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撮る将・撮る碁入門(写真の基礎知識)

マナー的な部分の説明が終わったので、いよいよ写真に関する話題に入りたいと思います。今回は今後の説明を理解しやすくするために、基本的な用語・概念の説明です。

分かりやすさを最優先にするため、正確さをかなり犠牲にしていますがその辺りはご容赦ください。

写真の(ものすごく)基本的な原理

乱暴なまでに簡略化して言うと、カメラ内に光の入れ物が多数あり、そこに溜まった光の量に応じて「明るい」「暗い」を表現することで1枚の写真を表現しています。(現実とは違いますが、ここでは光を液体のようにイメージしてみてください)

(デジカメの場合)多数の入れ物をまとめて「センサー」、1つ1つの入れ物を「画素」と呼ぶ事が多いです。
2018年現在のデジカメでは1600~3500万個くらいの画素を持つセンサーが主流です。

光の溜め方をコントロールする


「光を溜める」と一口に言っても、一つ一つの画素には容量があります。どれだけ大量の光が入ってきても容量以上には溜められません。
必要な量よりはるかに多い光が入ってくると全ての画素から光が溢れ、真っ白な画像に、逆に少なすぎれば真っ黒な画像ができあがります。

このため光の溜め方をコントロールする必要がある訳ですが、カメラにおいては3つの要素を調整することで実現しています。
「絞り」「シャッター」、「センサー」の3つです。

絞り


絞りは光が通るルートの太さを変える事で光の量をコントロールします。
太ければ光が多く、細ければ少なくなります。
光が通るルートの太さの事を「絞り値」呼び、慣習的に1, 1.4, 2, 2.8, 4, 5.6, 8…という値が良く使われます。
ほぼ1.4倍(正確にはルート2倍)刻みになっており、絞り値が1.4倍になると光の量は半分になります。

シャッター


絞りとセンサーの間にはシャッターと呼ばれる幕があり、普段はこれが光を遮断してセンサーに光が入らないようになっています。
撮影時にはこの幕を開けるわけですが、開ける時間の長さで光の量をコントロールします。
開ける時間の事をシャッタースピードと呼び、「150分の1秒」「500分の1秒」のような言い方をします。
シャッタースピードが2倍速くなる(150分の1⇒300分の1)と光の量は半分になります。

センサー


これは入る光の量ではなく、受け取るセンサー(画素)の容量をコントロールすることで結果的に光の量をコントロールするのと同じ結果を狙っています。


カメラは光の量が0⇒真っ黒、容量目一杯⇒真っ白という基準の元、容量の何割入っているかで明るさを判定します。
容量を半分にすれば入ってくる光の量を2倍にしたのと同じ結果が得られるという寸法です。
この容量の事をセンサー感度と呼び、感度が2倍になると光の量が2倍になったのと同じ効果があります。

ここまで光の溜め方をコントールする方法を3種類ご紹介しました。
「なぜ3種類もあるのか?1種類でいいのでは?」という疑問を持たれた方もおられるかとおもいます。それは3つのコントロール方法それぞれにメリットとデメリットがあるためです。
次回、その部分を含め3種類の方法についてもう少し詳しく説明したいと思います。

まとめ


(1)カメラは光をセンサーと呼ばれる入れ物に溜め、その多い・少ないを明るい・暗いに変換して画像にしている

(2)適正な量の光を溜めるために「絞り値」「シャッタースピード」「センサー感度」の3種類を変更して調整する。

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