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自分にできることをやり尽くす

栗山英樹「栗山ノート2」を読みました。

栗山監督がWBCを戦う過程で、どんなことを考えていたかがわかる本でした。

私が選んだポイントは以下の3点。

①私の魂をぶつけるしかない
→選手選考にあたり、メジャーリーグで活躍する日本人選手に会いに行く前の心境。
ダルビッシュや大谷翔平に会うことになっていたが、断られる不安だらけ。
「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」という言葉を胸に、死を覚悟するくらいの気持ちで、全員の首を縦に振らせるまでは日本に帰らないという覚悟だった。

②宿題を残す
→稲盛和夫さんの言葉「現実になる姿が、カラーで見えているか」とノートに書いた。
その姿は、「4番村上」でアメリカを倒すというもの。翔平や吉田でなく、村上に日本球界を引っ張る存在になってほしい。
そのうえで、4番に戻すよりも、悔しい思いを残したほうが、村上という選手にとって、将来的にプラスになる。その決断。ムネに宿題を残す。

③自分にできることをやり尽くす
→世界一が決まった瞬間までの境地。目の前で起こることはすべて自分の責任と捉えて、自分にできることはやり尽くす。みんなの喜びの為に、出し惜しみしない。利他の心で取り組むからこそ、大きな目標が達成できる。

私の感想

上記①について
栗山さんが葛藤や不安があった過程がよくわかりました。そんな中で、偉人や古典の言葉を頼りに、力を奮い立たせていて、とても共感できました。

上記②について
采配の中の迷いに向き合い、どうやって決断まで至ったかを惜しみなく書いてくれてありました。思い描いた形とは違っても、そこに将来の野球界まで考えた意味を見出し、決断されたこと。それはきっと、将来の村上選手の活躍に繋がる感じがして、次回のWBCも楽しみになります。

上記③について
栗山さんが日ハム監督時代から、ダルビッシュや大谷に関わってきたことが、この世界一の瞬間のためであったような繋がりがありました。それは栗山さんが、野球界のため、大谷翔平の将来を考えた判断をされてきたから。だから、野球の神様が味方してくれたのだと思います。

日々の利他の心がけが大きな結果に繋がったのだなあ、と思います。

ありがとうございました。

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