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撮る将・撮る碁入門(ピントを合わせろ!:基本編)

前回までで「鑑賞に堪えうる、明るすぎず暗すぎない」写真が大体撮れるようになりました。しかしピントが合っていなければ、写真も伝えたいこともボヤけてしまいます。

今回からはピントを合わせる事について話していきたいと思います。

ピントの合わせ方

古いカメラは手でレンズを回すことで、どこにピントを合わせるか調整するしかありませんでした。
現在もこの方法が使えるカメラは多いですが、(特に動くものを撮影する際は)かなりの慣れが必要になるので、カメラにまかせる(オートフォーカスと言います)のが一般的です。
この時、囲碁・将棋イベント独特の問題(と言うほどでもないですが)があります。

オートフォーカス最大の敵「マイク」

「ピントはカメラにお任せ」でイベントを撮影して「マイクにはピントがあっているけど、顔にはピントが合っていない」という写真を量産した経験を持つ方もおられるかと思います。

こんな感じですね。せっかくの笑顔なのに…(´・ω・`) となります。

これは以下の理由でカメラが「ピントを合わせるべき対象である」と認識しやすいためです。
(1)顔よりもカメラの近くにあることが多い
(2)顔よりも明暗の境目がハッキリした模様である

オススメのオートフォーカス設定

多くのカメラで「指定したポイントでピントを合わせる」という機能があるのでこれを利用するのがおススメです。
下図がイメージ図です。個別のカメラの操作方法はお使いのカメラのマニュアルを参照してください。

流れとしては以下のような感じになります
・ピントを合わせるポイントを指定する
・そのポイントに顔(「近い方の目」に合わせる事が多いです。最低限、指定したポイントにマイクが来ないようにすること!)を持っていく
・撮影する

デメリット

構図を変えたい時には都度ポイントを指定し直す必要があるので、やや面倒です。

とても便利な「顔認識」「瞳認識」

最近の多くのカメラには「顔認識」機能が一部のカメラには「瞳認識」機能が付いています。
囲碁・将棋イベントの主な被写体は人で、人にピントを合わせる時は「顔」その中でも「目」にピントを合わせるのが一般的(※)です。
そのためこの機能を使いこなせれば大変便利に利用できます。
※フェチな方々は各々個別に精進していただければと思います

上記の「指定したポイントでピントを合わせる」機能と併用できる(顔が認識できた時は顔に、それ以外の時は指定したポイントに合わせる)カメラもあるので、そういう場合はさらに便利です。お持ちのカメラにその機能がある場合、どんどん試してみてください。

デメリット


顔認識に失敗する事があります。特に横顔に弱く、斜め後ろからになるとほとんど認識しなかったりします。
また精度はカメラのメーカー・機種によって結構差があるようです。

次回はもう少しピントの話をしようと思います。

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