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《無料》ファースト&ビジネスクラスの機内食をどう攻略するか? 「機内食争奪戦の勝ち方講座」第一部

この記事は無料で公開している、テイスティング記事です。

とその前に。

無料の記事には宣伝が入ります。

このnoteを運営する会社(ピースオブケイク社)がプロの物書きを集めて〈ケイクス〉っていう週150円でマンガやコラムや記事が25000本以上読み放題のサイトもやっておりまして。わたしは飛行機旅に関する専門知識を生かし、そのケイクスで毎月「飛行機の乗り方」「ファーストクラスで快適に過ごす方法」などを連載しております。

好きなものはファーストクラスとスイートルーム | ゴージャス旅のトリセツ〜SUZU式バースディ旅行記〜

無料の場所には書かないファーストクラスの裏話あれこれも書いておりますのでケイクス連載もどうぞよろしく。


それでははじめましょう。


「ファースト&ビジネスクラスの機内食攻略法」第一部

第一部としたのはこの記事って元は4000文字程度だったのですが全文最新版に書き直しましたら10000文字を超えたので複数に分割してあらたに書き下ろすことにしますのでどうぞたのしみにしててください。


0:はじめに

「 ファーストクラス 搭乗記 」
「 ビジネスクラス 搭乗記 」
これらのキーワードで検索すれば
搭乗記の数だけは驚くほど
ヒットするようになりました。

ところが昨今の旅系、エアライン系の
ブログの内容って読んでて不快な
レベルで最後の部分になにかしら
勧誘や誘導が入っており
ちょっといい加減にしろって
おもっちゃいます。

生まれて初めてのファーストクラスに
舞い上がって興奮気味に写真を撮って
それを健気に
「ファーストクラス搭乗記」として
ブログに発表しているなら
とても素敵な事なのですが。

散見される勧誘搭乗記を記事にする
目的はあくまでも、自分の利になる
サイトへの登録誘導だったり
クレカの入会勧誘ですので
内容の質がいいわけないのです。

そんな現状を憂いでいても
仕方が無いので
SUZUができる事はただひとつ!

今回の記事では飛行機のギャレイ
(飲食店の厨房みたいな場所)での
裏話を含めてSUZUにしか書けない
ビジネスクラスやファーストクラスの
機内食攻略法をお届けします。

せっかく楽しみに乗った飛行機で
機内食が希望の物をえらべなかったら
テンション下がりますよね。

わたしいまはFやCに頻繁に乗る客で
それにプラスしてサービス提供側の
基本的な知識も多く持ってますので

旅する人がなるべく飛行機旅で
ハッピーな気持ちで楽しかった!って
フライトしてほしいと思いこれを読んでくれた
みなさまが機内で幸せな気持ちで
お食事出来るように願って
いろいろしたためておきますね。

それでは
ここから先は

今日は無料です!


========

さて本編のはじまりはじまり


1:ファーストクラスの機内食争奪戦、真のライバルは誰?

まずはSUZUが体験した興味深い
ひとつのエピソードから紹介しましょう。

あれは青っぽいマークのエアラインで
ファーストクラスにアメリカから
乗った時のこと。

B777-300ERに8席設置された
その青い翼のファーストクラスに
搭乗しました。

旅客は我々夫婦の他に2名だけ。

アメリカ大陸から日本向きの便は
冬場は恐ろしくフライトタイムが長い
あまりの長さとデイフライトで眠れない
という悪条件下ちょっと小腹が空いたので
ファーストクラスの分厚い革表紙の中の
アラカルトメニューを眺めながら
食べるものを散々頭の中で組み立てて
やっと決まっていざ注文すると

「そのメニューもうございません」

とのこと。

我々夫婦以外の乗客2名は
それこそファーストに乗り慣れてる
VIPなのか乗った途端にパジャマになって
最初の食事もすっ飛ばしてずっと
寝ているので食べたのは
絶対にその人たちではなさそう

わたし飛行機の中では全然眠れないので
ずっと起きてたし。
ファーストクラスがいくら個室でも
さすがに誰か食事をはじめると
食器とカトラリーが当たる音で
気が付けるので。


ここで考えられるのは

:最初からそのメニューの搭載が無かった。
:乗務員が自分たちで食べちゃった

この二つの可能性しかないではないか。

実は子供のころからファーストクラスを
使ってきたわたし、
古き良き時代も知ってるし
自分でもその佳き頃のファーストクラス
サービス経験があるので…


かつてファーストクラスでは

「ございません」
「できません」

とは言わないと訓練で徹底的に
おしえられた世代でもあります。

という80年代から脈々と続く
ファーストクラスの常識を知っていたので
「無いです」という返答は
非常に驚きをもって受け止めるしか
なかったのです。

メニューに掲載してあるものを
最初から載せて無いってのは
ちょっと考えにくいのと
もしそうだったら
「今日は搭載されてなくて」
と正直に言いますのでね。

まあ「無いです」のニュアンスが
自分たちでたべちゃったんだろうな
的な感じだったのがうっすらと
感じ取れたので
それ以上は触りませんでしたけど。

この事案にはとてもがっかり
他に食べたいものも無いので
結局食べずにそのまま日本へ。



2:古き良き時代のファーストクラスの機内食搭載数


ちょっとここで昔話を挟むと
かつてはB747-400(通称ジャンボ機)に
12席あったファーストクラスの食事って
わたしがサービスしていたころは
例えば和食1種類、 洋食2種類(肉/魚)なら
12名×3種類=36食分を搭載してたのよね。

