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撮る将・撮る碁入門(光の量をコントロールする:絞り編)

前回、光の量は3要素(絞り・シャッタースピード・センサー感度)でコントロールすると書きました。

今回から3要素をどのように使うかを「それぞれを変化させた時(光の量以外に何が変わるか」「光の量を多くしようとすると(※)どうなるか」を中心に書いていこうと思います。
※囲碁や将棋のイベントは室内が多いため、光が足りないことはあっても多すぎることはほとんど無いです

1回で3要素まとめて書こうかと思ったのですが、予想外にボリュームがあったので3回に分けて書いていきます。今回は絞りについてです。

絞り

・ピントが合う範囲(被写界深度と言います)が変わります。
・より光を多く取り込もうとすると(絞りを開くと)被写界深度が
 狭くなります。

実際にF2.0とF16でどれくらいピントが合う範囲が違うか撮ってみました。
具体的にどういう条件でピントが合う範囲がどれくらいになるかは、後日別途書きたいと思います

ちなみにF2とF16では取り込まれる光の量は64倍違います。(F2の方が64倍多いです)

実戦的な絞りの使い方

カメラからの距離が違う場所にいる二人に同時にピントを合わせようとすると、絞りを絞る(閉じる)必要があります。
そうすると取り込める光の量が減ってしまうので、別の方法(シャッタースピード、感度)で光を増やす必要があります。

撮影対象が一人であれば目にピントが合っていれば基本的に大丈夫なので、原理的にはどんなに絞りを開いても問題ありません。
ただ実際にはピントを合わせるのが難しくなるのと、そもそも絞りを大きく開けられるレンズは大きい上に効果であるという問題があります。

囲碁・将棋のイベントでは、基本的にはレンズが開ける限界(絞り開放と言います)まで開いて明るさを稼ぎ、二人以上にピントを合わせたい時に必要なレベルまで絞るという使い方になります。

次回はシャッタースピードについて書こうと思います。

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