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〔エアライン歴史資料室〕 機内インターネットのあゆみ

2020年現在、JALもANAも国内線の機内インターネットは無料で使いたい放題です。国際線もお金さえ払えばネットが使用できるエアラインはかなりの数で使えないエアラインの方が珍しいくらい。

JALでは最近導入された新型機材のA350や国内線仕様の788などで、地上滞在中から機内ネットが使えるようになりました。

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このいま当たり前に使ってる機内インターネットですが、2004年に国際線でネットが繋がるようになってからずっと継続していたものではなく、なんと途中でサービスが打ち切りになってしまい、機内でネットが繋がらないという時期が数年にわたってあったのです。

最初は2000年代頭からボーイングが「コネクションバイボーイング社」として機内インターネット事業として開始し、ANAやJAL、SASやルフトハンザなどで導入されました。

しかし、まだ人類には機内ネットは早すぎたのか、利用者が極端に少なく(当時はツイッターもないしそもそもiPhoneすらこの世にありませんでした)コネクションバイボーイング社は全く利益が出ずに、2006年の12月末で一旦機内ネットサービスは残念なことに打ち切りになってしまいました。

このあと飛行機では「インターネットが繋がらない」のが当たり前の暗黒の数年間に突入します。

SUZUのnoteには「エアライン歴史資料室」というちょっと昔の飛行機ネタを扱った画像で紹介するマガジンがあるのですが、この中で

ANAのファーストクラスで配られたインターネットタダ券がその幻の「コネクションバイボーイング」のやってた機内インターネットのものです。

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これは2006年に搭乗時の無料クーポン


そして参考までに

これは2003年の資料

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https://www.ana.co.jp/pr/03-0709/03-111.html
ANAが「機内でネットできるようになるよ」とアナウンスしてます。


この当時はスマホも存在しないし、ツイッターもなかったので、機内に持ち込んだThinkPadなんかでネットに繋いで遊んでました。

そもそもPC電源が席についてなくって、なんと外付けのバッテリーが貸し出しだったのもこの時代です。

いまは各シートに電源があって充電もし放題ですので、本当に便利になったなとおもっています。

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2020年の飛行機のシートの電源

こうやって飛行機の中からリアルタイムでnoteの更新ができたり、画像をUPしたり出来る未来に今いるんだなと、なんかとっても不思議な気持ちになりました。

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