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写真であそび、写真でまなぶ。鈴木心写真館の今、すべて。

写真家よ、さようなら。

鈴木心写真館は、写真家鈴木心を中心に活動しているチームです。写真を初めて17年、ぼくは、作家とかアーティストとか、コマーシャルフォトグラファーというかたっ苦しい区分けに飽きてしまって、個人ではなく、数名の組織活動をしています。(写真:鈴木心写真館のあゆみ より)

写真であそび、写真でまなぶ

僕らの活動コンセプトは「共育」。遊びの中に学びがある。もっと考え、もっと豊かな時代へ進むこと。そのために写真ができること全てを試みるのが鈴木心写真館です。

写真を見て、見せて、驚く時代は終わった

カメラを持っているだけで先生な時代があった。いまはみんなが持っている。これは大きな変化です。みんなが先生の時代になった。それは同時にみんなが生徒の時代。じゃあ写真に何ができるだろう?(写真:写真道場#1より)

写真は体験するもの

自分が撮れるのに、誰かの写真を見せられるのは、よっぽど勉強熱心な方じゃないとやってられないですよね?写真はコミュニケーションの道具。カメラは持ったらすぐに使うことができる。撮ると言うことも体験、撮られると言うことも体験。

教育という言葉は「教えて育てる」という教育者目線の言葉。だから僕らは「共育」という言葉を使います。写真を通じて、お互いの価値観をトレードする。人に優劣はありません。いつの時代も、どんな場所でも並列なのです。(写真:鈴木心ワークショップあれこれ)

問題は体験の質

コーヒー1杯がコンビニでは100円、専門店では6000円、7000千円。質には背景がある。そして数の限りがある。だから需給バランスを保つために価格が決められます。(写真:鈴木心の撮影ノートより

写真を撮るギャランティにも1プロジェクト、5000円〜500万円(あくまで、ぼくの経験上)まであります。でも作業はシンプル。写真を撮るだけです。

質と価格

衣装代?商品代?そんなことを謳い信じられない金額を請求する写真館があったり。ラボに出してプリントした印画紙を自分の暗室でハンドプリントしたと法外な金額を請求書に明記するフォトグラファーがいたり、見たことも聞いたこともない自称プロフォトグラファーによるとんでもない金額のワークショップだったり、僕たちの周辺には中身と不相応の値札が付いたものが平気で投げ売りされています。その根源的な問題はユーザー側にあります。質が見抜けない。写真が読めない。

写真はサービス業

あらためて、写真は体験です。だから、小売のように原価はない。お客様が得る質に見合った金額だと納得できるかどうか。でもその価格相場ですら怪しいのが写真業界。だから僕らは最高の質をもって、ある基準を明示します。(写真:鈴木心写真館松陰神社前のお客様より)

鈴木心写真館、松陰神社、そして出張

最高の写真を知るには、それを体験すれば良いだけです。その隅々まで体験したい場合、松陰神社前の鈴木心写真館は45000円で1時間、皆様のいかなる写真の要望にもお答えいたします。

出張写真館ではその価格のわずか1/9である5000円。違いはモノクロであること、そして1カットであること、写真のセレクトができないこと。それ以外、撮影機材、収めるデータサイズ、そして、スタッフ全員が全力であることは変わりありません。(2019年は岩手、宮城、福島、東京、長野、名古屋、石川、奈良、広島、山口の全国ツアーを敢行予定!

観戦型のワークショップ写真道場

どうやって撮るの?そんな疑問には写真道場がお答えします。最高の技術と道具を用いたフォトグラファーが10分一本勝負で撮影し競います。写真に優劣がある?ありません。写真はおろか、スポーツにですらないでしょう。(写真:写真道場)

でも仮に写真を競技化したら?そんな鈴木心写真館のいたずら心が、観るだけでで学べる写真のワークショップを実現しました。絞りだとか、シャッタースピード、ライティングなんか、機材にまかせて写真にもっと大切なことを体験してみませんか?

時間がなくっても大丈夫

質を維持するために、出張写真館は最大で1日200組、松陰神社は6組、写真道場は50名、と定員を設けさせて頂いています。わざわざ東京までこれない?そんな方のためにも僕らは自費出版を行なっています。

出版社の数字前提の「売れる(かも)」マーケティングでは算出できない、17000名を撮影してきた肌感覚を元に、僕らのポリシーを最大に維持した世界中のどこにもない写真の書籍です。オンラインストア、写真館や道場での直販のみで流通マージンをゼロで販売しているのでこちらもお客様への負担は最低限です。

おかげさまで全ての出版物は黒字化できています。引き続き、年に2回。自費出版を継続していく予定です。

写真は読みものです。

写真を家に飾ろう。いやちょっと待って、写真語はご存知ですか?AIがあなたに推薦してくれるネット上の写真や写真家じゃなくって、壁に飾られている写真との物理的な出会いには縁がある。その写真の撮影された背景や自分の前にまでたどり着く理由がある。それを読めると、すべての写真が流暢に話し始めるでしょう。

写真館+道場=鈴木心写真店

写真の読み方を知って、気になった写真を家に持ち帰る。まるで友達のように、いや友達よりもよっぽど良いかもしれない。寡黙にあなたから話しかけてくれるのを待っている。写真はあなたの身近にいる博学な友人です。それを「見るもの」にしてしまうのにはあまりに勿体無い。

2011年以来、久々に写真店も開いてみようと思います。写真を見て、読んで、持って帰ってください。入場料金には写真代が含まれています。プロとして12年写真をはじめて17年、鈴木心が撮影した写真がたったの5000円で額もプリントも付いてくる。自分で言うのもなんですけど、一体、どういうこと?

「写真であそび、写真でまなぶ」 鈴木心写真館

最後に、もう一度。今だからできる写真の遊びがある、学びがある。その全てを試みるのが鈴木心写真館です。変化する気象と波を写真という船で強かに進んでいく。もっとかっこいい名前があったかもしれません。でも、質も価格もスケールも等身大を大切にしているので、いまはこの名前です。(写真:鈴木心写真館スタッフ記念写真より)

鈴木心じゃなくて、鈴木心写真館。写真家から写真館へ。鈴木心と四人のスタッフ、そしてワークショップの卒業生、とたっくさんのフォロワーの皆様に支えていただきながら絶賛航海中です。

写真家よ、さようなら。そして、写真よ、こんにちは。さぁ、みんなで、新しい写真にむかっていきましょう。

みんなにも読んでほしいですか?

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