これを書くとSUZUは何歳なんだ?
という話になると思うけど
そこは突っ込まないでくださいな。


そうまだ飛行機の旅が特別だった頃は
ファーストクラスでは
全個搭載が当たり前でした。

アラカルトメニューなんて無かったから
すべて搭載できた側面もあるでしょう。

昔と今では機材もサービス内容も
全く違うし航空会社も全ての食事を
人数分全部搭載するなんてありえず。
特に昨今の無駄を省くことに熱心な
企業体質なら絶対最小限にして
あとは現場で何とかしろって
言ってるでしょうしね。

JALやANAでは既に当たり前になった
長距離路線での二食目の機内食を
アラカルトで出しまくる
「お好きな物をお好きな時に」
サービスする方式もメニューの
選択肢の多さが尋常ならざる数なので
全個搭載が不可能なのは当たり前っちゃ
あたりまえのはなし。

でも旅客側からすればせっかく愉しみに
ビジネスもしくはファーストクラスに乗り
期待していた機内食が無くて食べられない
というのも非常にがっかりしますのでね。

最悪好みに合ったものが全然ない
とかもあり得ますので
機内食のチョイスがうまく通らないのは
実は切実な問題だとおもいます。

ですのでこの無料記事では
機内で食べたいものが食べられない
状況になるべくならないように
どうするべきかを解説しておきます。



3:機内食事前予約システムを使おう 

いまはJALもANAも事前に機内食を
予約するシステムがやっと導入されまして
機内食の1食目に関しては好みのものを
食べられる確率はあがりました。

JALの場合ビジネスクラスですと
何故か中途半端な事前予約で
肉か和食かしか選べない仕様ですが

何も事前に選べなかった以前と比べたら
非常に進歩したとおもいます。
(前がひどすぎるといま完全でなくても
評価されてしまういい例ですね)

画像3

予約画面

このように事前座席指定するページで
機内食も選べるようになってます。

しかし何故肉は選べて魚は選べないんでしょう?
とても不思議

JALファーストクラスはもうちょっと
フレキシブルで予約記録を開いて
選べるのは肉か和食ですが
メールフォームを使って機内食の
事前予約をすれば魚も選べます。

SUZUはいまをときめく「小泉環境大臣」
とおなじく

「毎日でもステーキが食べたいね」

って囲み取材されたら堂々と言う程の
肉好きなのですけど

ニューヨークでステーキレストランに数軒
ハシゴ状態で通ってからの帰りの機内までも
ステーキを食べたくなかったので

帰国便のファーストクラスのオーダーは
魚でお願いってちゃんとフォームで送って
セクシーに予約しました。

でも乗ったら白服に把握されてなくて
全然セクシーじゃなかったわ。

この辺の機内食がらみの顛末は
note記事で書いてます。

毎度お騒がせでかなり香ばしい
JALファーストクラス搭乗記はコチラ

問題のあるエアラインエピソード4 「サービスするのは誰のため?」日本航空ファーストクラス搭乗記 NY-東京編 

ここで宣伝
無料記事にはSUZUの超おもしろい有料記事の宣伝が、ちょくちょく入りますのでそちらもお楽しみください。


さてANAは

https://www.ana.co.jp/ja/jp/serviceinfo/inflight/guide/c/meal/pre-order/

このウェブに載ってる通りやっと
2019年3月より
機内食予約のメニューが増えたりと
JALよりサービスを拡充してる模様。

約20年遅れでシンガポール航空の
Book the Cookに追いついてきた
感じでしょうか?(遅っ)

SQを追い越せるのには
あと20年くらいかかりますかね?



ちなみにJALとANA以外の話を
書いても難しすぎるのか
あんまりウケないのですが

ANAやJALより劣ってる感じに
勘違いされてる
マレーシア航空ですら
「シェフオンコール」という
システムがありまして

ビジネスクラスのチケット
持ってるだけで
アプリで画像を見ながら
好きな機内食を選ぶことが可能です。

画像1

アプリの予約画像

画像2


JALもANAも周回遅れ過ぎるので
ちょっとは反省してほしい感じ


周回遅れすぎと言うと例えばですが…

他のエアラインでは当たり前に出てくる
カプチーノですが、
JALとANAのビジネスクラスで
カプチーノが出せるようになるのは
30年後とかでしょうか?

わたしの中で30年後を考えたときに、『30年後の自分は何歳かな』とスジャータ付きのコーヒーを出された直後から考えていました。だからこそわたしは、健康でいられれば、30年後にANAやJALがビジネスクラスでカプチーノを出せるようになるのか、それともANAもJALももうこの世に無いのか、その節目を見届けることが、わたしはできる可能性のある文筆家だと思います!!!

(このテンプレ使えるな、いやマジでJALとANAの周回遅れ感は冗談抜きで30年単位だったりするのでピッタリですわ)


ていうかビジネスクラスのコーヒーに
関しては30年どころか百万年くらい
遅れてるANAとJAL

30年後どうなってるかホントに見届けたいわ。

ーーー✂ーーー

さて次回は一般の方の知らない
機内食搭載数の内部事情や
事前オーダーシステムがない場合の
機内食争奪レース必勝法等も書いておきます。

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それでは続きをおたのしみに!


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