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「成年後見制度と親なきあと問題について」で講演してきたよ。

 令和6年2月27日、尾花沢市社会福祉協議会様のご依頼で上記の講演をしてきました。
 といっても、「成年後見制度」と「親なきあと問題」はまったく別の論点で、基本的には成年後見制度に比重を置きながら、とのご依頼内容でした。

 今回は事例を3つ提示しながら、成年後見制度とその周辺制度・法律をできるだけ分かりやすく解説させてもらいました。

 まず最初に皆さんに説明したのは、「この制度は周辺制度も含めかなり複雑でケースごとに全く違う対応をしていく必要がある」「正直に言って、素人がこれを理解して自力で解決に向かうのはかなり困難」ということを強調しました。というのは、成年後見制度の概要を理解したからと言って、では自分の親や子供の後見申立をうまいことできるかというと全くそうではなく、途中で投げ出して私たち専門職に相談されても逆に論点がこじれてしまう可能性が高いということ。

むしろ不安に感じている段階から地域の福祉課・社会福祉協議会・法テラス・行政主導の無料相談会・包括や居宅のケアマネさん・地区民生児童委員など関わってくださっている皆さんに少しずつ相談し、専門職の助言や働きかけを積極的に利用したほうが良いです。上記の皆さんですとまずは相談料などかかりませんし、必要な社会資源・課題が明確化されると思います。そんな話を枕にお話しさせてもらいました。

 その後僕の講演では毎回やっているのですが、お隣の方と「今日はどんな目的で聞きに来ましたか? どんなことが心配にいもっていますか?」を差し支えない程度で3分間ほど話し合ってもらいました。こういう重いテーマの講演だとなかなか語り口が重くなるかな?と心配したのですが、これが皆さん盛り上がってとても活発に語り合っていました(笑)
むしろ僕の講演ではこの部分が一番の核かもしれません(笑)

 講演内容としては成年後見制度とその周辺制度をいくつかの事例に基づきながらお話しさせてもらいました。事例の中で親なきあと問題の視点(これは僕の家族の話でもあります)も盛り込んでみました。

 講演後は皆さんからご質問や、個別のご相談も頂き、来場者の皆さんにもそれなりに持ち帰ることができる情報があったのでは・・・?と思いました。
 
 これからもまだまだニーズの高まりを見せることは間違いない論点。ソーシャルワークグループひとむすびとしても地域の皆さんのサポートをしていけるよう歩んでいきます!

宮城県登米市からはるばる岩井さんが聴講にご来場くださいました!うれしい!

サポートによって、山形県最上地域・新庄市での地域活動の資金に充てさせていただきます!