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《無料》 ファースト&ビジネスクラスの機内食をどう攻略するか?「機内食争奪戦の勝ち方講座」第二部・裏事情編

先週公開した全文無料記事、おかげさまでnoteの #海外旅行 部門で先週もっともスキされた記事に選ばれました。みなさまスキ♡を押してくださって本当にありがとうございました!

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こうやっていっぱいスキされたよ!ってnoteが教えてくれました。

ただ「最も」という最上級の表現と「記事の1つです」という表現が混在してるこの文章ってかなり不思議すぎるというか、整合性がとれてないので言葉を扱う物書きのSUZUとしては、この表現が毎回気になってしまいます。ダブスタを成立させるため?それともなにか大人の事情なのでしょうか?(個人の感想です)

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第一部の事前予約編ではANAやJALには、機内食の事前予約制度があるのでそれをうまく活用しましょうという話を書きました。

《無料》ファースト&ビジネスクラスの機内食をどう攻略するか?
「機内食争奪戦の勝ち方講座」2019版 第一部 事前予約編

今回の第二部・裏事情編で、まずはミールオーダーの取り方の真の意味を知ることが機内食争奪戦の勝者になるのには近道なので、SUZUだから書ける「ちょいとマニアックな裏話」を書いておきます。

目次
1:ファーストクラスで起きがちなこと
2:客室乗務員はフライト中何を食べているのか?
3:ビジネスクラス深夜便のアンケートは何のため?

それでは「機内食争奪戦勝ち方講座」第二部・裏事情編のはじまりはじまり。



とその前に。
無料の記事にはSUZUの
連載の広告が入ります。

SUZUは飛行機旅に関する専門知識を生かし、ケイクスで毎月飛行機の乗り方、ファーストクラスで快適に過ごす方法などを連載しております。ケイクスとはnoteを運営する会社(ピースオブケイク社)がプロの物書きを集めてやってるサイトです。週150円でマンガやコラムや記事が25000本以上読み放題なお得な料金体系なので是非有料登録してね。

好きなものはファーストクラスとスイートルーム | ゴージャス旅のトリセツ〜SUZU式バースディ旅行記〜 |

無料の場所には書かないファーストクラスの裏話あれこれも書いておりますのでケイクス連載もどうぞよろしく。


それでは今度こそ
「機内食勝ち方講座」第二部・裏事情編をはじめましょう。


ここから先は

今回も特別に無料です!


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好むと好まざるとに関わらず
飛行機に乗れば乗客は
全員機内食争奪戦に
参加させられることに
なっているわけですが

この争奪戦に勝利するために
まず知っておかねばならぬ
ことがあります。

争奪戦の相手は周りに座っている
乗客だけではないということ。
本当の敵が誰なのか見極めないと
おもわぬところで足をすくわれます。

そう、第一部の冒頭で書いたように
周りの旅客が全員寝ているからと
だれも食べやしないだろうって
油断していると頼んだメニューが
「ありません」と言われる事象。

機内食争奪戦の相手は乗客だけでなく
運行・客室乗務員も含まれるのです。

第二部の裏事情編ではその
「実は乗務員は機内食争奪戦の相手である」
という具体的なエピソードを
紹介します。


1:ファーストクラスで起きがちなこと


しっかり経済成長している国々では
搭乗前のファーストラウンジにて
フルサービスのダイニングエリアが
用意されており
そこで普通のレストランのように
アラカルトメニューを自由に選べたり
コース料理が食べられたりします。

