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ほんというとだね

2020.6.25

眠たくなったら眠りたい
日のよく入る寝室がいい
広すぎるくらいのベッドで、
そばにはベッドより少し低いくらいのテーブルがあって、
腰より低い本棚に囲まれていて、
窓が大きい

目が覚めたら
描きたいときに気兼ねなく描きたい
水でざばっと流せる土間が、
アトリエの一角に欲しい
全判の紙に立ってのびのび描ける
座り込んでべたべたも描ける
洗いやすい床、平たい広い壁
大きすぎるくらいの音量で
好きな音楽を流せる環境がいい
美術室にあった、
私より背の高い絵の感想棚が欲しい
よく描けたのをしばらく飾っておく、
気軽にピンで紙を止められる壁

昼も夜もなく紙を折り続けて、
紙を切りまくって、
本をたくさんたくさん作って、
絵もたくさん描いて、
それだけで毎日を終えたい
それだけで毎日を終えたい

たまに好きな人たちとだけ、
お洒落して出掛ける

台所の冷蔵庫はとても大きくて
たくさんの飲み物が冷えていて
業務用の無骨なコンロとシンク、
強火で中華鍋がふるえるようなコンロ、
どんな大きく育ったごぼうもかぼちゃも丸ごと洗える大きいシンク
乾物用の棚と、保存食用の棚と、スパイス棚と、粉の棚はべつべつ

庭は畑も花畑もごちゃ混ぜにある、
摘んできて食べたり飾ったりする、
物干し場もそばにあって、
いつでも気兼ねなくお布団が干せる、
シーツが干せるくらいの広さがある

たまに都会までひとりで出掛けて、
みんなに会う

めいっぱい、眼前いっぱい、
空ばかり見える場所に住んで
山ばかり見える場所に住んで
夜明けも昼間も夕暮れも夜中も、
空の色と山から聞こえる声に、
毎日毎日感心して生きる

ほんというとだね、
そのように暮らしたいのです。

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