初から最後まで1つの企業で全うするということはそもそもむずかしいということになってきます。すると、どこかの時点で2つ目の会社に転職ということが現実味を帯びて

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          コンサルタントの「聞く」とは? その2

          前回の、その1の続きです。  先日、「LISTEN」(ケイト・マーフィー著 日経BP)を読んでいる中で、私たち経営コンサルタントの「聞き方」に大変共通するものが数多く述べられていること発見しました。改めて「聞くこと」の大切さを認識し直すと共に強く共感しました。例えば、 「相手が自分でもわかっていないことを引き出すのが聞き上手」  これができれば理想的だと思います。著者はそもそも「聞くこと」の核心は、「この話の中で何が重要か」ということを探り当てることだといいます。  

          コンサルタントの「聞く」とは? その2

          自動車業界は「100年に一度の変化」をどのように乗り越えようとしているのか? (自動車ディーラー編)

           自動車業界ではOEMがDXによるイノベーションに取り組み、サプライチェーンベースから見直しを図っています。そのような中で現在、販売のパートを担っている自動車ディーラーは、今後どのように変わっていこうとしているのでしょうか?  今回の100年に1度の変化の中で自動車ディーラーは最も大きな影響を受けるようになるのではないかと危惧します。OEM側はDXによる経営革新によって豊富なデータ活用を社内の設計開発部門からマーケティング部門まで徹底的に活用推進を図っていくことで、お客さま

          自動車業界は「100年に一度の変化」をどのように乗り越えようとしているのか? (自動車ディーラー編)

          自動車業界は「100年に一度の変化」をどのように乗り越えようとしているのか? (クルマ編)

           1年前に話題になっていたことに自動車業界に訪れている「100年に一度の変化」というものがありました。実際に来ていることはわかっているのですが、現在どのような状況になっているのか?  主役である自動車業界のOEM、自動車ディーラー、自動車部品サプライヤー(Tir1,Tire2等)はいったい今何をしているのか?しようとしているのか?を考えてみたいと思います。  現在の日本の自動車業界、OEM、自動車ディーラー、自動車部品サプライヤーは大きな変化をどのように乗り越えようとして

          自動車業界は「100年に一度の変化」をどのように乗り越えようとしているのか? (クルマ編)

          コンサルタントの「聞く」とは? その1

           先日、「LISTEN」(ケイト・マーフィー著 日経BP)を読んでいる中で、私たち経営コンサルタントの「聞き方」に大変共通するものが数多く述べられていることに気づきました。改めて「聞くこと」の大切さを共感するとともに認識をあらたにしました。例えば、 「出発点は他の人の声に耳を傾けること」  当たり前のことではありますが、私たちの日常生活は、振り返ってみれば常に人の話にまず耳を傾けることから関係がスタートしているのではないでしょうか。  経営コンサルタントもスタートにあた

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          [連載] 経営の専門家が解説!サラリーマンだからこそ稼げる最強の副業術【最終回】 キーワードは「20分」…多忙な経営者の「アポと信頼」を獲得する方法

          副業の実践…専門知識・能力だけでは足りない 専門家というと自分の得意分野である専門分野の能力さえ持っていれば活躍できるものと考えがちですが、実際は単に専門知識や能力だけでは不足です。 企業を支援する専門家こそコミュニケーション能力が必要なのです。 それは専門家の仕事の内容を知ればよく分かります。専門家は顧客である企業に出向いて自分で作業をするのではありません。企業のマネージャーや従業員に対して効率的な仕組みや優れたやり方を伝授してくるのです。その企業に効率的な仕組みや手

          [連載] 経営の専門家が解説!サラリーマンだからこそ稼げる最強の副業術【最終回】 キーワードは「20分」…多忙な経営者の「アポと信頼」を獲得する方法

          「短期の楽観、長期の悲観」は     滅びの構図!?

           「短期の楽観、長期の悲観は滅びの構図」というのは文明論(「国民の文明史)中西輝政著、産経新聞社)の中で出てくる言葉でありますが、私はこのことは、今日のビジネスパーソンにもあてはまるのではないかと思います。  「短期の楽観」とは、例えば今の企業の中ではそれなりに満足しているけれど、今後将来のこととなると不安に感じるというような状態です。会社の業績も今はいいけれど今後はわからないと思える場合です。「なあに、これまでもずっとこの繰り返しでやって来たさ」という方はよほど運の良い方

          「短期の楽観、長期の悲観」は     滅びの構図!?