夜便などではここで食事を済ませてから
ファーストクラスに搭乗し

「食事要らない、寝るだけだから」

と搭乗時にあいさつに来た客室乗務員に
伝えると、時々冗談めかして

「お食事キャンセルは承りましたが、でももしお好きなメニューがあったら食べたい物を今のうちに言っておいて下さい」

ってメニューを見せられることが
あったりします。

こっちはいまはお腹いっぱいなので
食べたいものがおもい浮かばないし
もうシャンパンやワインも飲んでしまい
酔っぱらってるし、そのうえ睡魔までも。

暗い機内で英語の細かい文字の
メニューを読むのも億劫になり
面倒でなかなか食べたいものを
伝えないでいると

真顔のチーフパーサーが再度席に来て

「私が食べちゃうかも知れないので」

って言いだすという…
いわゆる”ウィットに富んだ”
と表現されそうな会話が
繰り広げられるのですが

「食べちゃうかも」って
あれ冗談ではないのです。

乗務員は本気で言っておりますの。

チーフパーサーの顔をよく見てください
目が笑ってないんですね。

これ通訳するとだな

「お前がいま腹減ってないのはわかってるよ。だがそれじゃあ我々の食う物が決まらんから、食べたい物があるならいま言っとけよ、起きた後でやっぱ食べるってごちゃごちゃ言っても無いからな」

って意味ですからね。

「"私が食べちゃう”なんて面白い冗談言う人だな〜」

なんて額面どおり信じてるとしたら
鈍感過ぎです。

機内食は食うか食われるか
乗務員も参加した争奪戦は
弱肉強食だということを
しかと覚えておくことが大切なのです。

すぐ決められないならアラカルトから二種類くらい食べたそうなものを伝えておきましょう。


2:客室乗務員はフライト中何を食べてるのか?

ファーストクラスのエピソードでも
出てきましたが、
客室乗務員はいったい機内で
何を食べているのか?
疑問に思ってるひとは多いでしょう。

さっき書いたようにファーストクラスの
食事は余ったら乗務員が食べるケースが
多いのでああいった展開になることもあります。

とはいえファーストクラスの
余りミールが編成人数の多い
大型機材で全クルーに行きわたる
ってことはありえませんので

他のクラスを担当するクルーは
いったい何を食べているのか?
ってことになりますが

全てのエアラインに当てはまるとは限りませんが
参考までに書いておくと。

多くのエアラインが機内食チョイスの
可能性をギリギリまで広げようとして
数を多く載せるための策として
クルーミールと呼ばれる乗務員用の
機内食を客の物と同一の物で載せていたりします。

例えばわたしの古巣のエアラインでは
ビジネスクラスの機内食を
編成クルー人数分プラスして
ロードしていました。

分かり易くするため具体的に数字で言いますと
B747型機のクルーが18人として
ビジネスクラスの機内食が18個
余計に搭載出来ることになります。

機内食のチョイスが洋食の肉、魚、和食
3種類ですと単純に1種類に付き
6食多く搭載出来ますので
機内食のチョイスに偏りが出た際も
なんとか調整出来るという仕掛け。

客室乗務員はミールサービスを終了後
お客様が選ばなかった余ったミールを
交代で食べることになります。

この「知恵」のおかげで
わたしはうまいことミールオーダーを
取ることが出来て、お客様に変更を
お願いしたことはあまりなかったです。

このCREW用の余剰ミールで
お客様の好みの選択の偏りを
上手く吸収できていたように思います。

ちなみにとある米系エアラインで
食事のチョイスが通らないことが
多い原因はこの乗務員用の
余分な機内食が搭載されていない
からということです。

なんでも米系のあるエアラインでは
客室乗務員は食事が必要なら有料の
注文制であるために、乗務員用に余分に
ビジネスクラスミールを多く搭載し
乗客のリクエストにこたえるという方法を
とっておらず数が本当にいつもギリギリなので
希望が通りにくいそうな。

わたしがビジネスクラスで実際に
ミールオーダーを取っていた感触から
言うと、このクルーミール分の余剰が
なかったら偏りが吸収できないので
毎回好きなものがオーダーできない
乗客が出ちゃうだろうなって思っていました。

特に和食は全余りにちかいレベルで
不人気なこともあったりして
客室乗務員の実際に食べるミールが
「和食しか残ってません」
みたいなことはけっこうな頻度で
起こってました。

こちらが思ってるほど日本食を
食べたい日本人も外国人もいない
というのがわたしの印象です。

ちなみにステーキが一番人気。

機内食は奇をてらったものより
食べなれたオーソドックスなものが
好まれるのですね。

日本人がビジネスクラスに
全然乗ってない時など
毎回和食を食べる羽目になって
微妙に嫌だった思い出。

さすがに毎回同じミールを
一か月に何度も食べるのは
飽きました。



3:深夜便のアンケートは何のため?

