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ANAとJALがラウンジでの飲食提供方法を変更しています。

注:今回の感染拡大防止が理由で日系エアライン各社のラウンジでのサービス変更が行われています。毎日のようにラウンジで提供される物や方法に変更やアップデートがあるようです。具体的に何が提供されているのか気になる方は搭乗前にご自身でANAとJALに直接問い合わせてください。

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皆さまスキありがとうございます。




例の感染拡大を防止するために、ANAとJALは空港のラウンジでbuffet形式をあらため、個包装で提供出来るもの、スタッフが配膳できるものに順次変更しています。


各社のアナウンスはこちら

 ANA 

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JAL

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 実際に国内線のJALラウンジを見てきましたが、食べ物は個包装のおにぎりのみに変更したり、飲料も機械から注げる物だけに限定し、スープ類など不特定多数の客がレードルやトングを共有する形式で提供していたもの、ほかにはピッチャーから注ぐタイプの飲み物は全て撤去されていました。

ただJALの脇が甘いなとおもったのはセルフサービス台の上に置いている皿、グラス、茶器は客が自由に触れる状態でそのままだったところです。

参考画像をご覧ください

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これは通常時の食器の設置方法を撮影したものですが、「感染対策をしていますのでラウンジのサービスは縮小」と言った後も同じようにむき出しで重ねられていました。


今回のサービス簡略化の目的は感染拡大防止であり、そのために従来のサービスを縮小する場合に効果的なのは、箸、スプーン皿やコップに至るまですべて個包装された使い捨て製品にするか、皿やコップが必要ない提供方法にする、具体的には缶やペットボトルでの提供にしてしまうことです。

しかしJALはグラスも茶器も全部以前のまま重ねられて置かれてました。これ、手を洗う習慣のない不潔な客がペタペタ触れたらアウトなんですが…その辺は気にしないんでしょうか?

実際見てるとセルフの皿や茶器って、一番上になっているものを使いたく無い人がコンスタントに存在します。そのため皿やグラスを真ん中から取ったりするのでその際に一番上の皿、あるいは周辺の食器に触れてしまっています。


もう一つ気になったのはJALのラウンジスタッフはマスクとディスポの手袋をしているのですが、使用済み食器を回収する手袋と、あらたに皿を補充したり食品を配膳する手袋が一緒で、その辺の詰めがけっこう甘いこと。

要は回収台に返却された誰かが口をつけたグラスを回収する手袋と、新しい食器を触る手袋が同じだと、今回の飛沫感染防止目的としては達成できてない感じがしました。普段は素手で同じことをしてるから気にならないのでしょうか?

飛沫感染、接触感染対策としてはどうなんでしょう?JALって気にするポイントがちょっとずれてるのでは?

それともまたお得意の「出来てはないけど、頑張っているぞ」という例の謎行動なんでしょうかね?

正式な感染防止マニュアルがないとこうなっちゃう一例だと思います。


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こんな風に提供していたドリンク類ですが、感染予防の観点からアウトになり撤去されました。


いろいろ調べたところ、国際線のラウンジで提供されているJAL名物のカレーは、セルフのbuffet方式なのでサービスを停止。成田のフードコート式のファーストクラスラウンジではカレーはチョイスメニューに加わっているようですが、サクララウンジではカレー撤去。

羽田出発の場合、ファーストクラス用は現在改装のために暫定ラウンジ運用中です。ここはバーコーナーも、つくりたての温かいものを調理スタッフが提供するコーナーも存在しません。ですのでカレーやスープがbuffet台から撤去された現在の状況はサンドイッチかおにぎりと冷たい何か少々的なものしか置いてないようです。

ANAの場合、もともとうどん、そば、カレー、などはセルフ方式ではなくオーダー後に番号札を渡されて、スタッフが盛りつけたり準備をして渡す「フードコート式」なので提供が可能。

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JALに関して言うと「社風が如実に出てるな」と思いました。とにかく「(面倒だから)やめちゃえばいい」と思ってるのはJALの伝統芸です。

例えばせっかくJALとしてやたら売り込んで知名度を上げた「名物ラウンジカレー」これをbuffetができないから提供中止ってあっさりやめてしまうのって、なんかすごいJALっぽい対応で妙に感心しました。

羽田はJALが自分たちで重要路線と位置付けているロンドン線やニューヨーク線が出発する空港なのです。だったらラウンジではこの状況でどうやったら提供できるか?ってほうに知恵絞ればいいと思うのですが。

いまや空港ラウンジといえばカレーです。SNS「映え」チャンスのために皿まで写真写りのいい黒いものに変えたJALカレーです。エアポート投稿おじさんたちに「出発の儀」とまで認知されたカレーですよ。このピンチに提供のチャンスを逃すの勿体ないな〜って思わないのかしら?

それをあっさり捨て去るのって流石JALは筋金入りの「事なかれ主義」が染み付いているようです。


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JALがSNS映えを気にしまくって選んだ皿だそうです。


JALの場合ここ数ヶ月羽田ラウンジ改装で鉄板焼きコーナーをお休みしてて、肉とかガレット焼いてた調理スタッフがいたはずです。たった数ヶ月の改装のために焼き焼きスタッフを即クビにしたとも思えないので、彼らを連れてきてカレー配膳してもらったら良いのでは?てかカレーの配膳くらい調理専門スタッフじゃなくてもできますよね?

そもそも客にセルフでカレーの配膳はやらせてたぐらいなので、誰でもできることであるのは間違い無いです。


 ひとつ念のため断っておくと、わたしはJALのラウンジでもANAのラウンジでもカレーを食べません。従ってカレーがあろうがなかろうが影響もないしあまり関係ありません。しかし運用全体を見る上でこのやり方を分析し思考することは大事です。こんな状況はなかなか起こりえない話でもありますし、折角なので自分で考え、感じ、思ったことを記事に書いています。


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 利用者がメディアになってるいま、ANAとJALのラウンジの提供物の様子は検索すれば簡単に最新の画像を見ることができます。参考までに各社ラウンジの画像をここ数日連続で検索してみたところ、ANAとJALがどうしているのか傾向が見えてきました。興味のある方はご自身で検索してみてください。


最後に

ANAとJALの空港ラウンジ、こういう「事」が起こると提供不可レベルで衛生が担保出来ていない方式での提供だったということがあらためてよくわかりましたね。

元々ファーストクラスラウンジなのに客にセルフサービスで食べ物をとらせたり、飲み物を注がせたり、挙句は客が食べ終わった皿の片付けまでさせられる「buffet&フードコート式」ってのはさすがに世界のファーストクラススタンダードからはかけ離れすぎてました。

この機会にファーストクラスラウンジではセルフサービスを廃止しスタッフが注文を取って席まで運んで片付けまでやる「ファミレス方式」に加え、飲み物はBARカウンターで受け取る方式にしたほうがいいのでは?って思いを強くしています。

これならフードロスも減らせるし、みんなの愛するエコと衛生面がきちっと両立しますからね。

特にBARカウンターで飲み物を注文する方式でしたら、くしゃみを手のひらでキャッチする癖がある不潔な客がベタベタワインボトルを触るのも防げますし。

今回の苦い経験が、これからのより良いあり方にむけて軌道修正出来るチャンスだと考えられるかどうか、とても大事なことなのだと思っています。




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