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撮る将・撮る碁入門(光の量をコントロールする:シャッタースピード編)

今回は3要素(絞り・シャッタースピード・センサー感度)のうち、シャッタースピードの話です。前回と同じように「それぞれを変化させた時(光の量以外に何が変わるか」「光の量を多くしようとするとどうなるか」を中心に書いていきます。

シャッタースピード

・写真がブレる可能性が変わります。
・より光を多く取り込もうとすると(シャッタースピードを遅くすると)ブレる可能性が高くなります。

ブレとは

撮影対象(被写体)との位置関係が撮影中に変化することで、写真がボヤけてしまう現象です。位置関係が変化する原因によって「手ブレ」と「被写体ブレ」の2つに分類されます

手ブレ

撮影中にカメラ(を持っている手)が動いてしまうことを原因とするブレです。写真全体が一様にボヤけます。

これは前回の説明用の写真を撮影した時の手ブレによる失敗例です。
定規の数字を見ていっても、どこにもクッキリとしている部分が無いと思います。このように全体がボヤけてしまうのが手ブレの特徴です。

被写体ブレ

撮影中に被写体が動いてしまうことを原因とするブレです。
動いている部分だけがボヤけます。

この例だと駒や胸の花・手などはクッキリ写っていますが、顔は少しボヤけています。これは投了のために頭を下げた瞬間で、頭が動いているからです。シャッタースピードが速ければ写真上はクッキリ止まっているように写すこともできるのですが、この時のシャッタースピード(60分の1秒でした)では止めることができませんでした。

実戦的なシャッタースピードの使い方

実戦的にはまず必要なシャッタースピードを設定し、他の要素で明るさを確保しきれなかったら泣く泣く遅くするという使い方が多くなると思います。

経験上囲碁・将棋のイベントで人物をある程度大きく撮ろうとすると、対局の撮影で120分の1秒。トークショーや大盤解説だと200分の1秒は欲しい感じです。

特にトークショーや大盤解説でシャッタスピードが遅いと、笑顔やいいリアクションの時に限ってブレるという残念な思いを再三経験しています。
300分の1秒で撮影できると個人的にはかなり安心できます。

次はセンサー感度について説明していきます。

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