ビジネスクラスでは
深夜に出発する便に乗ると
朝起きた後の食事を
するのかしないのか?
食べるなら何をオーダーするか?
と離陸する前に先に注文を
紙のオーダー表やアンケート用紙を
使って確認する
エアラインがあります。


たとえば東南アジア深夜発で
早朝東京着などのフライトで
搭乗すると席にアンケート用紙が
置いてある状況に遭遇すると
おもいます。

これって何のためにやってるのか
航空機内で働いたことが無い限り
裏事情を知る人ってそんなに
多くないですよね。

なぜだと思いますか?
親切だから?

違います。

実はこれ客室乗務員の食事を
確保するための理由もあります。

例えば、日本に到着前に
朝食を提供する場合
ビジネスクラスでは乗客に
睡眠時間を少しでも長くとって
もらうというポリシーがあるので
だいたい着陸の1時間45分前位から
ミールサービスがはじまります。

こういうタイムスケジュールだと
サービスが終わった後に乗務員は
着陸準備にも追われるため
食事をする暇は1分もありません。

こういうギリギリな
サービスプランを組む場合
着陸までギャレイはバタバタですので。

なので客室乗務員は乗客が寝てる間に
ささっと食事を交代でとるのですが
この時に乗客が何を食べるか
既に決まっていれば余り物を
食べることができるというのが
アンケートがある裏事情。

建前はお客様の過ごし方を
先に把握とかになってますけどね。

もし乗客が食べる機内食が
各種何個づつか?というのが
事前に分からないと
和洋どっちが多く出るのか
賭けに出て予測して食べるほか
ないんですね。

食べないで仕事するってことは
ありえませんので。

で、何が起こるかというと
乗客のニーズを客室乗務員が
読み間違った場合に
「すでに食べちゃったので無いよ」
になるわけです。

なのであの夜這い便と呼ばれる
夜出発する便で寝ちゃう前に提出する
朝食要る要らないアンケート?
みたいなのにはきちんと答えないと
起きたら食べたい機内食が
もうなくなって、戦う前から
争奪戦に不戦敗みたいなことに
なりかねませんので
忘れずに提出しましょう。

あれは実は

「CAさんとの朝食奪い合いカード」

と呼んでも差し支え
ないのではないでしょうか?

食べたいものがある場合は
「起きてから食べたいものを考える」
などと悠長なことを言っていては
いけないのです。

むしろ食べるかわかんないし
朝起きて食べるものなんて
和でも洋でもどっちでもいい
的な考えならばそのように
ハッキリ表明しておきましょう。

自分がバッファになれるよ宣言も大事

旅慣れよい子のお約束。


この深夜便アンケート方式は
かなりいいやり方だと思います。

事前オーダー票が存在してて
はっきり食べるのか食べないのか
食べるなら和食なのか洋食なのか
意思表明をさせてもらえるなんて
めちゃめちゃ明快なシステムで
とても良い事だと思っています。

ところがJALったらこのアンケート用紙を
全然回収に来ないという
クールじゃない対応をすることが
散見されるので
お互いの幸せのためにも
この用紙の回収は忘れないで
頂きたく思います。

(相変わらずダメクオリティなJAL)


さて第二部はここまでです。


第三部はついに待望の機内食争奪戦勝ち方講座「テクニック編」です。

つぎのテクニック編楽しみだ~って方はスキ♡をポチってくださると大変うれしいです。よろしくおねがいします。第三部も頑張って書きます。


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ここからはSUZUの記事の宣伝です。

ファーストクラス機内食のチョイスのお話はコチラ

問題のあるエアラインエピソード3「オマール海老も裸足で逃げ出す?」日本航空ファーストクラス搭乗記

オマール海老は一体どこにいってしまったのか!?!

抱腹絶倒の機内食てんやわんや物語が読みたい方。こんな爆笑ファーストクラス搭乗記はほかにはありませんので是非どうぞ。

自分で何度読んでも面白すぎて腹抱えて笑うのがSUZUのファーストクラス搭乗記ですので。おもしろさは保証します。


そして、第二部裏事情編の続き

第三部はこちら!



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