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たまにスターリンが聴きたくなる

ユリイカ「総特集 遠藤ミチロウ1950-2019」を読みました。

私が選んだポイントは以下の3点。

①ミチロウさんの曲は聴いても気分が明るくなるわけじゃない
→丸尾末広インタビューより。例えば「泥棒」という曲は、「泥棒だ」「誰か捕まえてくれ」とそれだけ歌っているに過ぎない。観客の攻撃性、暴力性を引き出すのが目的のようなステージだった。

②ミチロウさんは僕たち世代のヒーローではない
→BUCK-TICK今井寿インタビューより。
ミチロウさんはどちらと言えば悪役。
でも、スターリンの存在があったから、コピーバンドを始めて、人前に出ていけるようになった。好きな曲は、解剖室、ロマンチスト、仰げば尊し、の三曲。


③遠藤ミチロウはスターリンを生き続けた
→いぬん堂作成の遠藤ミチロウ略年譜。
35才1985年スターリン解散、39歳スターリン再結成、その後喪ライブ活動を続け、亡くなる直前の68歳まで、出演を続けた。

私の感想
上記①について
私が中学生だった頃に、レンタルレコードで聴いたスターリンは強烈な印象でした。何か異世界に連れて行かれるような怪しさが魅力でした。今でもiPhoneにスターリンの曲を入れて、たまに聴くことがあります。丸尾さんの言葉にも大いに共感。

上記②について
有名なパンクバンド、バクチクがスターリンのコピーバンドから始まっていたとは感動です。スターリンは異端な存在だと思っていましたが、影響を受けてメジャーな存在に成り上がった方たちがいたとは。初めて知りました。私の好きな曲「ロマンチスト」や「仰げば尊し」を上げているのも嬉しい。

上記③について
私の中では、スターリンの後、1985オデッセイSEXや、仰げば尊しで遠藤ミチロウさんは終わっていましたが、その後もスターリンを復活させたりして、ライブ活動を亡くなる直前まで続けられたことを知り、遠藤ミチロウさんのカッコ良さを改めて感じました。

遠藤ミチロウさん、素敵です。この表紙の写真、私が知っているミチロウさんがちょっと老けていて、ミチロウさんが人生を生き抜いた感じがして、感動します。

ミチロウさん。あなたの、何とも救いようのない歌詞で叫びまくる曲をたまに聴くと、自分の中の激しさや暴力性を発散させてくれます。私は聴いていて、楽しい気分になりますよ。

ありがとうございました。

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